消化器の病気

猫が茶色い液体の様なものを吐く。原因は何?病気のサイン?

投稿日:2017年5月27日 更新日:

 

「猫が吐いたものを見たら、茶色い液体だった!」

「うちの猫は時々吐くけど、今日は茶色いものを吐いた!病気?」

猫はわりとよく吐く動物ではありますが、“茶色い液体”を吐いた時には、病気ではないかと心配になりますよね。

今回は、猫が茶色い液体を吐いた時に考えられる原因と病気について解説します。

原因その1:血液

猫が吐く“茶色い液体”の原因のうち、一番心配なものは血液です。
ご存知の通り出血したばかりの血液(鮮血)は赤い色をしていますが、時間が経ったものは酸化して茶色っぽく変色します。
つまり、身体の奥の方にある胃や腸で出血し、それを吐き出している可能性がありますので、早めに動物病院を受診しましょう。

胃炎

胃や腸の粘膜の損傷を引き起こす様々な原因によって起こる病気です。
腐ったものや異物を食べたり、ウイルスや細菌、寄生虫などの感染、薬物の摂取などによって急激に症状があらわれたものを急性胃炎、胃粘膜の炎症が持続し症状が改善しないものを慢性胃炎といいます。
特に急性の場合には、激しい下痢と嘔吐が繰り返しみられ、胃や食道が出血することもあります。
治療には、適切な食事管理、水分補給に加えて、制吐薬や胃酸分泌抑制剤、胃粘膜保護剤などが用いられます。

腸炎

様々な原因で腸粘膜の炎症が生じ、下痢や軟便、嘔吐を引き起こす病気で発症して数日以内の急性とそれ以上の慢性に分けられます。
嘔吐を繰り返すことで、吐物に血液が混じることがあります。
急性腸炎の原因としては、パルボウイルスなどのウイルス、サルモネラやクロストリジウムなどの細菌の感染が代表的ですが、洗剤や薬物の誤飲や腐った食べ物の摂取によっても引き起こされます。

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慢性腸炎は猫でよく発生する嘔吐と下痢がみられる腸疾患で、原因の中には炎症性腸疾患(IBD)と呼ばれる病気が含まれています。
炎症性腸疾患は「3週間以上持続する消化器症状がみられ、食事療法、抗生物質、駆虫薬やその他の対症療法に反応しない疾患」といわれ、なかなか治りにくいのが特徴です。

胃潰瘍

胃潰瘍はなんらかの原因により胃粘膜がはがれて深い部分まで欠損している状態で、猫ではそれほど多くありませんが、非ステロイド性消炎鎮痛剤やステロイド剤、腎不全、術後や過度なストレスなどによって引き起こされることがあります。
嘔吐が主症状で、吐物の中には血液が混じることもあります。
元気や食欲の低下、貧血などにより可視粘膜が白っぽくなることもあります。
内視鏡検査によって胃粘膜の潰瘍部分を確認し、組織生検(バイオプシー)を行うことで確定診断されます。
治療としては、胃酸分泌抑制剤、胃粘膜保護剤や抗生物質などの投与を行います。
潰瘍が進行し、胃に穴があく穿孔を起こしている場合には外科的な手術が必要となることもあります。

胃の腫瘍

猫の胃にできる腫瘍の多くはリンパ腫で、他には腺ガンなどがあります。
症状としては、繰り返す嘔吐で吐物の中に血液が混じることもある他、食欲不振や激しい体重減少などがみられます。
糞便に血液が混じり、黒色便となることもあります。
内視鏡検査によって胃粘膜の観察と組織生検を行うことで診断されますが、病変が粘膜表面にない場合には試験的な開腹を行う必要もあります。
猫の消化管型リンパ腫は、低分化型(高悪性度)と高分化型(低悪性度)に分けられ、低分化型リンパ腫は化学療法による反応は悪く、一時的な症状の改善のみで長期間の予後は望めません。

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腸の腫瘍

猫の小腸にできる腫瘍の多くはリンパ腫と腸腺ガンで、大腸ではリンパ腫と腺腫、腺ガンなどが多くみられます。
慢性の血便や粘液便の排泄が主症状となる大腸の腫瘍に比べ、小腸の腫瘍では慢性的な嘔吐がみられ、下痢とともに激しい体重減少も生じます。
血液検査やレントゲン検査だけで診断することはできないため、内視鏡検査での組織生検(バイオプシー)が行われますが、採取する部位によっては診断が難しく試験的に開腹することもあります。
治療としては、リンパ腫では抗がん剤を使った化学療法が主体となりますが、長期間の生存は難しく予後はよくありません。
腸腺ガンの場合には、腫瘍の部位が限局されていれば外科的な切除を行うことで長期間の存命も可能ですが、周囲に転移している場合には予後はよくありません。

誤飲、誤食

異物を飲み込んだために、食道や胃、腸に異物がとどまり、異物の形状によっては粘膜を傷つけ出血していることがあります。
猫が飲み込みやすい異物には、骨やジャーキー、ガム、ボール、釣り針、桃などの種、おもちゃのプラスチック片などがあります。
胃内に異物があると嘔吐を引き起こしやすく、時には吐物に血液が混じることがあります。
内視鏡検査で異物の確認と摘出を行いますが、異物の大きさや形状によっては開腹手術によって取り出さないといけない場合もあります。
特に直径3cm以上のものや、ひも状の異物には注意が必要です。

原因その2:食べたもの

キャットフードは、ドライフードもウェットフードも茶色いものが多いですよね。
吐いたものの中に、与えたキャットフードのかけらや消化されていない食べ物は含まれていないでしょうか?
この場合には液体のみでなく、固形物やドロッとした粒状のものが混じっていることが多いでしょう。
その後食欲があり、繰り返し吐くことがなければ、少し様子を見てもいいでしょう。

未消化物

猫の体調が悪かったり、ストレスなどで消化機能が落ちている場合には、消化不良を起こしていることがあり、吐いたものの中に未消化の食べ物が混じることがあります。
特に病気の猫に与えるフードはペースト状のウェットフードや流動食などが多いため、胃液や唾液と混じって茶色い液体を吐くことがあります。

キャットフードの切り替え

猫は慎重な動物であるため、食べ慣れたキャットフードを別のものに切り替えた時に違和感を感じると、すぐに吐き出してしまうことがあります。
ドライフードの粒をそのまま吐き出すこともありますし、未消化のものを吐き出すこともあります。

食べ過ぎ、早食い

一度にたくさんの量のキャットフードを食べたり、ガツガツと一気に食べると、猫の胃袋は容量オーバーとなって吐いてしまいます。
特に、多頭飼育で食器を共有していると、争うように急いで食べてしまうことが多く注意が必要です。

原因その3:胆汁

肝臓で作られた消化酵素を含む胆汁は、胆のうという袋に貯留して、十二指腸に流れ込み、主に脂肪分を乳化し消化を助けています。
キャットフードの給与量が極端に少なかったり、前回の給与時間から半日以上経っている時などには、空腹のため胆汁が逆流し、猫は黄色い液体を吐くことがあり、「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれています。
胆汁はもともと黄褐色~緑色をしていて、胃酸と混じって黄色い液体となることがほとんどですが、その後、空気に触れて次第に酸化して暗い緑色~茶色に変化するため、「茶色い液体を吐いた」ように見えることもあります。
吐いた後に元気や食欲があるようなら、給与時間や量を見直して、様子を見てもいいでしょう。

いつでも食べられるように、置きエサの方がいい?

空腹時に胆汁を吐いてしまうのであれば、常にお腹が満たされるようにキャットフードをどっさり用意しておいた方がいいのでは?と思われるかもしれません。
実際に、お仕事などで夜遅くまで留守にされる方は、猫の食餌は常になくならないように準備しておく、いわゆる“置きエサ”をされる方も多いかと思います。
しかし、置きエサをしていると、猫はあるだけ全部食べてしまうため太りやすく、猫の肥満や病気の予防の点からすると、置きエサはあまりお勧めできません。
給与時間と回数、給与量をしっかり決めて与えることで、猫が実際にどのくらい食べたか把握できますし、新鮮なものを与えられるので、猫の肥満や病気の予防にはとてもいいとされています。
指定した時間になると決まった量が出てくる猫用の自動給餌器なども市販されていますので、検討してみてください。

さいごに

猫が吐いたものをまじまじと見るのはためらわれるかもしれませんが、猫の健康状態をチェックするためにもぜひ確認してみてくださいね。
茶色い吐物の正体が血液の場合以外にも、毎日必ず吐く、短時間で繰り返し吐く、猫がぐったりしているといった場合には早急な対応が求められますので、すぐに動物病院を受診してください。

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