呼吸器の病気

猫の喘息の症状や原因って何?治療方法は?薬は何使うの?【動画あり】

投稿日:2017年4月22日 更新日:

 

「猫にも喘息があるって聞いたけど、どんな症状が出るのかな?」

「猫が喘息と診断されたけど、どんな治療方法があるの?」

こんな疑問はありませんか?

喘息は猫の呼吸器疾患の中でも比較的診察する機会が多く、猫がなかなか止まらない咳をしている場合に必ず疑わなくてはならない病気です。
しかし猫の咳は私達人間のように「ゴホッゴホッ」という音を立てないため、飼い主の方に「猫が咳をしている」と認識されずに見過ごされていることがあります。
そこで今回は、猫の喘息の症状や原因・治療法について、動画を交えて詳しく解説したいと思います。

猫の喘息について

それでは“喘息(ぜんそく)”とはどんな病気なのか、原因や特徴的な症状、治療法について解説したいと思います。

喘息ってどんな病気?

喘息とは、気管支の慢性的な炎症によって起こる病気で、長引く咳や発作性の呼吸困難が特徴の呼吸器病です。
猫に見られる喘息の特徴は我々人間のそれと非常に似ていることが知られています。

原因

喘息に見られる気管支の炎症は、細菌やウイルスなどの感染症以外で起こり、アレルギー反応や薬物などの刺激が原因と考えられています。

アレルギー

ホコリやタバコの煙、香料などの化学物質、花粉、カビなどが刺激となり、気管支にアレルギー反応が起こることが喘息の引き金になると考えられています。

薬物

抗てんかん薬である臭化カリウムは犬では非常によく使用されていますが、猫では気管支炎を起こしやすいことが知られており、猫では使用してはいけない薬物となっています。

症状

喘息になると、発作性の咳・頻呼吸・喘鳴(ぜんめい)と呼ばれる気道が閉塞してヒューヒューと音がなる症状・くしゃみ・鼻水などが見られます。
症状が軽い場合は一時的な発作を起こしている時以外は無症状であることも多いですが、病状が進行すると呼吸困難やチアノーゼを引き起こすことがあります。
また、このような喘息発作は夜から明け方に見られやすいことが知られています。

猫喘息発作とは?【動画あり】

喘息でない猫でも水を飲んだあとにむせてしまい咳込むことがたまにありますが、皆様は猫の咳を見たことがありますか?
猫の咳の様子を言葉で表現するとしたら、「伏せの姿勢で首を前に伸ばして舌を軽く出し、フンッフンッと息の漏れるような音を出す仕草」で、「咳の後には舌なめずりをして吐き出した痰(たん)を飲み込むような動作」が見られます。
これを聞いてもまずピンとこないですよね。
「百聞は一見にしかず」ですので、実際の動画をご覧いただきましょう。

このアビシニアンの猫ちゃんは喘息の典型的な症状である発作性の咳をしています。
猫の咳は口を大きく開けないため、このような仕草を初めて見た方は「猫が吐こうとしているのに吐けない」、「時々呼吸困難のような発作が見られる」「短い時間だけど息苦しそうにすることがある」と表現されます。
このような普段見たことないような異常な行動が猫に見られたら、できるだけ動画を撮影して動物病院を受診されることをおすすめします。

診断方法

猫の症状やレントゲン検査、血液検査、アレルギー検査などを組み合わせて総合的に判断します。

治療薬

猫の喘息の治療の中心はステロイド剤の内服もしくは吸入になり、補助的に気管支拡張剤を投与します。
この投薬で症状が改善されることが喘息の特徴でもあります。
ステロイド剤の内服は非常に効果的ですが長期的に使用すると糖尿病を発症リスクが高いため、症状が軽減されたらできるだけ用量を少なくしていったり、定期的に血糖値を測定していく必要があります。
一方、そのような副作用の心配がいらないのが吸入薬になります。
吸入薬は猫の喘息のコントロールに非常に有効ですが、猫にマスクを装着して吸入させるため飼い主も猫にも慣れが必要であること、効果がでるまでに多少時間がかかること、猫用の吸入マスクは輸入しないと入手できないことが短所と言えます。
また重度の呼吸困難を起こしている猫では、通院治療ではなく入院下の管理(酸素吸入や気管支拡張剤やステロイド剤の注射などを行う)が必要なこともあります。
喘息の治療の目的は、「病状の悪化を防ぎ、最低限度の薬の投与で発作が出ないようにコントロールすること」にあります。
症状が落ち着いているからといって突然治療を中止してしまうと、どんどん病状が進行してしまうことがありますので注意しましょう。

飼育環境対策

前述の通り、猫の喘息はアレルギーが関連している可能性が考えられています。
飼い猫が喘息と診断されたら、飼い主の方はできるだけ飼育環境を改善させるようにしましょう。
具体的には以下の通りです。

・室内のこまめに掃除してホコリやダニの数を減らす

・猫のよく寝ている布団もこまめに洗濯する

・猫砂はできるだけ粉塵が出ないタイプを選ぶようにする

・こまめに部屋の空気の入れ換えをしたり、空気清浄機を使用する

・結露などによるカビの発生に気をつける

・猫の近くでタバコを吸わないようにする

・芳香剤・柔軟剤や香水などの香りの強いものの使用を避ける

猫の喘息ついてよくある疑問

飼い猫に喘息と思われる症状を見つけた時に、多くの飼い主の方が抱かれる疑問をピックアップして解説します。

猫喘息になると寿命はどのくらい?

喘息は投薬により発作がうまくコントロールできれば、予後良好な病気と言われていますが、呼吸困難やチアノーゼなどの重症例ではかなり病状が深刻なので要注意です。
もし症状が落ち着いてもステロイドの内服を継続しているなら定期的に血液検査を行い、糖尿病の発症には注意しましょう。

猫喘息の治療費はどのくらい?

平成27年に日本獣医師会が調査した「診療料金実態調査」を元に解説しますが、動物病院は自由診療のため、各病院によって診療料金の設定が異なります。
詳細の金額を把握しておきたい方は、治療を受ける動物病院にご相談いただくようにして下さいね。

血液検査

一般的な血液検査であれば平均的には1万円程度です。

レントゲン検査

平均的には4000円程度です。

治療費用

内服や吸入薬の金額は「診療料金実態調査」の調査対象外になっています。
あくまでも目安ですが、症状が軽く内服のみであれば、1日あたりのコストは数百円前後でしょう。
吸入での治療の場合は、まず吸入器が輸入品であるためその時の為替によりますし、またどのような商品を使うのかでも金額にバラツキがありますが、目安としては1万円前後です。
また消費するステロイドの吸入薬自体は日本製の人間用のものを使うことが多いかと思いますが、こちらは1本あたり4〜5000円前後になるでしょう。
重症で入院治療をする場合は、数日〜1週間程度の入院と注射や酸素吸入などの処置がありますので、少なく見積もっても10万円以上はかかるものとお考えください。

喘息と診断された猫の飼い主はどんなことに注意したらいい?

治療効果を判断するためにも、猫の症状の変化は見逃さないようにしましょう。
チェックポイントは以下の通りですが、これらの項目をカレンダーなどにメモしておくことをおすすめします。

・元気食欲はあるか

・体重は減っていないか、もしくは異常に増えていないか(ステロイドの副作用)

・飲水量が明らかに増えていないか(ステロイドの副作用)

・咳はどのタイミングに多いか

・咳は1日何回あったか

・咳は何分くらい続いたか

さいごに

猫は喉に啖(たん)が絡むと「カーッ!」と吐き出すような咳をすることもあるのですが、たまにこれを“嘔吐”と間違われる飼い主の方がいらっしゃいます。
嘔吐であれば必ず吐き出す前にお腹を数回凹ませて胃を押し上げるようにして、「ケコッケコッ」と独特の音を立て、喉を伸ばして口を大きくあけて胃の内容物を吐き出します。
もし嘔吐なのか咳なのか判断に迷うときは、一度動画撮影して動物病院に相談されることをおすすめ致します。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫が口呼吸をしている!原因は何?病気のサイン?【動画有】

猫が呼吸困難で息苦しそう。原因は何?病気?【動画有り】

猫も喘息になる?症状や原因や治療方法を獣医師が解説【動画】





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

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