泌尿器の症状

猫の尿路結石の原因や症状、治療方法、餌について解説します!

投稿日:2016年10月21日 更新日:

 

「猫が尿路結石になったんだけど原因は何なの?」

「尿路結石の治療法ってどういうことするの?」

「尿路結石の予防におすすめの餌はあるの?」

なんてあなたは思ってはいませんか?

猫は元々水をあまり飲まないことから、泌尿器系の病気になることが多い動物です。
飼い猫の膀胱結石や腎結石の存在を指摘されて、心配になっている飼い主の方も多いのではないでしょうか?
今回は猫に頻発する尿路結石にスポットを当ててご説明したいと思います。

猫の尿路結石とはどんな病気?

尿は腎臓で作られ、尿管を通って膀胱に貯められ、尿道を通って排泄されます。
このルートを尿路といい、この間にできる結石を総称して尿路結石といいます。
尿路結石は、結石の存在する位置によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。

猫の尿路結石の原因は?

猫の尿路結石には、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウムの主に2つの種類があります。

ストルバイト結石とは

ストルバイト結石(リン酸マグネシウムアンモニウム)は、フード中のマグネシウムやリンが過剰に含まれていたり尿のpHがアルカリ化されたりすると、尿中に結晶や結石が作られやすくなります。
また、室内飼いで運動不足になると水を飲む量が少なくなると、尿が濃くなりやすいため結石のリスクが増え、7歳以下の若齢の猫、特に去勢された雄猫で発生しやすいと言われています。
ストルバイト結石は、猫下部尿路疾患と言われる膀胱から尿道にかけておこる病気の大きな原因とされています。

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シュウ酸カルシウム結石とは

シュウ酸カルシウム結石は、フード中のカルシウムが過剰に含まれていたり、水を飲む量が少なかったりするとシュウ酸カルシウム結石が作られやすくなります。
ストルバイト結石と異なり、7歳以上の高齢猫になると発生頻度が高くなると言われています。

尿路結石の症状や治療は?

同じ結石でもどこに発生している結石なのかで、症状や治療法は異なります。

腎結石

腎結石は尿を作り出す腎臓に見られる結石で、高齢猫でのシュウ酸カルシウム結石の発生が多いです。
腎結石のみでは症状が出ないことが多く、偶然撮影したレントゲン検査で指摘されることもあります。
小さいものであればそのまま経過観察を行いますが、非常に大きい結石で腎臓への負担が大きいと判断されれば手術での摘出を検討します。
シュウ酸カルシウム結石は一度出来てしまうと外科手術以外の治療法はなく自然に溶けることはありませんが、結石の増大の予防のためにも療法食への変更が推奨されます。

尿管結石

尿管結石は、腎結石が尿管に流れて詰まったものです。
尿管結石が存在すると尿が流れなくなるため、腎臓が尿で膨れてしまいます(水腎症)。
これが進行して重度になると、結石の詰まった側の腎臓は機能しなくなり、もう片方の腎臓が十分な機能が残されていないと腎不全の状態になります。
尿管結石の症状は、痛みと元気低下、食欲の低下です。
人間では「尿管結石はとてつもない痛みを伴う」と言われていますが、猫は痛みの表現が乏しいため、飼い主の方が気づかないということもあります。
治療には外科手術による摘出が必要です。

膀胱結石

前述の通り、若い猫ではストルバイト結石、高齢猫ではシュウ酸カルシウム結石の発生が多いです。
尿に血が混ざることがあるためピンク〜赤い尿をする(血尿)、排尿を我慢できないためトイレ以外の場所で排尿してしまう、何度もトイレに行く(頻尿)、排尿後の砂やペットシーツがキラキラしている(結晶尿)、などの症状が見られます。
特にシュウ酸カルシウム結石の形は「金平糖状にトゲトゲ」していて膀胱の粘膜を傷つけやすいため症状も強いことが多いです。
ストルバイト結石であれば療法食への変更で、ある程度の溶解が期待できますがサイズが大きくなってしまうと溶解しきれない、もしくは溶解に時間がかかり症状が長引くことがあるため、外科手術による摘出を検討します。
一方、シュウ酸カルシウム結石であった場合、前述の通り餌の変更は予防的な効果しかないですので、外科手術による摘出を行います。

尿道結石

尿道結石は、膀胱結石が流れて尿道を塞いでしまう病気です。
雄猫は尿道が細くなっているため尿道結石が存在すると排尿困難となるため、何度もトイレに行くのに尿が出ないかポタポタとしか尿がでない、お尻が赤い尿で汚れている、吐き気がでる、元気や食欲がない、などの症状が出ます。
この状態を長時間放置すると、急性腎不全に陥り命が危険にさらされるため、疑わしい症状が出た場合はできるだけ早く動物病院を受診する必要があります。

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治療法としては、水圧などで尿道内の結石を膀胱へ戻すことを試みますが、どうしても尿道から移動しない場合は会陰尿道造瘻術(えいんにょうどうぞうろうじゅつ)といって、尿道の一部を切除する手術を行います。

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尿路結石の予防には?餌が大切!

猫の尿路結石の予防には餌が大切です。
そのことについて解説します。

毎日の餌選びは重要!

餌に含まれる成分が結石の形成に大きな原因となりますので、猫に毎日与える餌選びはとても重要です。
それでは結石用に開発された療法食をご紹介します。

ロイヤルカナン pHコントロールゼロ ドライ

この療法食は、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の両方に対応したフードです。
姉妹品のpHコントロールオルファクトリーは食事にこだわりのある猫向けに、pHコントロールライトは肥満気味の猫向けに体重過多に配慮して開発されています。
またウェットフード派の猫用にパウチも販売されています。

ロイヤルカナン 腎臓サポート ドライ

この療法食は、シュウ酸カルシウム結石予防と高齢猫に頻発する慢性腎不全に配慮して開発されています。
姉妹品の腎臓サポートスペシャルや腎臓サポートセレクションは、食事にこだわりがある猫向けに香りや粒の形を変えることによって療法食を継続しやすくなっています。
またウェットフード派の猫用にパウチも販売されています。

ヒルズ プリスクリプションダイエット c/d マルチケア ドライ

この療法食は、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の両方に対応したフードで、通常タイプとフィッシュ味とあります。
また、姉妹品のマルチケア コンフォートは猫の特発性膀胱炎の原因と考えられている「ストレス」を緩和する効果をもつとされています。
こちらもウェットフード派の猫用に様々な味の缶詰も販売されています。

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ヒルズ プリスクリプションダイエット s/d ドライ

この療法食は、ストルバイト結石溶解を目的としたフードで、結石が消失したらc/dへの切り替えが可能です。
ウェットフード派の猫用に缶詰も販売されています。

いつでも水を飲めるように!

結石の種類に寄らず、飲水量の増加は結石発生のリスクを減らします。
いつでも新鮮な餌を飲めるように、お家の複数箇所に水飲み場を設置するようにしましょう。

トイレを清潔に!

猫はきれい好きなので、少しでもトイレが汚れていると排尿を我慢する猫も少なくありません。
トイレは複数設置し(目安は猫の飼育数プラス1個)、汚れたらこまめに掃除してあげるとよいでしょう。

さいごに

人間が健康的な生活を送るためには、バランスのとれた食事が重要ですよね。
それは猫にとっても同じです。
毎日食べる餌は信頼のあるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
また、もし今結石になっていないのであれば療法食を開始する必要はありませんが、猫は尿路結石を患いやすい動物ですので、療法食をつくっているメーカーの準療法食か、「猫下部尿路疾患に配慮しています」と記載されている一般食を選ぶといいでしょう。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

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愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

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