目(眼)の病気

猫の白内障の症状や原因や治療方法は?手術費用はどのくらい?

投稿日:2017年3月23日 更新日:

 

「猫の眼が白くなっているけど、もしかして白内障?」

「猫が白内障になったけど、手術費用は高いのかな?目薬では治らないの?」

このような疑問はありませんか?
猫の白内障の発生頻度は犬に比べると非常に少ないので、インターネットで検索しても知りたい情報が得られず困っている飼い主の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は“猫の白内障”をピックアップして、どこよりも詳しく解説したいと思います。

猫の白内障について

白内障とは、瞳の中にある“水晶体”と呼ばれる組織が白く濁る病気で、犬では比較的一般的に見られる病気ですが猫での発生は稀です。
まずは猫の白内障の症状や原因、治療方法、白内障に間違いやすい病気にはどんなものがあるのかについて解説したいと思います。

原因

猫の白内障の原因は、遺伝の関与する先天的なもの(先天性)や、ケンカなどで眼の奥まで深い傷を負った場合(外傷性)、ケトコナゾールなどの薬物によるもの(薬物性)、水晶体脱臼などの他の眼の病気から二次的に引き起こされるもの(二次性)が挙げられます。
先天性白内障は、バーマンやヒマラヤン、ペルシャ、シャムなどで報告があります。
なお、糖尿病の犬では白内障は必発しますが、猫では水晶体における糖の代謝が異なるためまず起こりません。

症状

白内障は水晶体の白濁の程度によって、“未熟”、“成熟”、“過熟”の3つの病期に分類されます。
未熟白内障の初期までは無症状ですが、後期に進行してくると目の奥が白くなっていることに気づくことが多いです。
そして未熟白内障後期から成熟白内障まで進行すると水晶体の大部分が白濁してしまうため、明暗はわかるものの物陰がはっきりしなくなるなど、眼は見えづらくなります。

片目の白内障の場合

片目に起こった白内障の場合、もう一方の眼の視力が温存されている限り、「猫の眼が見えづらそう」といった行動は見られないことが多いです。

両眼の白内障の場合

急速に両眼の白内障が進行すると、物にぶつかりやすくなる、高いところに登れないなどの行動が見られることもありますが、徐々に進行していった白内障の場合は感覚的に家具の位置などを把握できるため、このような行動の異常がみられないこともあります。
ただ、引っ越しをしたり、大規模な部屋の模様替えをしたりすると慣れるまで異常な行動は見られるでしょう。

白内障の合併症

白内障だけでは完全な失明には至らないこともありますが、合併症を併発してしまうと失明してしまうことがあります。
特に白内障の合併症で注意しなくてはならないのが、“水晶体起因性ぶどう膜炎”と呼ばれる眼の中に炎症を引き起こす病気と“緑内障”、そして“網膜剥離”です。

水晶体起因性ぶどう膜炎

白濁した水晶体から水晶体蛋白が漏れ出し、眼の中に炎症を起こす病気を水晶体起因性ぶどう膜炎と言います。
この病気になると、眼が充血して赤くなったり、痛みから眼をショボショボさせる仕草が増えたり、涙や目やにが増えるなどの症状が出ます。
治療法としては、ステロイドや非ステロイド性の抗炎症剤の点眼薬や内服薬を投与します。

緑内障

緑内障とは眼球の内圧(眼圧)が高くなることによって網膜や視神経が障害され、視覚に影響を受ける病気です。
急性期には非常に強い痛みから眼をショボショボさせたり、白目が赤くなるなどの症状が見えますが、慢性経過をたどると眼球が大きくなったり、眼が飛び出して見えたりします。
治療として、眼圧を抑える点眼薬を使用します。

猫の緑内障の症状や原因や治療法は?手術費用はどのくらいかかる?

網膜剥離

眼の中に白内障、ぶどう膜炎、緑内障といった病気が起こると、最終的に網膜剥離が引き起こされることがあります。
網膜剥離になるとほぼ完全に失明してしまいますが、現時点では猫において効果的な治療法は確立されていません。

治療方法

治療方法は外科手術と目薬による内科治療があります。

外科手術

白内障手術の方法は人間とほぼ同様で、白濁した水晶体の中身を吸引して、そこに人工のレンズを入れる方法になります(超音波乳化吸引術)。
手術の目的は2つあり、1つは視覚の確保、もう1つは水晶体起因性ぶどう膜炎などの合併症の発症を予防するということです。
なお、日本では猫用の人工レンズは販売されていないため、国内で猫の白内障手術を実施できる動物病院は限られています。

内科治療(目薬)

白内障で目薬を使う目的は、合併症の予防もしくは治療と、白内障の進行の予防を“期待”して行う治療の2つになり、決して「目薬によって濁ってしまった水晶体を透明にすることはできない」ということを覚えておきましょう。
残念ながら猫の白内障において、現時点では「この目薬をさすことで白内障の進行を遅らせることができた」とする報告もありませんが、さしていて悪化させることもないため、少し進行を遅らせることができれば・・・と期待して処方されることがあり

白内障と間違いやすい病気

「眼が白くなった=白内障」というイメージがあると思いますが、眼の奥ではなく表面が白い場合は、水晶体ではなく“角膜”の白濁です。
角膜が白濁する病気には、角膜炎や角膜潰瘍、緑内障、ぶどう膜炎が挙げられます。
角膜炎や角膜潰瘍は痛みを伴いますし、緑内障やぶどう膜炎は放っておくと失明しまうことがあります。
白内障でなくても眼が白く濁っていることに気付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。

猫の角膜炎の症状や原因や治療方法は?目薬は何がおすすめ?

猫の白内障についてよくある疑問

飼い猫に白内障と思われる症状を見つけた時に、多くの飼い主の方が抱かれる疑問を3つピックアップして解説します。

白内障になりやすい年齢はある?

先天性白内障であれば生後2週間時点ですでに眼が白くなっていることがありますが、外傷性白内障や二次性白内障であれば発症しやすい年齢というものはありません。

白内障の初期症状で気付くことはできる?

未熟期の時点で飼い主の方が白内障に気付くことはなかなか難しいでしょう。
眼の中をよく観察するためには光りが必要ですが、光りが当たると当然瞳孔が収縮してしまうため発見を遅くしてしまいます。
もし別の眼の病気で定期的に動物病院を受診しているなら、運良く早期に白内障に気付くことができるかもしれません。

白内障の手術費用の目安は?

平成27年に日本獣医師会が調査した“診療料金実態調査”を見てみると、白内障手術は極めて専門性が高い手術であるため、約90%の動物病院が“対応不可”としています。
また実施可能な動物病院でも白内障手術の金額が10〜20万が最も多いですが、30万以上という施設もあり、かなり幅があります。
これはおそらく「白内障手術のみの金額」で算出している病院もあれば、「白内障手術なら入院費などを含めてこの金額」と設定している病院もあるのが原因でしょう。
あくまでも目安ですが、実施件数の多い小型犬の白内障(片目)でトータル35〜40万円程度かかることが多いため、猫ではそれよりもやや高めになる可能性があると考えた方がよいでしょう。

さいごに

猫では白内障自体の発生頻度が少ないということもありますが、専門性の高い手術ゆえに費用が高額であるため、眼科の専門病院でもまだまだ手術件数は少ないです。
もし手術を受けないとしても白内障から様々な眼科疾患を併発しますので、今後の経過がご心配な方は、眼科診察に力を入れている動物病院を受診されると良いでしょう。

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愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

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