口腔の病気

猫の口内炎の原因や症状は?治療方法や費用はどうなの?

投稿日:2017年2月11日 更新日:

 

「猫がフードを食べづらそうにしているけど、口内炎のせい?」

「猫のよだれが多いんだけどどうしてなの?」

「猫の口が臭い…」

このような疑問はありませんか?
猫に口内炎ができることを始めて知った方もいらっしゃるかも知れませんが、実は、軽度のものを含めると非常に多くの猫に口内炎は認められるのです。
そこで今回は、「猫の口内炎」にスポットを当てて、詳しく解説したいと思います。

猫の口内炎(歯肉口内炎)とは?

口内炎とは、舌や頬などの粘膜に起こる炎症のことを言います。
猫の口内炎は、歯肉が炎症で赤くただれてしまう「歯肉炎」を併発することが多いため、「歯肉口内炎」と呼ぶことがあります。

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どんな症状が出る?

猫が口内炎になるとどんな症状がでるのでしょうか?

よだれが増える

唾液を口から垂らすことを「よだれ」と言い、医学用語では流涎(りゅうぜん)と言います。
猫の口元を見ればよだれを垂らしているかどうかの判断がつくことも多いですが、少しずつ出ている場合は、手や足の毛がベトベトになったりよだれで固まったりすることで飼い主の方が気付くこともあります。

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口を気にする

痛みや違和感から、手で口の中を掻こうとしたり、口を頻繁にクチャクチャしたりする仕草が増えます。

フードを食べづらい

口の中が痛いため、食べたいのに食べられない、ドライフードを吐き出しながら食べづらそうに食べている、缶詰しか食べない、などの症状が見られることがあります。

口臭が強い

口の中に炎症が起きているせいで口臭が強くなります。

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毛づくろいをしない

口が痛くて毛づくろいができなくなると、毛玉が出来たり、毛が固まってバサバサになったりします。

無症状であることも

健診などで口内炎を指摘されることがある程度の軽度の歯肉炎・口内炎であれば、無症状であることもあります。
このような場合は特に治療の必要はありません。

どのような原因で起こる?

猫で口内炎を起こす原因として、歯周病や免疫の異常の他、様々なウイルス感染(猫カリシウイルス、猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルスなど)が関連していると考えられています。
また、高齢になって腎不全や肝不全などの病気になると、体の代謝が悪くなるため、元々ある口内炎がより悪化してしまうことがあります。

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治療法は?

内科治療(内服もしくは注射薬)

口内炎と診断されたら炎症を抑えるためにステロイド剤を使用したり、口内細菌をコントロールするために抗生剤を使用します。
症状が軽度〜中程度であれば注射ではなく内服薬を処方されることが多いですが、重度の場合には、口の痛みが強い猫に連日投薬するのが大変なので注射薬を選択することがあります。
注射の中でも1ヵ月程度持続するステロイド剤を使用されることがあるのですが、この薬は内服に比べ非常に強力なステロイド剤になるため、絶大な効果が得られる反面、糖尿病などの副作用のリスクが高くなります。
とても良く効くいい薬と感じられると思いますが、こういった理由から頻回の注射は避け、内服でコントロールする方が良いとされています。

歯石除去(スケーリング)

歯周病が原因で起こっている歯肉口内炎なら、歯石除去や抜歯で改善が見られます。

抜歯

歯周病が起こっている場合、炎症が重度で内服薬による治療で効果がない場合は、麻酔をかけて炎症の原因となっている歯を抜くことがあります。

治療費用の目安はどのくらい?

平成27年に日本獣医師会が調査した「診療料金実態調査」を元に解説しますが、動物病院は自由診療のため、各病院によって診療料金の設定が異なります。
詳細の金額を把握しておきたい方は、治療を受ける動物病院にご相談いただくようにして下さいね。

内科治療

内科治療は「診療料金実態調査」の調査対象外になっています。
あくまでも目安ですが、内服であれば1剤あたり100円程度/日、注射であれば1剤あたり数千円〜5千円程度と考えられます。

歯石除去

「歯石除去の平均は9千円弱」となっていますが、1〜2万と回答している病院が3割程度あります。
最低でも1万円はする、重症なら2万円くらいするかもと考えておいた方がいいでしょう。

抜歯

「抜歯代金の平均は3千5百円弱」となっていますが、5千〜2万円と回答している病院も2割程度あり、病院によって代金設定にかなり幅があります。
おそらく抜歯1本あたりの金額で算出している病院もあれば、何本以上ならこの金額と設定している病院もあるのが原因だと思います。
抜歯代金は本数もさることながら、抜歯自体の難易度に大きく左右されてしまいます。
重症であった場合は、抜歯だけで数万円かかると心積もりしておいた方がよいでしょう。
また、歯石除去・抜歯は全身麻酔下で行います。
麻酔代金は麻酔時間によって左右されますので、重症であれば麻酔・歯石除去・抜歯の総額が10万を超えることも珍しくありません。

口内炎は治るの?

歯周病が原因である場合は、上記の治療法で症状が改善されることが多いのですが、中には「難治性」と呼ばれる手強い口内炎も存在します。
難治性である原因として、ウイルスの存在や猫自身の免疫の異常が関係しているのではないかと考えられています。
このようなケースでは、すべての歯もしくはすべての臼歯の抜歯を行うことで症状の改善を図ります。
もしそれでも改善しない場合は完治を目指すことは難しく、ステロイド剤や抗生剤の投与で上手く口内炎をコントロールし、口内炎と付き合って生活していく必要があります。

口内炎と間違えやすい病気とは?

口内炎は猫に多い病気なので、猫が持続的によだれを出していると「口内炎になったのかも」と考えられてしまいますが、中には別の原因でよだれを出していることもあります。
症状から口内炎と間違いやすい病気を解説したいと思います。

口腔内腫瘍(扁平上皮癌)

歯茎や舌に悪性の腫瘍が出来ると、よだれが増える、よだれに血が混じる、口臭が強くなる、食欲がない、ご飯を食べづらそうにする、など口内炎と似たような症状が見られます。
口腔内腫瘍の多くは高齢の猫で見られ、腫瘍の種類としては扁平上皮癌、線維肉腫などが挙げられますが、中でも扁平上皮癌は猫の口の中に発生する腫瘍として一番多く認められます。
この病気の厄介な特徴が、猫が示す症状だけでなく、その見た目も歯肉口内炎と間違えられやすいというところです。
肉眼的に明らかなしこりがなく、一見歯肉炎に見える病変が次第に盛り上がってきて、結局扁平上皮癌であったということは珍しい話ではありません。

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中毒

観葉植物や洗剤、殺虫剤、カフェイン、人間用サプリメント(αリポ酸)などを誤って食べたり飲んだりすると、中毒症状として脳神経を刺激して唾液を過剰に分泌させたり、悪心や苦みによってよだれが増加します。
これらの薬物を多量に摂取した場合、よだれ以外にも重篤な中毒症状を引き起こしたり命を落とすことがありますが、少しずつ摂取している場合は目立った症状がよだれしかない、という場合もあります。
特に観葉植物は、猫草と勘違いして好んで食べしまう猫がいますので、猫の居る部屋に観葉植物は置かないように徹底しましょう。

さいごに

猫の口内炎の治療代(特に抜歯代金)が高額すぎて驚かれる方も多いと思いますが、実は猫の抜歯は時に難易度が高く、高度な技術力を必要とします。
そのため、最近は動物病院の中でも特に歯科治療に力を入れている専門病院が増えてきています。
私達人間が口の中にトラブルが起きたら一般の病院ではなく歯科医院に通っていることを考えると、犬猫専門の歯科医院があっても当然なのかも知れませんね。





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

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