皮膚の症状

猫の皮膚にできもの!原因と考えられる病気3選

投稿日:2016年10月19日 更新日:

 

「猫の皮膚にできものができた。原因は何?」

「猫の皮膚にできものができたけど何かの病気?」

なんて思ってはいませんか?
猫の皮膚に急にできものができて治らないと気になりますよね。
今回は皮膚にできものができた時に考えられる病気について解説します。

肥満細胞腫

肥満細胞とは

「肥満細胞」といっても肥満に関係する細胞ではありません。
肥満細胞は普段から体に存在している細胞です。
有毒な物質が体内に入ってきたときに、その物質を異物と認識し、ヒスタミンやヘパリンなどの炎症物質を放出し、アレルギー反応をおこし体外に排出させる働きがあります。
アレルギーの発生に関係しているので悪者と思われがちですが、体の防御反応の大切な存在です。

肥満細胞腫とは?

肥満細胞が何らかの原因で癌化したものを「肥満細胞腫」と呼びます。
皮膚にできるものと内臓にできるものの2つの型があります。
今回は皮膚にできる肥満細胞腫についてお話ししたいと思います。

原因

発症する原因ははっきりわかっていませんが、中高齢の猫に発生しやすく、シャム猫に発生が多いとされていることから遺伝が関係しているといわれています。

症状

目の周りや首回り、耳、耳の付け根にできることが多く、痒みがない場合もある場合もあります。
見た目は一定せず、一つだったり多発性だったり、白かったり赤かったり、ぷっくりとドーム状に膨らんでいたり、へこんで潰瘍になっていたり様々です。

治療

自然に小さくなりなくなってしまうこともあります。
皮膚の肥満細胞腫の場合は手術で取り除いてしまえば予後は良好です。
多発性の場合はステロイドの内服治療に良く反応します。
放射線療法も効果的ですが、猫の肥満細胞腫は犬に比較して攻撃的ではないので必要ありません。

猫の肥満細胞腫の原因や症状や治療法は?良性や悪性とは?余命はどのくらい?

扁平上皮癌

扁平上皮癌とは?

皮膚や目の角膜といったからだの表面や、口の中(下や歯肉)、食道、鼻腔、気管、気管支といった体内への入り口にあたる部分の表面を覆っている細胞を「扁平上皮細胞」といい、その上皮が癌化したものを「扁平上皮癌」と言います。

発生部位

鼻筋や耳介、眼瞼や、外からは見えない口の中、鼻の中にも発生します。
白猫や色素の薄い部位で発症しやすい傾向にありますが、口の中や鼻の中にできる場合は色素は関係ありません。

症状

皮膚に発生した場合

初期には自覚症状がなく、外見的には皮膚の赤み、脱毛、フケなど軽度の皮膚炎や擦過傷のようにみえます。
やがて進行すると脱毛、炎症、出血、潰瘍をおこし、かさぶたが何度も取れてもまた出血する等なかなか治らない重度の皮膚炎のように見え、次第に患部がえぐれて脱落することもあります。

口の中に発生した場合

潰瘍や腫瘍からの出血により血の混じった粘度のあるよだれがでます。
食事や水を摂取したくてもしにくいような動作が見られます。
腫瘍が大きくなりすぎると物理的に口を閉じることができなくなり、息をすることも難しくなります。
腫瘍が壊死すると腐ったにおいを発するようになります。

鼻の中に発生した場合

初期はくしゃみ、鼻水、鼻出血がおこり猫風邪に感染した様な症状をおこします。
次第に目の間の鼻の部分が外見からも分かるほどに腫れてきます。
進行すると骨を溶かし、顔面が変形してきます。
鼻での呼吸が難しくなると口を開けて呼吸をするようになります。
鼻汁や目やにで顔面は汚れた状態が続き、においもひどくなります。

原因

原因ははっきりとはわかっていませんが、紫外線から身を守るメラニン色素を持ち合わせていない白猫や、日光に当たりやすい部位の発症が多いことから、「過剰な紫外線」が関係していると考えられます。
また、「大気汚染物質」や「タバコの煙」を直接吸い込んだり、被毛に付着した煙をなめとることなどが口や鼻の扁平上皮癌の危険因子として挙げられています。
高齢の猫に発症が多く、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ、FIV)などの感染により免疫力が低下している場合にも発症しやすくなります。

予防

室内で飼育することを徹底することで紫外線の影響を受けにくくします。
猫は家の中でも日当たりが良い場所を好みますので、窓には紫外線防止フィルムやカーテンで直射日光を避けてあげるとよいでしょう。
また、禁煙もしくは分煙をすることも重要です。

治療

扁平上皮癌は転移が少ない癌ですが、広がりの速い癌ですので、早期に外科手術で患部を摘出することが最善です。
初期には凍結療法や電気焼却で取り除くこともできます。
しかし、鼻筋や口の中、鼻の中など物理的に摘出が困難な場所の場合は抗がん剤や放射線療法を行うこともできますが、完治は望めません。
少しだけ腫瘍を切り取る「減容積手術」を行うことはできますが、逆に腫瘍が刺激され増大スピードが増加するため、物理的な呼吸困難などを回避する場合を除き、基本的にはお勧めできません。

猫の扁平上皮癌の症状や治療法は?末期症状や余命とは?

線維肉腫(ワクチン接種肉腫、注射部位肉腫)

線維肉腫とは?

コラーゲンの産生を行う線維芽細胞から発生する癌の一種です。
猫のワクチンを接種した部位に多く発生していたことから、当初はワクチンに含まれている「アジュバント」というワクチンの作用を強める溶液に反応して発生するとされていたため「ワクチン接種肉腫」と呼ばれていました。
しかし、最近ではワクチンだけが原因ではなく様々な注射溶液に反応して発生するという事がわかってきたため、「注射部位肉腫」という呼び方が主流になってきています。
発生頻度は1万頭に1.2頭とされています。

症状

あらゆる部位に発生します。
皮下だけでなく、筋膜や筋組織にまで深く侵入している場合もあります。
不規則な形で、とても硬く、周囲の組織と密着して境界がはっきりしていないことが多いです。
注射部位肉腫の場合は注射後数週間から数か月後に注射部位に発生し、速いスピードで大きくなっていきます。

原因

猫の持つ独特な異物への反応がワクチンや注射などの薬物に対して起こす発生予測不能な癌とされています。

治療

外科手術が第一選択です。
肉腫はタコの足のように周囲の組織に侵入しているので、しこりの周囲や筋肉や組織を腫瘍から上下左右2~3cmの余白をとって大きめに切除します。
しかし、数か月以内に約半数が再発をしてしまう、治療の難しい癌です。
1回目の手術でいかに広範囲に腫瘍を取りきることができるかが重要となります。
四肢に発生した場合の第一選択は断脚となります。
手術が不可能な場合は化学療法や放射線治療を行いますが、長期間のコントロールは難しいとされています。

予防

ワクチンの中では猫白血病ウイルス感染症(FeLV)ワクチンの接種による発生頻度が高いとされていますので接種は獣医師とよく相談してから検討しましょう。
肩甲骨の間は皮膚が良く伸び、猫自体の痛みも少ないので注射を接種しやすい場所ではあるのですが、肉腫が発生した時に大きく切除し、完治させることが困難な場所であるため、注射とくにワクチンの接種はこの部位を避け、後肢や尾などに接種する獣医師が増えています。
また、毎年同じ部位に接種を行うことで何度も刺激がおこるのを避けるために注射の部位は毎年変えるのがよいでしょう。
もし発生しても小さな段階で気付くことができたら十分完治もできます。
注射を接種する際には、どの場所に接種したかを確認し、しばらくは接種部位の観察を良く行ってください。

さいごに

痒みや痛み、出血を伴わなかったり、皮膚の下のできものの場合は、なかなか気づきにくく発見が遅れてしまうこともあります。
日頃からブラッシングやスキンシップを行い異常があった場合には早く発見できるようにしておきましょう。

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