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猫の腰が立たない!抜ける!原因は何?病気なの?

投稿日:2016年10月20日 更新日:

 

突然猫の腰がふらついたり立てなくなっていたら、飼い主の方はとても心配になりますよね。
犬では椎間板ヘルニアが多い病気ですが、猫ではどんな病気が多いのか、診断方法や治療法についてもご説明します。

「腰が立たない」、「腰が抜ける」とはどんな状態?

腰が立たない、腰が抜けたという状態は、足が麻痺して自分の意志では足を動かせず腰を持ち上げられない状態を言います。

腰が立たない病気にはどんなものがある?症状や治療法は?

猫で腰が立たなくなる病気には、大動脈血栓塞栓症、猫伝染性腹膜炎、線維軟骨塞栓症、悪性腫瘍、外傷が挙げられます。

大動脈血栓塞栓症

猫では中高齢になると、肥大型心筋症という心臓病を発症することがあり、アメリカンショートヘアー、メインクーン、ラグドールなどでは遺伝的な要素が関連していると言われています。
肥大型心筋症になると心臓の収縮力が弱まり、心臓内に大きな血栓が作られます。
この血栓が大動脈内に流れてしまうと血管に詰まってしまい、足に行く血流が遮断され、足の麻痺や末梢性のチアノーゼ(肉球の色が青紫色)が引き起こされます。
その他の症状としては、非常に強い痛みを伴うため激しく鳴いたり、呼吸が速くなったり、体を触るのを嫌ったりします。
この病気を放っておくとどんどん肢の壊死が進んでいくため命に関わるため、発症が疑わしいときはすぐに動物病院を受診しましょう。
血液検査や超音波検査を行って診断し、発症から6時間以内であれば血栓を溶解する薬や血栓の再発を予防する薬を使い、血流の回復を試みます。
一見すると椎間板ヘルニアと間違いやすい症状ですが、猫での椎間板ヘルニアの発症は極めてまれです。

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猫伝染性腹膜炎

猫伝染性腹膜炎とはコロナウイルスが原因で起こる病気で、純血種の比較的若い猫(1〜3歳)に多く発症します。
この病気を発症すると、全身の血管に炎症を引き起こすため発熱や元気食欲の低下といった症状のほか、腹水や胸水を貯留させたり、脳や脊髄に肉芽腫と呼ばれる病変を形成するため、ふらつきや腰が立たなくなるなどの麻痺の徴候が見られたりします。
診断には、血液検査、超音波検査、腹水検査、脳脊髄液検査などを実施します。対症療法として炎症を抑えるためのステロイド剤や、抗ウイルス効果を期待してインターフェロンの投与を行いますが、残念ながら有効な治療法はありません。

線維軟骨塞栓症

脊髄梗塞とも呼ばれ、突然脊髄の血管に線維軟骨が詰まることで、突然足に麻痺を引き起こす病気です。
麻痺の程度は軽度のふらつきから完全麻痺と様々で、痛みを伴いません。
診断にはMRI検査が必要です。
軽度の梗塞であれば時間をかけてゆっくりと回復することが多いですが、重症になると後遺症が残ることもあります。

悪性腫瘍

猫ではリンパ腫という腫瘍の発生が多く、脊髄周囲にこの腫瘍ができると初めは元気低下やジャンプを嫌うなどの症状ですが、徐々に進行していき神経が障害されると足がふらついたり腰が立たなくなったり、食欲不振になったりします。
また、リンパ腫以外にも脊椎に発生する多発性骨髄腫や様々な腫瘍の骨転移で同様の症状が見られます。
診断にはレントゲン検査や生検(腫瘍細胞を採取する検査)等が必要です。
治療法は原因となる腫瘍によって異なりますが、抗癌剤や鎮痛剤の投与などの治療を行っていきます。

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外傷

交通事故や落下事故などで脊椎が骨折したり脱臼すると麻痺になり腰が立たなくなります。
脊椎が骨折・脱臼するほどの衝撃が加わっている場合は、お腹の中の臓器が傷ついたりや出血を伴うこともあるため、麻痺以外にも様々な症状が出ます。
診断はレントゲン検査、CT検査で骨折部位を特定し、時期を見て外科手術を行います。

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診断に必要な検査費用、治療費用の目安は?

気になる費用について解説します。

MRIやCT検査費用の目安は?

平成27年に日本獣医師会が調査した「診療料金実態調査」によると、MRI検査で5万円以上、CT検査で2万6千〜5万5千円とされています。

血栓溶解にかかる費用の目安は?

診療料金実態調査の項目にはありませんでしたが、血栓溶解のための薬は10万円弱かかるものがあり、治療費は非常に高額です。
入院治療には20〜30万程度はかかるものとみておいた方がよいでしょう。

猫伝染性腹膜炎の検査費用は?

診療料金実態調査の項目にはありませんでしたが、コロナウイルス抗体価検査や遺伝子検査を外部の検査センターに依頼すると、少なくとも3万以上はみておいたほうがよいでしょう。

脊椎骨折手術費用の目安は?

診療料金実態調査によると、手術代のみで約7万5千円とされていますが、その他入院代や注射代、材料費がかかります。
長期的に入院することが予想されますので、少なくとも30〜40万円程度はみておいた方がよいでしょう。

「腰が立たない、抜けた」と間違いやすい症状

前述の病気と似たような症状を表す病気を解説します。

糖尿病性神経障害(ニューロパチー)

正常な猫はつま先立ちで歩いているのですが、糖尿病の猫では末梢神経に障害が起きるため「かかと」をつけて歩くような仕草が見られることがあります。
このかかとをつけて歩く動作は、腰が下がって見えることから、「腰が立たない、抜けた」と間違われることがありますが、自分の意志で足を動かすことは可能です。
もし水を飲む量が多かったり、尿の色が薄いなどの症状が伴っている場合は、糖尿病の可能性が高いですので早めに動物病院を受診しましょう。

跛行(はこう)

猫が片一方の足をかばいながら歩いていると腰が上下しているため、「腰が立たない」という表現されやすいですが、正確には「跛行」と言います。
痛みがあるために起こりますが、足を自分の意志で動かすことはできます。
もしどちらか一方の足を浮かせていたり、体重をかけるのを嫌って足を引きずってたりするのであれば跛行と考えてよいでしょう。
この場合、後肢の骨や関節などの整形外科的な病気を疑いますので、動物病院を受診して下さい。

さいごに

犬では腰が立たない症状で一番多い原因は椎間板ヘルニアですが、猫では大動脈血栓塞栓症が原因であること多いです。
肥大型心筋症は何の前触れもなく、突然大動脈血栓塞栓症を引き起こすので、ほとんどの飼い主の方がビックリして混乱されると思います。
このような緊急事態に落ち着いて対応できるように、日頃からかかりつけ病院の休診日に代わりに診てくれる病院はどこか、夜間に調子が悪くなったときに対応してくれる病院はどこかなど、前もって調べておくことをおすすめします。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

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愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

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