口腔の症状

猫の歯茎が赤い、白い、黒い、紫。どんな病気が原因?

投稿日:2016年10月20日 更新日:

「猫の歯茎が赤くただれて出血しているけど様子見て良いの?」

「他の猫よりも歯茎の色が白い気がする・・・」

猫の歯茎の色がいつもと違っていたら心配になりますよね。
今回は歯茎の色からわかる猫の病気について、ご説明したいと思います。

猫の歯茎が赤い!どんな病気が考えられる?

歯茎の色が赤くなってしまう原因について解説します。

歯肉炎

歯肉が赤くただれているところがあるという場合は歯肉炎の可能性が考えられます。
また猫では歯肉炎と合わせて、舌や頬などの粘膜にも炎症が見られることもあります(歯肉口内炎)。
軽度の歯肉炎であれば無症状であることも多いですが、重度の歯肉炎になると、口臭が強い、よだれが多く手が汚れてしまう、手で口の中を気にする、食べたいのに食べられない、フードを食べづらそうに食べているなどの症状が出ます。
猫で歯肉炎を起こす原因には、歯周病や免疫の異常の他、様々なウイルス疾患(猫カリシウイルス、猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルスなど)が関連していると考えられています。
治療は、症状に応じて抗生剤やステロイド剤の投与を行います。
もしこのような薬で改善が見られない程に重度な歯肉炎であれば、麻酔をかけて抜歯を行うことも検討します。

猫の歯肉炎の症状や原因、治療薬とは?おすすめのサプリメントある?

歯茎に赤いしこり

歯茎に赤いしこりがある場合に考えられる病気です。

腫瘍

高齢の猫の歯茎に赤いしこりが見られる場合、扁平上皮癌、線維肉腫などの腫瘍の可能性があります。
口腔内に腫瘍がつくられると、食欲がない、口臭が強くなった、よだれが多い、よだれに血が混じる、鼻血がでる、などの症状が見られます。
特に扁平上皮癌は猫の口の中に発生する腫瘍の中でも一番多く、口の中の腫瘍の60%以上を占めています。
この病気のやっかいなところが、明らかなしこりは見られず出血や潰瘍を作ることがあり、しこりが作られるまで前述の歯肉炎と間違われやすいという点です。
このようなケースでは、「始めは歯肉炎で歯がグラグラしていたが、歯が抜けた途端赤いしこりになって大きくなってきた」という変化が見られます。
しこりの診断のためには、生検といって細胞診や組織診などが必要になります。
腫瘍の種類や進行度によって治療法は異なりますが、外科手術、補助的に放射線治療や抗癌剤を行うことになります。
悪性腫瘍は経過が早いことが多いため、口の中にしこりが見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。

猫の扁平上皮癌の症状や治療法は?末期症状や余命とは?

猫の歯茎が黒い!どんな病気が考えられる?

歯茎の色が黒くなってしまう原因について解説します。

色素斑

猫の種類によっては唇など口の粘膜に黒い色素斑が出ることがあり、特に茶トラの猫にはよく見られます。
歯茎の変形や腫れがなく、一部が黒いシミのように見える場合は、色素斑である可能性が高いです。
この色素斑は生まれつきのものですが、成長と共に拡大してくることがあり、「子猫の時は気づかなかったけど、たまたまみたあくびで初めてその存在に気づいた」というケースも少なくありません。
色素斑であればただの模様で病的なものではありませんので治療の必要はありませんが、判断に迷うようなら動物病院を受診しましょう。

歯茎に黒いしこり

歯茎に黒いしこりがある場合に考えられる原因です。

悪性黒色腫(メラノーマ)

歯茎に盛り上がった不整な黒いしこりを作っている場合、一番に考えられる腫瘍です。
口腔内にできる腫瘍全般に共通することですが、しこりがつくられると、口臭が強くなった、よだれが多い、よだれに血が混じる、食欲がない、などの症状が見られます。
猫の口腔内腫瘍の発生頻度で一番高いのが前述の扁平上皮癌で、メラノーマは比較的まれです。
先程の扁平上皮癌や線維肉腫と同様に、診断には生検といって細胞診や組織診などが必要になります。
治療としては、進行度によって選択肢は異なりますが、外科手術や補助的に放射線治療を行います。

歯茎が白い!どんな病気が考えられる?

猫

歯茎の色が白くなってしまう原因について解説します。

貧血

歯茎の色が全体に白っぽい場合、まず貧血が考えられます。
飼い主の方が気づかれるくらい明らかな白さなら、重度の貧血になっている可能性があります。
貧血は様々な原因で引き起こされますが、若い猫では猫白血病ウイルスが関連した骨髄の病気や、高齢であれば腫瘍などの重大な病気が潜んでいることがあります。
最近食欲や元気がない、下痢や嘔吐がある、痩せてきたなどの症状はないでしょうか?
貧血の原因を特定するためには血液検査やレントゲン検査、超音波検査、必要に応じて骨髄検査が必要です。
貧血が疑わしいと思われたら早めに動物病院に連れて行きましょう。

獣医師が教える猫の下痢の原因と対処法まとめ。飼い主必見です

ショック

医学用語のショックとは「びっくりした」という意味ではなく、突然血液がうまく流れなくなり臓器が低酸素に陥る状態を言います。
ショックは出血や外傷、アナフィラキシー、敗血症などで引き起こされる極めて危険な状況で、歯茎の色が白いだけでなく虚脱といってぐったりと倒れて起き上がれない状態になります。
ショック状態の猫を見たら、危険な状況と気づくのに時間はかからないと思いますので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

歯茎が紫!どんな病気が考えられる?

歯茎が紫色になってしまう原因について解説します。

チアノーゼ

チアノーゼとは皮膚や粘膜が紫色に変化する現象を言い、歯茎だけでなく舌や頬の粘膜なども紫〜青色っぽくなります。
もしチアノーゼが見られるようであれば、心臓や肺などに重大な病気があることによって低酸素状態に陥っていると考えられるため、非常に危険な状態です。
口を開けて呼吸をしていたり、鼻の穴をピクピクと広げて呼吸はしていませんか?
もしチアノーゼの可能性があるようでしたら、様子をみることなくすぐに動物病院に受診する必要があります。

さいごに

日頃からまめに猫の口の中を観察するという飼い主の方はあまりいらっしゃいませんので、猫の口の異常に気づいた時には、病気がかなり進行しているということが少なくありません。
猫は環境の変化に敏感な動物なので病院に連れて行くのは非常に腰が重いと思いますが、中高齢になったら年に1回は健診を受けることをおすすめします。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の歯茎が腫れている。出血している。原因は何?病気のサイン?





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

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