泌尿器の症状

猫の頻尿が治らない。原因は何?オスとメスで違うの?

投稿日:2017年2月23日 更新日:

 

猫がトイレに行く回数が以前より増えると、「もしかしたら頻尿なのかもしれない」と心配になりますよね。
猫は尿のトラブルが多いとよく言いますが、猫の頻尿が治らない時には、どんな原因が考えられるのかご存知でしょうか。
また、オスとメスでみられる頻尿に何か違いはあるのでしょうか。

正常な排尿の回数は?

成猫の正常な排尿回数は1日に1~4回程度で、平均的に1日2、3回する猫が多いようです。
子猫では一度に排尿できる量が少ないので、成猫よりも回数が多い傾向にあります。
しかし、排尿回数は猫の水分摂取量や、個体差がありますので、健康な時にどのくらいのペースで排尿するかを確認しておくといいでしょう。
普段よりも1回くらい排尿回数が多いまたは少ないとしても、元気や食欲に問題がなければ、その時の気温や湿度などの環境、食餌内容などの影響によるものかもしれません。

頻尿とは?

排尿の回数が多いことを「頻尿」と言いますが、具体的に「1日何回以上であれば頻尿である」という定義はありません。
正常な成猫の排尿回数は多くても1日4回程なので、5回以上であれば頻尿の目安と考えていいでしょう。
ただし、普段1日1、2回しか排尿しない猫であれば、1日3、4回の排尿でも頻尿である可能性はあります。

間違いやすい「頻尿」と「多尿」

1日の排尿量が多いことを「多尿」といい、排尿回数が多い「頻尿」とは異なる症状です。
多尿は尿量が増加する腎不全や糖尿病などの病気によって引き起こされる症状です。
尿量が多いので、場合によってはトイレの回数が多くなり頻尿と間違えやすい症状ですが、頻尿の場合には「1回の排尿量が少なく、排尿回数が多い」という症状がよくみられますので、尿量についても併せて確認してみましょう。

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頻尿の原因は「下部尿路疾患」

猫に頻尿がみられる場合、膀胱や尿道の異常が原因であると考えられます。
泌尿器のうち膀胱から尿道までを「下部尿路」といい、下部尿路で起こる病気の総称を「下部尿路疾患」といいます。
下部尿路疾患では主に膀胱炎や尿石症、膀胱腫瘍などの病気がみられます。

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膀胱炎

膀胱炎とは、尿を溜める膀胱に炎症が生じた状態で、主に膀胱内にブドウ球菌や大腸菌などの細菌、真菌が侵入したことによって起こる病気です。
膀胱内に形成された結晶や尿石によって膀胱粘膜を傷つけられて起こることもありますが、猫では原因がよくわからない「特発性膀胱炎」が最も多いと言われています。
膀胱炎になると、膀胱の収縮・拡張がうまくできず少量ずつしか排尿できないため、頻尿となります。
治療は原因によって異なりますが、抗生剤または抗真菌剤の投与や尿石症の治療を行います。
膀胱炎が慢性化すると、尿が残った状態が続くため膀胱内が結晶ができやすい環境に変わり、二次的に尿石症を引き起こすこともありますので、早期の発見、治療が大切です。

特発性膀胱炎とは?

「特発性」というのは、「原因不明」という意味で、猫の下部尿路疾患の3分の2が特発性膀胱炎であると言われています。
尿検査を行っても、細菌や結晶、異常な細胞などがみられませんが、頻尿や血尿など膀胱炎の症状が現れます。
ストレス環境にある猫や、ストレスを感じやすい神経質な猫での発生が多いことから、ストレスが要因の一つではないかと考えられています。
トイレが汚れている、飼い主の留守が多い、同居猫との相性が悪い、季節の変わり目など様々なストレスの原因を考え、猫が快適に過ごせるように対策してあげましょう。

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尿石症

尿石症は膀胱内にできた尿石が原因で膀胱炎や排尿障害を起こす病気です。
尿石ができると、膀胱粘膜を傷つけ膀胱炎を引き起こして頻尿となりますし、尿石が尿道に詰まることで一度に多量に排尿できないことからも頻尿となる可能性があります。
猫の尿石は、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸アンモニウム、シスチンなど様々なミネラルからなっていますが、若い猫ではストルバイト、7歳以上の猫ではシュウ酸カルシウムが多くみられます。

尿石症にかかりやすい猫とは

去勢したオス、肥満、主食がドライフード、神経質な性格である場合、尿石症にかかりやすいといわれています。
また、多量のカツオブシやニボシなどミネラル分の多過ぎる食べ物を食べている猫、飲水量が少ない、または排尿を我慢しがちな猫では、膀胱内で尿が濃くなりミネラル分が結晶化して尿石が形成されやすくなります。

尿石症の予防と治療

尿石症を治療または予防するには食餌内容の見直し、飲水量を増やす、トイレ環境を整えることが重要です。
なかなか水を飲まない猫には、ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに変更してもいいでしょう。
また、尿石の種類によって形成されやすい環境は異なり、例えばストルバイトは、低マグネシウム食、尿の酸性化、尿量の増加を促すことが効果的とされています。
予防を目的としたキャットフードも市販されていますし、それぞれの尿石に効果のある療法食もありますので、獣医師に相談の上、猫の状態に合わせて処方してもらいましょう。

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膀胱腫瘍

膀胱に発生する腫瘍で、猫での発生はまれですが、悪性の移行上皮癌が最も多く発生し、良性では平滑筋腫が多く認められます。
腫瘍により膀胱の容積が小さくなり、尿を少量しか溜めておけなくなるために、頻尿を引き起こすことがあります。
また、膀胱を囲む上皮や筋肉が動きづらくなるので、膀胱の収縮・拡張がうまくできず少量ずつしか排尿できなくなって、頻尿となります。
頻尿だけではなく、血尿や食欲の低下などの症状もみられ、膀胱炎や尿石症との区別が困難です。
治療としては、腫瘍の進行具合や全身状態によって腫瘍を取り除く外科手術、抗がん剤投与などを検討します。

下部尿路疾患のサイン

下部尿路疾患にかかった猫では頻尿以外にも、以下のような症状がよくみられますので、いち早くそのサインに気付いてあげられるように覚えておきましょう。

・何度もトイレに行く

・トイレにいる時間が長い

・トイレ以外の場所で排尿する

・一回の排尿の量が少ない

・ポタポタと尿が垂れ、陰部の周りが汚れている

・血尿

・尿が白濁している

・尿にキラキラしたものが見える

・尿のにおいがいつもより臭い

・お腹を触ると嫌がる

・排尿時に痛そうに鳴く

・お腹や陰部(尿道口)をよく舐める

オスとメスで頻尿の原因は違うの?

頻尿はオスでもメスでも起こりうる症状ですが、オスとメスでは尿道の構造の違いによって、かかりやすい病気や危険度が異なります。

オスで要注意な病気

尿石症はオス、メスともにリスクはありますが、オスでは尿道がメスよりも長く、さらに細いため、膀胱内にできた結石が尿道を傷つけて炎症を起こしたり、尿道に結石が詰まって尿道閉塞(尿閉)を起こすことが多くあります。
尿道閉塞となり排尿が困難になると、腎臓に負担がかかり、急性腎不全になってしまいます。

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さらに尿道閉塞の状態が続くと、老廃物や有害物を排泄できないことから尿毒症に陥り、命を落とすこともある危険な状態となります。
一日中尿が出ていない場合には緊急処置が必要となりますので、一刻も早く動物病院を受診してください。
動物病院では、麻酔をかけて尿道にカテーテルを入れるなどして排尿させ、重症度によって腎不全の治療も併せて行います。

メスで要注意な病気

メスでは尿道がオスよりは太いので、小さな結石であれば排尿時に一緒に流れ出ることが多く尿路閉塞のリスクは少ないものの、尿道が短いために外界から細菌が侵入しやすくなり細菌性膀胱炎にかかりやすいといわれています。
慢性化させないためにも、頻尿などの症状がみられたら早めに動物病院へ行きましょう。

さいごに

もともと水分をあまり摂らない猫では、様々な尿のトラブルがみられます。
今回解説した頻尿も含め、尿のトラブルは尿閉のような緊急疾患が潜んでいる可能性があり、たった一日で命を落としてしまうこともあるほど危険なサインとなります。
普段から猫の尿の状態を把握しておいて、異常があればすぐに動物病院を受診してください。

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