呼吸器の病気

猫の鼻炎の症状や原因や治療法とは?どんな薬を使う?

投稿日:2017年3月9日 更新日:

 

「いつも鼻がズビズビ鳴ってるんだけど、猫も鼻炎になるのかな?」

「鼻がつまって呼吸が苦しそう…治療をすれば治るのかな?」

このように、猫の鼻づまりや鼻炎についてお悩みではありませんか?

私たちも風邪や花粉症などで経験することの多い鼻炎だけに、そのつらさがわかりますよね。
今回は、意外と多い猫の鼻炎について、その症状や原因など詳しく解説します。

猫の鼻の構造

猫の鼻の穴の中には人間と同じように空洞があり、鼻腔(びくう)と呼ばれています。
鼻腔は鼻中隔(びちゅうかく)という壁で仕切られ、左右に分かれています。
さらに、左右の鼻腔には鼻甲介(びこうかい)と呼ばれる突起があり、表面をひだ状構造の粘膜粘膜が覆っています。
この複雑な構造のおかげで、鼻粘膜の表面積が大きくなり、空気中のゴミなどの異物を吸着したり、温度や湿度の調節をしたりするのに役立っています。

猫の鼻炎とは

鼻炎とは、鼻中隔や鼻甲介を覆っている粘膜のどこかに、なんらかの原因により刺激が加わり、炎症が起こった状態のことです。
鼻は外気に直接さらされるため、ウイルスや真菌などの病原体や薬品やアレルゲンなどの刺激を受けやすい場所です。
猫は犬に比べて呼吸器感染症にかかることが多く、鼻炎になりやすい動物で、再発を繰り返すなど慢性化することがよくあります。

猫の鼻炎の症状

では、鼻炎になるとどのような症状がみられるのでしょうか。

鼻汁(鼻水)

鼻炎の初期症状では、さらさらとした漿液性の鼻汁が出ますが、次第にとろっとした粘液性鼻汁、黄色っぽい膿性鼻汁へと変化します。
猫は鼻汁を出していても、すぐに自分で舐めてしまうのでなかなか気が付かないことも多いですが、何度も鼻を舐めたり気にしているようなら鼻汁が出ている可能性があります。

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猫の鼻血には注意!

鼻腔内の炎症が悪化すると、鼻汁に血液が混じることがあるため、鼻血(鼻出血)がみられることもあるでしょう。
ただし、猫の鼻出血がみられる時には、交通事故やケンカなどで顔面を強打したり、鼻腔内の腫瘍や感染症、白血病などの病気の可能性もあり、深刻な状態であることも多いのです。
猫の鼻出血がみられたら、元気・食欲がない、呼吸が荒いなどの他の症状がないかを観察し、すぐに獣医師に相談しましょう。

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くしゃみ

急性鼻炎の初期症状としては、くしゃみが特徴的です。
くしゃみは急激に息を吸い込み、一気に口と鼻から排気することで、鼻腔内の洗浄をすることができます。

呼吸が荒くなる

猫は通常、口呼吸することはないため、炎症により鼻腔内の腫れがひどくなると、鼻がつまってしまい、いびきのような呼吸音がしたり、呼吸(特に吸気)がうまくできずに呼吸困難となります。
鼻に違和感があるためか、鼻を前足でひっかくような仕草がみられることがあります。

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副鼻腔炎

鼻腔のさらに奥には副鼻腔と呼ばれる粘膜で覆われた空洞がありますが、そこまで鼻腔内の炎症が広がると副鼻腔炎となり、鼻汁がたまって「蓄膿症」になることもあります。
鼻炎が長期化したり、症状が重くなると、副鼻腔炎を併発することが多くなります。
鼻汁やくしゃみなどの症状が激しくなり、呼吸しづらくなるためにゼーゼーと口呼吸をすることがあります。

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食欲の低下

猫は食べ物をにおいで判断しますので、鼻炎のために鼻がつまって食べ物のにおいがわからなくなると、食欲をなくしてしまいます。
ドライフードをお湯でふやかしたり、ウェットフードを少し温めるなどして、食べ物の香りをたたせてあげるのもいいでしょう。

猫の鼻炎の原因

猫が鼻炎を起こす原因のほとんどはいわゆる「猫風邪」などの感染症ですが、その他にもアレルギーや腫瘍などの可能性も考えられます。

ウイルス性呼吸器感染症

猫で咳やくしゃみなど風邪をひいたような症状がみられることがあり、その症状から「猫風邪」と呼ばれることもありますが、これは呼吸器に感染するウイルスが主な原因です。
ちなみに、「人の風邪は猫にもうつりますか?」とよく聞かれますが、人の風邪と猫の風邪は原因ウイルスが異なるため、お互いに風邪をうつすことはありませんので安心してくださいね。

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猫ウイルス性鼻気管炎

猫ウイルス性鼻気管炎はヘルペスウイルスが原因で、発熱やくしゃみ、鼻汁、目やになどの症状が出ます。
進行すると、下痢と脱水症状により命を落とすこともあります。

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猫カリシウイルス感染症

猫カリシウイルス感染症は、猫がカリシウイルスに感染することでかかる病気で、くしゃみ、鼻汁、目やに、口内炎などの症状がみられます。

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クラミジア感染症

クラミドフィラ・フェリスという細菌に感染することでかかる病気で、上記2種のウイルスとの複合感染をよく起こします。
症状としては、鼻汁やくしゃみ、咳、結膜炎、多量の目やになどがみられ、悪化すると肺炎を引き起こすこともあります。

クリプトコッカス症

鳩の糞などにいるクリプトコッカスという真菌(カビ)に感染したことで起こる病気で、猫だけでなく、人やその他の動物にも感染する病気です。
感染すると猫の体内に潜伏して、猫白血病や猫エイズウイルス感染症などにより免疫力が低下すると発症します。
症状としては、くしゃみ、慢性の鼻汁、鼻や顔の変形などがみられる他、鼻腔内にピンク色の腫瘤ができることもあります。
また、皮膚にしこりができたり、運動失調などの神経症を起こしたりすることもあります。

鼻の腫瘍

猫の鼻の腫瘍で最も多いのはリンパ腫で、中齢~高齢期に発生することが多い病気です。
初期症状は、鼻汁やくしゃみ、鼻出血、いびき、食欲低下などですぐにリンパ腫とは気づきにくい症状ですが、進行すると開口呼吸などの呼吸困難、顔の変形、眼球の突出、目やに、涙などの症状がみられます。

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アレルギー

アレルギー性鼻炎は空気中のアレルゲンに対する鼻腔と副鼻腔の過敏症反応で、くしゃみ、水様性・粘性・膿性の鼻汁がみられます。
ハウスダスト、花粉、タバコの煙、香水、洗剤、新しい家具やカーペットなどに反応して悪化することがあります。
治療としては、原因となるアレルゲンを取り除いてあげることが最優先ですが、抗ヒスタミン剤の投与などでアレルギー反応を抑制することもあります。

猫の鼻炎の治療

猫が鼻炎の症状をあらわしたとき、感染症、アレルギー、腫瘍などそれぞれの原因に対する治療を開始することになります。
猫の鼻炎について、飼い主さんからよくいただく質問をご紹介します。

猫の鼻炎の治療には、どんな薬を使うの?

最も多い「猫風邪」の治療としては、細菌の二次感染も起こしていることが多いため、抗生物質などの投与を行います。
また、結膜炎などの症状に対しては、抗生物質や消炎効果のある目薬も併用します。

病院で処方された点鼻薬の使い方は?

点鼻薬は、鼻腔内の粘膜の腫れを抑える、または細菌の二次感染を抑えるために、直接鼻腔内に滴下する薬です。
目薬のような形状の容器に入った液体薬ですので、猫の顔をやさしく上に向けて、鼻の穴に滴下しましょう。
点鼻薬が猫の視界に入ると怖がって、暴れることがありますので、手で猫の目を覆ってあげるといいでしょう。

慢性化した鼻炎は完治するの?

急性鼻炎の場合には自然に治ることが多いのですが、慢性鼻炎の場合にはなかなか完治することは難しく、鼻づまりの症状が持続してみられます。
慢性化させないためにも、鼻水やくしゃみなどの症状があった場合にはすぐに適切な治療をしてもらいましょう。
特に、「猫風邪」にかかった子猫の病状が長引いた場合には、慢性鼻炎の症状が成猫になっても治らずに、鼻づまりの症状がみられることもよくあります。

サプリメントは何かあるの?

「猫風邪」の代表的な原因であるヘルペスウイルスに対して効果が期待される「L-リジン」というアミノ酸サプリメントがあります。
ヘルペスウイルスの増殖を阻害することで、症状を軽減させるという効果が期待されるサプリメントで、「メニにゃんEye」などいくつかのL-リジンを含有した商品が販売されています。
鼻炎に対しては、“急性の猫カゼ症状”で“ヘルペスウイルスの感染による鼻炎”である場合に有効である可能性がありますが、慢性的な鼻炎は他の原因も合わさった状態であることが多いため、効果は得られにくいかもしれません。
あくまで薬ではなくサプリメントということを理解の上、獣医師に相談して試してみてもよいでしょう。

さいごに

猫の鼻炎は慢性化すると、残念ながらすっきり完治することはなかなか難しい病気です。
呼吸の仕方、鼻汁の状態など普段の猫の様子を観察し、獣医師とも相談しながら上手に付き合っていって下さいね。





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