皮膚の症状

猫に水ぶくれの様なものができたけど原因は何?病気なの?

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猫の皮膚が何か膨らんでいる!触るとぷよぷよ柔らかいけどこれって水ぶくれ??

中には何が入っているの?どうしてできるの?

水ぶくれができる原因は場所によって異なることがあります。

水ぶくれとは何なのか、できる場所によってそれぞれ考えられる原因について解説していきたいと思います。

水ぶくれってなに?

一般的に「水ぶくれ」とは「水疱(すいほう)」のことです。
これは、皮膚の病気のひとつです。
ポコッと半球状に隆起して、薄い表皮の内側に液体を含んでいます。
触ると水分なので動き、ぷよぷよとしています。
水ぶくれの表面の皮は薄く、破れやすい状態になっています。
中の水分は、損傷した組織から滲み出た血清やタンパク質などです。
血清とは、血液が固まるときに分離する黄色または透明の液体で、感染症の判断に使われることもあります。
水ぶくれの中に含まれる液体は、血液中にある「フィブリン(血液凝固にかかわるタンパク質)」などを含む物質で、皮膚を保護する役目があります。

水ぶくれは破いていいの?

水ぶくれに含まれる成分は、皮膚を保護する役目があります。
そのため、無理に破かないほうがよいでしょう。
破れてしまうと、皮膚が細菌感染しやすい状態になってしまいます。
破れてしまった場合は、清潔なガーゼをあて、早めに病院を受診しましょう。
自己判断で薬などを使用すると、症状が悪化したり、治療期間が長くなる、傷痕が残るなどの後遺症がおこることもあるため、注意が必要です。

水ぶくれが耳にできた場合

耳に水ぶくれができているという場合大きく分けて2つ考えられます。

小さな水ぶくれができている場合

猫の耳に見られる水ぶくれは猫が自分で引っ掻きすぎて出来てしまった水ぶくれの場合がほとんどです。
つまり、引っ掻く原因があるということです。
耳に違和感やかゆみなどがある場合、猫は他にも、耳や頭部を後ろ足で頻繁に引っ掻いたり、こすりつけたり、頭を左右に振ったりする動作が見られます。
痒みを伴う病気で多いのは「耳ダニ」や「外耳炎」などの耳の病気や、「疥癬」や「真菌」などの皮膚病、ノミやマダニなど寄生虫によるものなどがあります。
他にも、アレルギーなど何らかの皮膚炎の可能性もあります。
完全室内飼育の猫は、感染症の可能性よりも何らかのアレルギーに関連した皮膚炎や外耳炎などの可能性の方が多く考えられます。
耳に水ぶくれができる原因として考えられる病気に天疱瘡という病気があります。

耳(耳介)全体がふくらんでいる場合

根本原因を治療せずに放っておくと、掻き続けて、繰り返し水ぶくれができてしまいますので、原因の治療をしなければいけません。
この状態が長く続くと、小さな水ぶくれだけではなく、耳介(耳たぶ)全体に水ぶくれのように水分が溜まってしまう「耳血腫(じけっしゅ)」という病気になってしまう可能性があります。
耳血腫とは、耳介の内部に血液が溜まっている状態です。
触ると、ぶよぶよとしていて、熱を持ったように熱く感じられることもあります。

治療

水ぶくれの症状自体は、基本的には治療の必要はなく、自然に治ることがほとんどです。
根本原因があればその治療をメインに行います。
耳血腫になってしまった場合は外科的処置やインターフェロンの局所注入などを積極的に行い、耳の変形を防止する必要があります。

天疱瘡(てんぽうそう)ってどんな病気?

天疱瘡とは

人をはじめ多くの哺乳動物に発生する自己免疫性の皮膚疾患です。
本来であれば守るはずの生体を、免疫系統がなぜか異物とみなし、内部から破壊することで発症する皮膚病のことです。
細胞間の接着部分であるデスモゾームの「デスモグレイン」というタンパク質が抗原となり、細胞の接着が破壊されて皮膚や粘膜に水疱やびらん(皮膚がえぐれたように赤くただれる事)ができる病気です。
感染症を引き起こし、悪化すれば最悪死に至る危険性もあります。
症状によって、「落葉性」、「紅斑性」、「尋常性」に分類されます。

葉性天疱瘡

皮膚に症状が見られ、鼻や耳、眼の周りや頭部、腰背部を中心に脱毛や紅斑、水疱やびらん、大型のかさぶたなどができます。
猫では落葉状天疱瘡が多く見ら、色素の薄い白猫はかかりやすいとされています。

紅斑性天疱瘡

顔や頭部に見られるものを特に紅斑性天疱瘡と分類することもあります。

常性天疱瘡

粘膜に症状が見られ、粘膜と皮膚のやや深い場所にびらんと潰瘍を形成します。

天疱瘡の症状

落葉性天疱瘡

鼻や耳、眼の周り、頭部、唇、耳、肉球、爪周囲、腰背部などに水疱や膿疱、水疱が破裂した後のびらんを囲むようなフケのようなものが見られます。
肉球が角化し固くなります。
強いかゆみや痛みを伴います。

尋常性天疱瘡

口腔粘膜、食道、肛門、膣、脇の下、鼠径部、爪などにびらんや潰瘍が形成されます。

天疱瘡の治療方法

天疱瘡は自己免疫疾患であり、抗原が体内からなくなることはないため、完治することはありません。
しかし、早期に治療を開始すれば症状をコントロールすることができます。
治療をしなければ確実に悪化してしまいます。
免疫を抑制することが治療の中心となります。
副腎皮質ホルモン薬、漢方薬、ビタミン剤、免疫抑制剤などを数種類の薬を併用して治療します。

天疱瘡の予防方法

被毛の白い猫に多く発生することから、紫外線が関与している可能性が考えられています。
そのため、紫外線を避ける工夫が大切です。
また、ストレスを減らして免疫力を低下させないことも重要です。

肉球に水ぶくれができた場合

火傷

毛の覆われていない肉球は、様々な原因で火傷を負いやすい場所です。
普段の生活の中でも、猫にとってやけどの原因となる物がたくさんあります。
冬になると、ストーブや加熱調理器(IH)、ヤカン、沸かしすぎたお風呂なども事故の元となります。
夏は、加熱されたアスファルトが原因で歩いていただけでやけどをしてしまうこともあります。
やけどをしてしまった場合は、同じ場所を何回も気にしたり、触るのを嫌がったり、赤くなっているなどの症状がみられます。
ひどくなると水ぶくれが出来、皮がめくれて、皮の下の皮下組織も見えている、いわゆる「びらん」といった状態になることもあります。
すぐに流水で冷やす必要があります。
もし暴れてしまったら、濡れたタオルなどで患部を冷やすだけでも大丈夫です。
びらんした皮膚は感染しやすくなっていますので、一刻も早く動物病院へ連れて行きましょう。

肉球皮膚炎(形質細胞性足皮膚炎)

猫の肉球皮膚炎とは、猫の肉球に炎症が起こり、むくんだり、潰瘍を起こした状態です。
肉球の表面に免疫細胞の一種である形質細胞が多く見られることから、形質細胞性足皮膚炎とも呼ばれます。
肉球の表面の潰瘍が悪化すると化膿したり、痛みから足を引きずるように歩きます。
はっきりとした原因はわかっていないのですが、何らかのアレルゲン(アレルギーを引き起こすきっかけ)に対する免疫反応の一種ではないかと推測されています。
治療法としては、原因が分かっていないため、症状の軽減を目的とした治療が行われます。
副腎皮質ホルモン薬や免疫抑制剤を投与します。
肉球が潰瘍を形成しているときは外科手術が必要になることもあります。

お腹に水ぶくれができた場合

お腹にできる水ぶくれは耳と同様、何らかの原因で自らが引っ掻いてできる事がほとんどです。
原因には好酸球性肉芽腫症候群やアレルギー性皮膚炎、皮膚糸状菌症や細菌感染など多岐にわたります。
ごくまれに、避妊をしていない猫で乳腺に水が溜まって風船のように腫れることがあります。
水を抜く処置をしても、再度溜まってしまいますので、この場合は外科手術で袋ごと取り除く必要があります。
この状態を放置していると、ホルモンバランスの崩れなどから、子宮蓄膿症や乳腺炎に発展することがありますので、避妊手術と併せて外科手術を検討すると良いでしょう。
痒みを伴う場合は、何らかの感染症や皮膚病が元に有ることが多いです。
根本原因を確定して治療を行う必要があります。

さいごに

猫は毛におおわれているので、人間に比べて水ぶくれができることはそれほど多くはありません。
しかし、毛の薄い耳やお腹はその中でも比較的水ぶくれができやすい場所です。
水ぶくれができるには、根本になんらかの病気があることがほとんどです。
しっかりと基礎疾患を診断して治療を行わなければ、何度も繰り返し再発してしまうことになりますので、病院で検査をするようにしましょう。
水疱はついつい触ったり、つぶしてしまいたくなりますが、水疱は身体を守るためにできているものですので決して破いたりせず、獣医師の指示に従いましょう。





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