耳の病気

猫の外耳炎の原因や症状や治療方法は?自然治癒はする?薬は何使うの?

投稿日:2017年4月19日 更新日:

 

「猫が耳をずっと掻いて気にしているけど、もしかして外耳炎?」

「猫の外耳炎は動物病院に行かなくても自然に治ったりしないの?」

このような疑問はありませんか?

猫も犬同様に、耳を痒がる、耳垢が多いなどの耳の中のトラブルの代表格といえば“外耳炎”になります。

そこで今回は、猫の外耳炎とはどんな病気なのか、原因や症状、治療方法など、詳しく解説したいと思います。

外耳炎ってどんな病気?

まずは外耳炎とはどんな病気なのか、どんな症状が特徴なのかについて解説します。

外耳道について

耳の穴を“耳道”といいます。
猫の耳道は周りが軟骨で囲まれており、まず垂直に下がって途中で水平方向に折れ曲がり、鼓膜へとつながっていくような“L字型”をしています。
この鼓膜までを“外耳道”といい、鼓膜の奥には中耳、内耳と呼ばれる部屋に分かれています。

猫の外耳炎に共通する症状とは?

外耳道に起こる炎症を外耳炎と言います。
外耳炎になると原因は異なっていても耳の中に痒みや違和感が出るため、耳をよく掻く、頭をよく振る、よく掻いている皮膚が脱毛や出血している、といった症状が見られるようになります。
また様々なタイプの耳垢が見られるようになります。

猫の外耳炎のタイプ

猫の外耳炎の原因は様々ですが、中でも耳ダニによる外耳炎(耳ダニ症)、細菌性外耳炎、マラセチア性外耳炎の3つは比較的よく見られる病気です。

外耳炎の診断方法

外耳炎かどうかを診断するためには、問診(猫の症状)、耳垢検査、耳鏡検査、細菌培養検査などを行いますが、特に耳垢検査は耳垢の中に原因となる細菌や真菌(カビ)、寄生虫などを検出することができるため診断には必要不可欠な検査になります。

耳ダニ症ってどんな病気?

耳ダニ症の原因や症状、治療法について解説します。

原因

“耳ダニ”とは正式には“ミミヒゼンダニ”という寄生虫のことをいい、このダニの寄生によって起こる外耳炎が耳ダニ症です。
耳ダニは、大きさが0.2〜0.5mm程度の小さなダニで、眼のいい方なら肉眼で動いているのが見えることがあります。

症状

耳をよく掻く、頭をよく振るといった症状の他に、茶褐色から黒色のカサカサした耳垢が大量に発生します。
特に子猫での発症が多い病気で、猫の外耳炎で一番多い原因と言われています。

治療

耳洗浄に加え、耳ダニ治療薬である外用駆虫薬(レボリューション)や注射駆虫薬の投与を行います。
耳ダニは感染力が非常に強い寄生虫ですので、同居動物がいる家庭では他の動物達への予防策(レボリューションの塗布)も重要です。

猫の耳ダニの症状や治療方法は?薬や駆除方法について解説

マラセチア性外耳炎ってどんな病気?

マラセチア性外耳炎の原因や症状、治療法について解説します。

原因

皮膚表面に常在している“マラセチア”と呼ばれる真菌(酵母菌、いわゆるカビ)が異常に増えてしまうことによる外耳炎をマラセチア性外耳炎と言います。

症状

耳をよく掻く、頭をよく振るといった症状の他に、茶色~茶褐色でベタベタした耳垢が出るという特徴があります。

治療法

耳洗浄に加え、抗真菌薬の入った点耳薬を投与します。

細菌性外耳炎ってどんな病気?

細菌性外耳炎の原因や症状、治療法について解説します。

原因

皮膚に存在する細菌が異常に増殖することによって起こされる外耳炎を“細菌性外耳炎”といいます。

症状

耳をよく掻く、頭をよく振るといった症状の他に、黄色〜黄緑色のどろっとした耳垢がでることが多く、腐ったような臭いを伴うこともあります。
猫では細菌性外耳炎が単独で起こるよりも、耳ダニ症や鼻咽頭ポリープなど他の耳道の病気から二次的に引き起こされることが多いとされています。

治療法

耳洗浄に加え、抗菌薬の入った点耳薬や内服薬の投与を行います。

外耳炎と間違えやすい病気

猫の耳道にしこりができていると、耳の違和感から頭を振ったり掻いたりするようになったり、二次的に細菌性外耳炎を起こすことがあります。

鼻咽頭ポリープ

鼻咽頭ポリープとは、猫の耳の奥(中耳や耳管)から発生した炎症によるしこりで、外耳道や鼻、のどの奥にまでそのしこりが大きくなることがあります。
この病気は若齢の猫での発生が多く、高齢猫の発生は稀です。
ポリープが外耳道に広がっている場合は、耳の中に液体や血液が溜まったり、耳垢が多い、耳を掻く、頭を振るなどの外耳炎と似た症状が出ます。
治療にはポリープの切除が必要です。

耳垢腺癌

外耳道には“耳垢腺”とよばれる分泌腺が存在し、それが腫瘍化したものが耳垢腺癌です。
耳垢腺癌ができると、外耳炎とほぼ同じ症状が出ますが、一般的な外耳炎の治療で改善することがありません。
やがて耳の中に出血が見られたり、進行すると脳まで広がってしまい、てんかん発作などの神経症状が表れることがあります。
癌が他の臓器へ転移したりや脳まで広がっていなければ、全耳道切除術という外科手術を行います。

外耳炎に関してよくある疑問

飼い猫が外耳炎になってしまった時に、多くの飼い主の方が抱かれる疑問を5つピックアップして解説したいと思います。

外耳炎は自然治癒することはある?

外耳炎を治すには原因に応じた治療が必要な病気です。
健康な成猫は犬と異なり、外耳炎になってしまう頻度は多くありませんし、放っておくと中耳炎へと進行する可能性もあります。
外耳炎が疑わしいと思われた場合は動物病院に連れて行ってあげましょう。

猫の中耳炎の原因や症状、治療法は?治療費用はどのくらい?

猫に市販されている点耳薬はつかって大丈夫?

動物病院では外耳炎の原因によって、どんな点耳薬を使用するかを決定しますので、飼い主の方がその判断をするのは難しいでしょう。
もし「応急処置的に耳垢をとってあげたい」ということであれば市販のイヤークリーナー (ビルバック社のエピオティックなど)を使用してあげるといいでしょう。

ただし、外耳炎が重症化するとイヤークリーナーでの洗浄自体も刺激になることがありますので、強く抵抗するのであれば中止してくださいね。

外耳炎がなかなか治らないのはなぜ?

動物病院を受診していてなかなか治らないのであれば、原因の見直しが必要です。
細菌性外耳炎なのであれば細菌培養検査をして、使用している薬の種類が適切かどうかを判断する必要がありますし、また外耳炎を起こす根本に、鼻咽頭ポリープや耳垢腺癌などの病気がないかも確認してあげることも大切です。
特に高齢になって今までおこしたこともない細菌性外耳炎になるというのはあまり考えにくいことですので、更なる精密検査(オトスコープ、MRI検査、CT
検査など)を検討する必要があるでしょう。

外耳炎は飲み薬で治療することもある?

細菌性外耳炎で耳の痛みが酷く、触られることを非常に嫌がる場合は点耳薬を使用せずに内服で治療を開始することもあります。
そして症状が落ち着いたら、点耳薬へ切り替えたり、耳洗浄を行ったりします。

外耳炎の治療費はどのくらい?

平成27年に日本獣医師会が調査した“診療料金実態調査”を見てみると、外耳処置は約1200円で、多くの動物病院が1000〜2000円と設定しています。
点耳薬や耳ダニ用の外用駆虫薬についてはこの調査の対象外ですが、一般的には1500円前後の病院が多いと思います。
ただ、外耳炎は1回の治療で済むことはあまりなく、少なくても数回以上の通院が必要ですので、総額としては1〜数万円程度はかかるものとお考えいただいた方がよいでしょう。

さいごに

外耳炎の治療は耳洗浄に合わせて点耳薬や駆虫薬を使用するというシンプルなものですが、1回の治療でスッキリしないということもよくあります。
少なくとも数回程度の治療は必要ですので、「もう大丈夫かな」と治療を途中で止めずに通院することが完治への近道になりますよ。





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

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