呼吸器の症状

猫の下痢に血が混じる。血便をする原因とは?病気のサイン?

投稿日:2017年3月4日 更新日:

「猫の下痢に血が混じっている…」

「血便の原因って何?どんな病気が考えられるの?」

そのようなことで悩んでいませんか?

猫が下痢をしているだけでも心配なのに、下痢に血が混じっていたらもっと不安になりますよね。
今回はどのような原因で猫は血便をするのか、また、どのような病気のサインであるのかについて解説します。

血便とは

下痢便、軟便、かたい便など便の状態にかかわらず、便に血が混じっている便のことを「血便」といいます。
なんらかの原因により消化器官のどこかで出血が起きている場合に、便と一緒に肛門から排泄され血便となります。
血便には、新鮮血が出る血便と黒い便が出る血便があり、それぞれ出血している部位が異なります。

血便の色

血液は消化器官に溜まっている時間によって色が変わるため、血便の色でどのあたりから出血しているかおおまかに判断することができます。
上部消化管の胃や小腸付近の出血では赤黒いタール状、下部消化管で肛門に近い直腸や大腸付近の出血では赤い鮮血のような粘液が便に混じります。

真っ赤な下痢便

便に血が混じっているのではなく、真っ赤な血液のような血便またはトマトジュースのような赤い水様便が出る場合には、体が出血しやすい状態、あるいは大腸の粘膜がびらんや潰瘍などで大きくはがれているといった状態が考えられ、深刻な状態です。
この場合、貧血や下痢による脱水症状、体力・免疫力の低下も起こりやすくなり、重篤な状態となる可能性もありますので、緊急に動物病院を受診する必要があります。

真っ赤な血が便に混じっている

便に真っ赤な血が混じっている時には、小腸から肛門の間で出血している可能性があります。
便を割ってみて、便の内側にまで血が混じっていれば小腸から大腸前半の間の出血、便の外側だけに血液が付着しているようであれば大腸後半から肛門の間の出血であると考えられます。

黒い便、黒い血が便に混じっている

血液は消化器官にしばらく溜まっていると色が黒っぽく変わるため、黒い便をしている場合は上部消化管である小腸に出血があると考えられます。

肛門の出血

肛門や肛門周囲からの出血が確認できる場合、排便時に血液が便の表面に付着した可能性があります。
この場合には、消化管の機能に影響はしないので下痢ではないことが多いでしょう。
肛門腺が炎症を起こす肛門のう炎や肛門のポリープや腫瘍による出血が考えられます。
また、便秘の猫ではかたい便を排泄するときにわずかに出血することがあります。

血便の原因となる病気

便に血が混じったり嘔吐を伴うような激しい下痢をしている場合には、感染症や寄生虫、腫瘍などによる病気も考えられます。

猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)

猫パルボウイルス感染症はパルボウイルスに感染することで白血球が減少し、抵抗力が下がる病気です。
成猫では感染しても無症状または軽度な症状に留まりますが、子猫や抵抗力の低い猫では急激に症状が進行し死亡することもあります。
パルボウイルスは腸管、骨髄細胞で増殖し、軟便や下痢、水様性血便、嘔吐など激しい消化器症状とともに脱水症状をあらわします。
パルボウイルスは感染力が非常に強く、感染猫を触った人を介して感染することも多く、ペットショップなど多頭飼育をしている環境では一気に感染拡大します。
ワクチン接種での予防が有効ですので、子猫の時から定期的なワクチン接種をしてあげましょう。

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細菌性腸炎

細菌性腸炎は細菌によって腸に炎症が起こり、下痢を引き起こす病気です。
猫の細菌性腸炎の原因として重要な菌は、サルモネラ菌、クロストリジウム菌、カンピロバクター菌など多くの細菌があります。
症状として軟便や水様便、血便などの下痢便がみられます。
治療としては抗生物質の投与と輸液療法などを行い、さらに糞便で汚れた食器や環境などを消毒する必要があります。
これらの細菌は猫だけでなく人にも感染しますので、猫を触った後には手を洗うなどの衛生管理に気を付けましょう。

急性胃腸炎

胃や腸に炎症が起こる病気を胃腸炎といい、発症して数日以内の急性とそれ以上の慢性に分けられます。
急性胃腸炎は急激に下痢と吐き気を起こし、症状が重くなると軟便、水様便、チョコレート色や黒色の血便をしたり、何度も激しく吐いたりします。
様々な原因がありますが、細菌やウイルス感染の他、刺激のある薬物や異物を飲み込んだり、傷んだ食べ物や冷たい食べ物を食べたりすることで急性胃腸炎は引き起こされます。
下痢や嘔吐によって脱水症状となり、命にかかわることもありますので、すぐに動物病院に連れて行ってください。

慢性胃腸炎

慢性胃腸炎になると、軽い下痢が数日から数週間も続くことがあり、軟便やタール状の黒くてドロッとした便、少量の血が便に混じることもあります。
急性胃腸炎に比べると下痢や吐き気の症状は軽度ですが、下痢や嘔吐が続くために体重の減少や毛づやが悪くなります。
原因としては、寄生虫感染、食物アレルギー、毛球症などがありますが、自己免疫の異常が原因と考えられている炎症性腸疾患の一つの症状として特定が難しいものもあります。

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小腸の腫瘍

猫の小腸の腫瘍で多いのはリンパ腫と腸腺ガンで、慢性的な嘔吐や下痢とともに激しい体重減少などがみられます。
小腸で出血がある場合には黒色の血便の排泄を伴うことがよくあります。
診断に至るには様々な検査が必要となる例が多く、内視鏡や腹腔鏡検査で病変部の組織生検をしてはじめて確定診断できることがあります。
リンパ腫である場合には、抗がん剤を用いた化学療法が主体となりますが、予後はあまりよくありません。

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大腸の腫瘍

猫の大腸に認められる腫瘍はリンパ腫、腺腫、腺ガンなどが多く、いずれも慢性的な血便
や粘血便の排泄、排便時のしぶりなどがみられます。
腫瘍によって大腸の狭窄がある場合には、便が細くなるなどの症状もみられます。
日頃から便の硬さだけでなく、大きさや太さについても観察しておくと早期に異常に気付くことができます。

トキソプラズマ症

トキソプラズマという原虫が感染することによって発症する病気で、特に子猫や抵抗力の低下した猫では腸内でトキソプラズマが増殖し血便を伴う下痢、咳や呼吸困難などを引き起こします。
トキソプラズマが脳や肝臓、筋肉に侵入することもあり、症状は神経症状や運動障害など
多岐にわたります。

鉤虫(こうちゅう)

鈎虫は長さ1~2㎝の白い糸のような寄生虫で、猫の口や皮膚、乳汁から体内に侵入して小腸に寄生します。
その名の通り、鉤(かぎ)の様な牙を腸壁に引っ掛けて血を吸うため、寄生数が多いと粘血便を排泄したり貧血を引き起こすことがあります。

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動物病院に行くかどうかの判断

血便の程度が軽度であっても、悪性腫瘍など重篤な病気の初期症状である可能性もあります。
血便の症状がみられた場合には、必ず動物病院を受診してください。
その際、血便を一緒に持って行くと、すぐに糞便検査をすることができて速やかな診断の助けになりますので、ラップなどにくるんで持参しましょう。
原因の特定には、血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波診断、内視鏡検査など様々な検査が必要になることがあります。
また、下痢による脱水や血便による貧血などが進んでいる場合には、入院が必要になることもあります。

緊急に動物病院に行くべき症状

・肛門から激しく出血をしている

・トマトジュースのような水様便が出ている

・猫がぐったりして、元気と食欲がない

・便以外にも猫の体のどこかに出血がある

・交通事故に遭ったりケガをしている

・中毒の可能性があるとき

早めに動物病院に行くべき症状

・下痢や軟便に血が混ざっている

・肛門からわずかに出血している

・いつも黒い便をしている

・口やまぶたなどの粘膜が白い(貧血症状)

・特定の食物を食べた後、便に血が混ざる

・排便時に苦しそう、または痛そうである

・便秘と下痢を交互に繰り返す

さいごに

猫が血便をしている時には、なんらかの病気のサインです。
猫の血便や下痢はいろいろな病気の症状としてあらわれるので、しばらく様子を見ている間に症状が慢性化してしまい、猫の体に悪影響なばかりか、根本的な原因がわかりづらくなることもあります。
血便が出た時には、早めに動物病院を受診するようにしてあげてください。

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愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

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