皮膚の症状

猫の爪が割れる。原因は何?出血する場合の対処法は?

投稿日:2017年1月6日 更新日:

猫

か「猫の爪切りを失敗して、出血させた時はどうしたらいい?」

「猫の爪が割れてしまい、気にして舐めている」

このような経験はありませんか?
猫の爪は伸びるのが意外と早く、頻繁に爪切りをしてやらないと時折このようなトラブルを起こすことがあります。
今回は、爪が割れる原因や対処法のほか、多くの方が抱く猫の爪にまつわる疑問について、解説したいと思います。

猫の爪について

まずは猫の爪の構造や特徴について、そしてなぜ猫は爪研ぎをするのかについて解説します。

猫の爪の構造とは?

猫の爪は1本の前足に5本、後足に4本あります。
人間と異なり猫の爪はタマネギのような層構造になっており、その中心には神経と血管が通っています。
内側から徐々に新しい爪が出来上がっていき、外側になるにつれて固い爪に変化していきます。

猫の爪の特徴とは?

猫の爪(特に前足)は犬と異なり、力を抜いた状態では指の皮膚の中にすっぽりと収まっていいます。
そして猫がグッと力を入れた時や、人間が猫の指をつまむように押さないと爪は出てきません。
これは、猫が高いところから降りたときに爪がダイレクトに床に当たらないようにするために必要な構造ということになります。
また、人間の爪は床に対して平行に伸びますが、猫の場合は垂直に伸びていきます。

猫が爪を研ぐワケとは?

猫

猫は毎日バリバリと爪を研いでいて、爪研ぎの周りにはむけた古い爪が散乱していることがあります。
では、なぜ猫は爪研ぎをするのでしょうか?

マーキング

猫には肉球に汗腺があるため、自分の縄張りを主張するためにその場所にニオイをつけるマーキングの意味があると考えられています。

古い爪をはがす

猫の爪は研がれた刀のようなするどい形をしていますが、それを手入れせずに放っておくとまるで分厚い鞘のような形になってしまいます。
爪が鋭利でないと、肉食動物である猫の狩りには不向きとなるため、本能的に猫は常に爪を研いでいるのです。
なお分厚い鞘のような爪は、うまく爪とぎに当たっていない爪や、高齢の猫、病気の猫で爪のセルフケアができていない場合によく見られます。

ストレス解消や欲求の表れ

爪研ぎにはストレスを解消して気持ちを落ち着かせる効果があります。
また特定のドアや壁などで爪とぎを行う場合は、「外に出たい」という欲求の表れであることもあります。

猫の爪が割れる原因とは?

猫

猫の爪が割れてしまう原因として、外傷、不適切な爪切り、爪の手入れをしていない場合の3つが考えられます。

外傷

ケンカや木登りなどで、爪に強い力がかかると爪が割れてしまうことがあります。

不適切な爪切り

錆びたり切れ味の悪い爪切りを使うと、意図せず爪が裂けてしまうことがあります。
爪切りが切れにくく感じたら、早めに新しいものに取り替えるようにしましょう。

手入れをしていない爪

猫の爪を伸びっぱなしにしていると、ループ状のカーペットやカーテンなどにひっかけたりすることで爪が割れることがあります。
定期的に爪切りをしてあげることでそのような事故を防ぐことが出来ます。

爪から出血した場合の対処法とは?

もし猫の爪から出血していたら、飼い主の方はどんな対処をしたらよいのでしょうか?

あれば専用の止血剤を使う

クイックストップ」という爪用の止血剤が市販されていますので、もし自宅にあるならそれを使用しましょう。
血が出ているところに、耳かき1杯程度(ほんの少しで大丈夫!)の止血剤を指でぎゅっと押しつけるだけで簡単に止血することができます。

圧迫止血する

止血剤がなくても、1〜2分程度出血している部位を指で押さえてしまえば自然に止まります。
たかが1分と思われるかも知れませんが、計測するとかなり長く感じると思います。
押さえる際は、素手を避けガーゼやティッシュなどを使った方が衛生的です。

水道水で洗浄

爪切りの際に爪の先端から少し血が出た程度であれば消毒や洗浄などは不要ですが、外出先での外傷が原因の場合は患部を衛生的にするためにも、よく足を洗ってあげて下さい。
シャンプーや消毒剤などは使用せず、水道水で多少水圧をかけるように洗い流すので良いでしょう。

猫の爪切りについて

猫の爪のトラブルを防ぐためには、爪切りはかかせないケアになります。
ここでは猫の爪切りのコツについて、解説していきたいと思います。

どんな爪切りを使えばいい?

猫用の爪切りはペットショップやホームセンター、インターネット通販など身近なところで沢山市販されていますので、できればそれを購入していただくのが好ましいですが、実は人間用の爪切りでも応用できます。
猫用の爪切りは、人間の赤ちゃん用の爪切りと同じようにハサミのような形をしていますので、切った爪が床に散らばるため「その後の掃除が面倒だ」という方もいらっしゃると思います。
人間の大人用のものなら切った爪を回収するカバーがありますので、切った爪の処理が面倒な方は、そちらを利用するとよいでしょう。
その場合は、猫の爪は床に対して垂直に生えていますので、爪切りを縦にしないといけません。
なお、犬用の爪切り(ギロチンタイプ)も応用することができます。
ギロチンタイプは非常に切れ味がよいので動物病院でもよく使用しますが、爪切りの刃自体に厚みがあるため深爪になりやすく、飼い主の方は使い慣れるまで注意が必要です。

今は電動の爪切りも販売しています。
爪切りが苦手な飼い主さんはこちらを試してみてもいいでしょう。

猫の爪切りのやり方とは?

やりやすい姿勢で構いませんが、初めて爪切りをするならまず猫を膝の上に乗せてやってみましょう。
前述した通り、猫の爪は指の皮膚の中に収納されていますので、爪の根元部分を上下から指で挟むようにして爪を押し出します。
猫の爪をよく見ると赤い血管が見えますので、ここより手前を少なくとも2mm程度は残すようにしてカットします。
この赤い部分を誤って切ってしまうと、出血するだけでなく猫に不要な痛みを与えることになりますので、初めての方はギリギリを狙わず、ほんの少し尖っているところをカットするだけで構いません。
爪切りが終わったら、飛び散った爪の破片を掃除機や粘着テープで綺麗にしましょう。

爪切りを嫌がるときは?

爪切りが嫌いな猫は多く、特に後足はキックして嫌がったり、触るだけで怒る猫もいます。
押さえつけながらの爪切りはお互いストレスにしかなりません。
1日1本でも2本でもいいので、少しずつご機嫌を見計らいながら切るようにしましょう。
痛い思いをさせてしまうとその後から爪切りをさせてもらえなくなってしまう可能性がありますので、くれぐれも出血だけはさせないように注意して下さいね。

爪切りを嫌がる猫の爪を切るコツとは?病院で切ると料金はどのくらいかかる?

さいごに

高齢猫や病気の猫は、爪のセルフケアを行う余裕がなく、爪が伸びて肉球に突き刺さってしまうことがあります。
またするどい猫の爪でうっかり引っかかれると、飼い主の方も非常に痛い思いをします。
室内飼いの猫は、爪研ぎだけでは十分に爪が摩耗しませんので、こまめな爪切りを心がけて下さいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫が爪を噛む。原因は何?ストレス?病気の可能性は?





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