目(眼)の症状

猫の目(眼)に膜がかかっている!原因は何?病気のサイン?

投稿日:2016年11月4日 更新日:

猫の目は本来くりくりとまんまるできれいに透き通った目をしています。
目の内側から白い膜のようなものが見えてびっくりしたことはありませんか?
白い膜の正体はなんなのでしょうか?
どうして出てしまうのでしょうか?
詳しく説明していきますね。

猫の目にある白い膜はなに?

猫の目には、目頭よりのまぶたの内側に「瞬膜(しゅんまく)」という薄い白い膜があります。
これは猫の第3のまぶた(第三眼瞼:だいさんがんけん)と呼ばれます。
通常目頭に少しだけ見えているだけなので、よく見ないとわからないのですが、まぶたを閉じると、その下で一瞬で瞬膜が出てきて目を覆い、「眼球」主に「角膜」を保護する働きをしています。
人間にも目頭の部分にありますが、退化して機能していません。
しかし、何か原因があって、瞬膜が目頭から眼球の上のほうまでいつも露出して突出しているような状態になるのが「瞬膜の突出」と呼ばれる状態です。
つまり、「目に白い膜がかかっている!」というのは「瞬膜が突出」した状態という事になります。
では、瞬膜の突出の症状や原因を見ていきましょう。

角膜炎

猫

黒目の部分を覆っている透明な膜である角膜に炎症が発生した状態のことです

原因

猫同士のケンカや異物などによって、物理的に眼球の表面(角膜)に外傷がおこると角膜炎が起こります。
細菌やウイルス、真菌などが角膜に感染したりすることによってもおきます。
結膜炎が進行すると角膜炎まで併発することもあります。

症状

目をかゆがる、痛がる、涙を流す、目やにが出る、光をまぶしがる、まぶたが痙攣(けいれん)するといった症状が見られます。
とにかく痛みが強烈なため、目が細目になり目を開くことができなくなるのが最大の特徴です。
同時に傷を保護するように瞬膜が突出して目を覆います。
角膜炎が進行すると、角膜が白く濁ったり、角膜の表面に細かな血管が侵入する血管新生(けっかんしんせい)がおこり赤く見えることがあります。
角膜炎が重度の場合には角膜潰瘍や角膜穿孔(角膜に穴が開くこと)などを起こすこともあります。
角膜炎の場合は白濁した角膜自体も膜が張ったように白く見えますし、傷を覆うように突出した瞬膜で白く見えることもあります。

治療

角膜の治癒を促す薬剤や抗炎症剤などの点眼を行います。
感染症が原因である場合は、抗ウイルス剤や抗生剤などによる治療も同時に行います。
また、角膜炎が重度で、角膜潰瘍などが起こっている場合には、眼球を保護するため瞬膜を被せる手術を施し、目を強制的に閉じている状態を作り出します。
その手術を「瞬膜フラップ」と言い、目が乾くのを阻止して治りが早くなります。
痒みや痛みがひどいため、エリザベスカラーをし、傷口を掻かないようにする必要もあります。

猫の角膜炎の症状や原因や治療方法は?目薬は何がおすすめ?

結膜炎

原因

猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などのウイルスやクラミジア、マイコプラズマのような細菌に感染しておこります。
子猫に多く、重症になると腫れた結膜が角膜に癒着したままになり、視界を妨げる原因になります。
他にも、ゴミやホコリが目に入ることで結膜が傷ついておこる場合や、アレルギーが原因になることもあります。

猫のカリシウイルス感染症とは?症状や治療方法とは?潜伏期間は?

症状

結膜が充血し、赤く腫れて、ブヨブヨの物質が目を覆っているようにみえます。
目の表面が覆われてしまうほど腫れあがり、目の奥の様子が見えないことも多くあります。
かゆみや痛みをともなうため、目を前足でこする様子がみられます。
涙を流して目のまわりが常に濡れていたり、目やにが出て目の周囲が汚れたり、まぶたがくっついて目が開かなくなったりすることがあります。
目の周りの皮膚は赤く腫れたりただれたりします。
放っておくと角膜炎に進行する場合もありますので、注意が必要です。

治療

ウイルスが原因の場合は抗ウイルス点眼薬、インターフェロン投与が使われますが、呼吸器系などにも症状が出ている場合は、そちらの治療も同時に行ないます。
アレルギーが原因で起きている場合は、抗アレルギー剤の点眼薬を使用します。
子猫の角結膜癒着の場合は初期であれば頻回に癒着をはがしながら炎症を鎮める治療を行います。
慢性の場合は手術で癒着をはがす必要があります。

猫の目が充血しているのはなぜ?原因と考えられる病気について解説

猫の結膜炎の治療法は?自然治癒する?目薬や治療費についても解説

チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出:だいさんがんけんせんだっしゅつ)

猫

猫のチェリーアイとは、瞬膜の裏側にある涙を分泌する腺「第三眼瞼腺」が炎症を起こし、赤く腫れ上がり、瞬膜の端から外に飛び出してしまう状態のことです。
外に盛り上がった状態がさくらんぼに似ていることから「チェリーアイ」と呼ばれます。

原因

第三眼瞼腺は結合組織によって瞬膜に固定されていますが、その結合組織が先天的に欠けていたり、接着力が弱かったりすると、第三眼瞼腺が外に飛び出してしまいます。
その他にも、目の外傷、瞬膜の炎症、腫瘍が原因で飛び出すこともあります。
両目に症状が出ることもあれば、片目のみの場合もあります。
生まれつき腺組織と骨の付着が弱いバーミーズやペルシャはチェリーアイになりやすいといわれています。

症状

痛みはありませんが、視界が狭くなったり、目のすぐ近くに腫れ上がった第三眼瞼腺があることで、猫が気にして目を引っ掻いたり、床にこすりつけたりすることがあります。
物理的な刺激で炎症がひどくなり、結膜や角膜に傷がつき、結膜炎や角膜炎を併発してしまうことがあります。

治療

症状が軽度の場合は、整復し、腫れに対して点眼薬が処方されることがありますが、あまり効果がないことが多いです。
何度もなる場合や重度の場合は、全身麻酔下による外科手術で第三眼瞼腺を整復します。
第三眼瞼腺は涙を産生する場所のため、切除すると涙の量が減ってドライアイになります。
ドライアイになると目の表面が乾いて「乾性角結膜炎」を発症し、悪化すると失明に至る危険性もありますので、切除は行わないほうが良いでしょう。

ホルネル症候群(ホーナー症候群)

猫

間脳視床下部から眼球までを通る頸部の交感神経が、眼とその周辺で異常を生じている状態です。

交感神経とは?

体の様々な機能に関与しています。
「ハラハラドキドキ神経」と呼ばれており、興奮した時にでる反応を担っているのが交感神経です。
例えば、発汗を促したり、血圧を上昇させたり気管支を拡張したりなどの役割を担っています。
目に関しては、周辺および瞬膜を含む眼瞼の筋肉緊張維持に関与しています。

原因

異常は①視床下部から脊髄までの中枢性障害②脊髄から頭頸部神経節までの節前性障害③頭頸部神経節から眼とその周辺までの節後性障害の3つに分かれます。

①中枢性障害…外傷や腫瘍が原因ですが発生はまれです。
症状が出ている側と同側の筋肉にも何かしらの異常が現れます。

②節前性障害…椎間板ヘルニアなどの胸椎の障害やリンパ腫などの腫瘍が原因です。
症状が出ている側と同側の前足にも麻痺や知覚障害が現れます。

猫の悪性リンパ腫の症状とは?ステージ別の余命、生存率はどのくらい?

悪性リンパ腫の猫にステロイドや抗がん剤治療の効果は?費用はどのくらいかかる?

③節後性障害は…外耳炎・中内耳炎などが原因です。
症状が出ている側と同側の顔面筋や、前庭神経にも障害が現れ、顔が傾くことがあります。
しかし発症したホルネル症候群の半数近くは原因不明とも言われています。

症状

瞳孔が小さくなる縮瞳や、瞼がたれさがる(開けずらくなる)、瞬膜の突出、軽度の眼球陥没などが見られます。
これらの症状から、眼を細めて開きにくそうな様子に見えます。

治療

原因を突き止めて、その基礎疾患への治療を行います。
例えば外耳炎であれば、外耳道を洗浄して軟膏や抗炎症剤などの投与や、ダニの駆除などを行います。
腫瘍や重度の椎間板ヘルニアであれば、外科手術を行う場合もあります。
原因がわからない場合は、何もせずに様子をみます。
多くの場合時間の経過とともに回復しますが、元の状態に戻るまで数か月以上かかることもあります。

猫のホルネル症候群ってどんな病気?原因や症状や治療法とは?

猫の外耳炎の原因や症状や治療方法は?自然治癒はする?薬は何使うの?

さいごに

瞬膜の突出が見られたら、目もしくは全身に異常がある可能性があります。
角膜炎や結膜炎は非常に痛みを伴いますし、進行すると失明の危機もあります。
目だけの異常だからと放置することなく、病院で診察をうけてくださいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の目やにが茶色、黒い、赤い、白い、黄色、緑色。色別の原因と病気を解説

猫が失明する原因や症状や治療方法とは?突然失明するものなの?

猫の結膜炎の治療法は?自然治癒する?目薬や治療費についても解説





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

経済的な問題で愛猫の寿命を縮めないためにも愛猫が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。

でも「ペット保険っていうけど、どういう保険があるの?」という疑問も出てくるかと思います。

ペット保険の加入に迷った場合には、ペット保険の一括資料請求がおすすめです。

複数のペット保険の資料を比較することで「あなたと愛猫にとって一番ベストの保険が分かる」というメリットもあります。

利用は無料です。詳しくはこちらをご覧ください。

>>>ペット保険の一括資料請求を試しに見てみる(無料)<<<






-目(眼)の症状
-, , ,

Copyright© 猫の病気対策マニュアル , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.