口腔の症状

猫の舌の色が黒い、赤い、白い、紫なのはなぜ?原因は?病気のサイン?

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「猫の舌が黒かった!病気かもしれない!」

「猫の舌がいつもより白いような気がするけど、原因は何だろう?」

猫は犬のように口を開けて舌を出すことがない動物なので、普段はじっくりと舌を見ることはないかもしれませんね。
したがって、「猫の舌の色が黒い、赤い、白い、紫色」であるということに気付くのは、猫のあくびを偶然見た時が多いかと思いますが、舌の色の変化は病気のサインとなることもあります。
そこで今回は、猫の舌が黒い、赤い、白い、紫といった「舌の色」について解説します。

猫の舌

猫の舌はほとんどが血管が豊富な筋肉でできており、その表面は粘膜で覆われていることから、猫によって若干の個体差はありますが、基本的にはピンク色をしています。
舌の中央あたりの表面は、糸状乳頭と呼ばれる小さな突起物が密集していて、ザラザラとしています。
これは、食餌や水を舌ですくいやすくする滑り止めになったり、猫が頻繁に行う毛づくろい(グルーミング)の時に毛を絡め取りやすくしたりする役割があります。

猫の舌が黒い場合

猫の舌が黒いと気付いた場合、それはシミの様な平たいものなのか、盛り上がったしこりの様なものかどうかを観察しましょう。

舌斑(ぜっぱん)

猫の舌に黒いホクロやシミの様な斑点がみられる場合には、「舌斑」である可能性があります。
これは生まれつきあるもので、治療の必要はありません。

色素沈着

子猫の時には全てピンク色の舌であっても、年齢を重ねるにしたがって、舌に色素が沈着して黒いシミのようなものができたり、舌全体が黒っぽくなることがあります。
これは私たちの皮膚にシミやホクロができるのと同じで、猫の健康上、特に問題はありません。

血腫

猫が舌を誤って噛んでしまった時などに、舌に血腫(血豆)ができることがあります。
はじめは赤い血腫ですが、時間が経つと黒く変色します。
特に歯が当たりやすい舌の辺縁部分によくみられ、形は丸く少し盛り上がっています。
血腫は中に溜まっている血液などが徐々に吸収され、自然に小さくなっていきます。
なかなか治らない、繰り返しているといった場合には、口腔内の異常や大きくなった歯石による影響も考えられますので、動物病院に相談しましょう。

悪性黒色腫(メラノーマ)

猫の舌に黒く盛り上がったしこりの様なものがみられる場合、悪性黒色腫の可能性があります。
悪性黒色腫は、主に口の中や目、指などにできる悪性の腫瘍で、多くは黒色をしていますが、まれに赤い場合もあります。
舌や口腔内の粘膜にしこりが生じ、急速に大きくなるため、猫は口のあたりを気にしたり、大量のよだれや口臭がひどくなるなどの症状が出ます。
腫瘍を一部採取して検査する組織生検やCT検査を行うことで確定診断され、治療としては外科的切除が選択されますが、転移する確率が高いため、抗がん剤による治療も併用されます。
悪性度が高く、経過も早いため、この病気が疑われるときには、すぐに動物病院を受診しましょう。

猫の舌が赤い場合

猫の舌が赤い場合には、どのような病気が考えられるのでしょうか。

口腔内腫瘍

口腔内腫瘍には、舌や舌の根元あたりに潰瘍やしこりが生じる扁平上皮癌や線維肉腫があります。
舌の付け根あたりに腫瘍ができることもあり、しこりが大きくなると、猫は食べづらそうにポロポロとフードをこぼしたり、多量のよだれや口臭がみられます。
前述の悪性黒色腫と同様に、組織生検をすることで確定診断されます。

血腫

前述のとおり、舌に血腫ができたばかりだと赤くみえ、その後黒くなります。

口内炎

口内炎は口腔内に炎症を起こす病気で、高齢猫や体力が低下した猫によくみられます。
舌や歯肉、口腔粘膜などが炎症を起こし、赤く腫れる、ただれる、潰瘍がみられ、出血することもあります。
猫はよだれを垂らして、口臭が強くなり、痛みのために食べるのをすぐに止めてしまいます。
主な原因としては、猫エイズや猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、腎不全などの病気によって免疫力が低下して感染が起こりやすくなる場合や、溜まった歯石や歯垢が口腔内を傷つけたり、細菌が繁殖しやすい環境になって炎症が生じる場合などがあります。
治療としては、原因となる病気の治療のほか、口腔内の洗浄や抜歯を行い口腔内環境を整えたり、炎症がひどい場合には抗生物質や抗炎症剤を投与したりします。
また、食欲低下によって栄養不良や脱水などで衰弱することもあるため、点滴などの栄養補給を行う場合もあります。

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猫の舌が白い場合

猫の舌が白い場合には、猫の元気が低下していたり、いつもと様子が違うことに気付かれるケースが多いのではないでしょうか。
では、どのような状態が考えられるのでしょうか。

貧血

健康な猫の舌や歯肉、結膜などの粘膜はピンク色~赤色をしていますが、貧血時には赤みが減少して蒼白になります。
元気がなくなったり、食欲不振、呼吸が早くなる、頻脈などもみられることがあります。
激しい溶血による貧血では、粘膜が黄色くなる黄疸や、赤ワインの様な色の血色素尿がみられる場合があります。
舌や粘膜が白いと気付いた時には、すぐに動物病院を受診しましょう。

貧血とは

貧血とは、末梢血液内の赤血球数、ヘモグロビン濃度が正常よりも低下した状態のことです。
貧血を引き起こす原因は様々ありますが、骨髄での赤血球産生能力には問題がないもののなんらかの要因で赤血球が破壊されたり、大量出血によって失ったりすることで貧血を起こす「再生性貧血」と骨髄での赤血球産生能力の低下による「再生不良性貧血(非再生性貧血)」に分類されます。

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ショック状態

「ショック」とは、驚いたり、落胆するような「精神的なショック」と間違われやすいのですが、医学的には「生体に対する侵襲あるいは侵襲に対する生体反応の結果、重要臓器の血流が維持できなくなり、細胞の代謝障害や臓器障害が起こり、生命の危機に至る急性の症候群」と定義されています。
ワクチン接種後やハチに刺された後に心配される「アナフィラキシーショック」も、このショック状態の一つです。
つまり、なんらかの原因で体全体に血液や酸素が行き渡らなくなった状態で、血液が重要な臓器に集中するために、末梢の血流が低下し、舌や歯肉などの粘膜が白く見えます。
ショック状態に陥った動物は元気がなくなり、ぐったりとして意識を失っていることもあるほか、呼吸が早くなる、体温が低下して体が冷たくなるなどの症状もみられます。
原因としては、心臓疾患やアレルギー反応、大量出血、感染症、中毒、熱中症などがあります。
放置すると、命を落としてしまう非常に危険な状態ですので、すぐに動物病院へ向かいましょう。

猫の舌が紫色の場合

猫の舌が紫色をしている場合にも、猫の全身状態がいつもと違うケースが多く、危険な状態です。

チアノーゼ

チアノーゼは皮膚および粘膜が紫色に変色する現象のことで、血液の循環が悪く、血液中の酸素をうまく供給できていない状態です。
特に、舌や口腔内の粘膜にチアノーゼがみられる場合には心臓疾患、呼吸器疾患、熱中症や低体温症などによって低酸素状態に陥っている状態であり、早急かつ慎重な処置が必要な緊急状態ですので、すぐに動物病院を受診しましょう。

さいごに

猫はなかなか口の中を見せてくれませんので、一瞬見えた舌の色をじっくり確認するのは
難しいかと思います。
猫の食欲があるようであれば、手にウェットフードなどを塗って舐めさせながら舌を確認するのもいいでしょう。
ただし、しこりのように盛り上がっている、舌が白いまたは紫色である場合には、緊急性が高くなりますので、また舌を見せてくれるまで様子を見るのではなく、すぐに動物病院で確認してもらい、適切な処置を受けましょう。





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