消化器の症状

猫が黄色い液体の様なものを吐く原因は何?病気のサイン?

投稿日:2017年6月3日 更新日:

 

私たち人間と異なり猫は嘔吐しやすい動物で、胃の中に貯まった毛玉を吐いたり、ガツガツとフードを一気食いした後に食べたものを全部吐き出したりすることは「生理的な嘔吐」として、日常的に見られます。

しかし、猫の嘔吐の中にはもちろん病気のサインとして表れることもあります。

今回は、「猫が黄色い液体のようなものを吐いた場合」にスポットを当てて、
黄色い液体の正体が何か、どのような嘔吐なら早めに動物病院に連れて行くべきなのかなど、詳しく解説したいと思います。

猫が吐いた黄色の液体の正体とは?

普段は見慣れない黄色い液体を猫が吐いていたら、飼い主の方は「これは一体なんだろう、何かの病気じゃないか」と不安になりますよね。
まずは、猫が吐いた黄色の液体の正体について解説していきましょう。

胆汁の影響

吐き出しているものが黄色〜黄緑色の液体である場合、“胆汁(たんじゅう)”と呼ばれる消化液の混ざった胃液や腸液である可能性が考えられます。
胃液や腸液自体は無色透明ですが、胆汁には“ビリルビン”とよばれる黄褐色の色素が含まれており、肝臓で作られ総胆管を通じて十二指腸に流れているため、吐物の中に黄色の液体が含まれることがあります。

フードの色

吐いた液体の中にツブツブとした黄色っぽいものが含まれているのなら、胃酸によってドライフードが溶け出して胃液自体が黄色っぽく着色している可能性があります。
胆汁の場合は、黄色で透き通った色をしていますが、フードで着色している場合は液体状の吐物は、混濁した黄色を呈しているように見えるでしょう。

吐物の色から分かることって?

ここまで吐物の色が黄色である原因について解説しましたが、吐物の色が透明の場合と黄色の場合では、どんな違いがあるのか?という疑問がわいてくると思いますので「吐物の色から何が分かるのか?」について解説していきたいと思います。

動物病院には、「黄色い液体を吐いた」や「ピンクっぽい液体を吐いた」という理由で猫を連れてくる飼い主の方が非常に多くいらっしゃいます。
このような飼い主の方の多くは、いつもとは見慣れない色の吐物に困惑されて来院されていらっしゃると思うのですが、実は“吐物の色”だけで「これは病的な嘔吐だ」とか、「○○色のものを吐いているなら早く治療を開始しなければ」と獣医師は判断することはできません。
猫の吐物の情報として見逃してはいけないものとしては、おもちゃの破片などの異物があった場合、明らかに真っ赤な血を吐いている場合、虫のようなものが吐き出されていた場合などです。
それらは嘔吐の原因を推察するのに有益ですので、動物病院を受診する際に持参されるとよいですが、それ以外の吐物の情報は「この猫は毛玉以外の理由で嘔吐しているのだな」という事実以外は実はわからないのです。
吐物の色よりもむしろ、嘔吐の回数やタイミング、元気食欲の有無、下痢があるかどうか、などの情報の方が病気の重症度を把握するために重要になります。
これについては次のセクションで詳しく解説するとしましょう。

必見!猫に嘔吐が見られた時のチェックリスト

先ほど述べた通り、吐物の色のみでは病気の重症度や原因となる病気を判断することは困難です。
それならば飼い主の方はどんなところに注意して嘔吐している猫を観察したらよいのでしょうか?

嘔吐の回数は?

1日に数回以上嘔吐する、毎日のように嘔吐するなど、回数が頻回であれば病的な嘔吐と考えられます。

嘔吐のタイミングは?

猫に見られる生理的な嘔吐は、餌以外の未消化物(毛玉や猫草)を吐くか、食事直後の嘔吐です。
食後何時間も経ってから消化されていないドライフードを吐いている場合は、胃や腸の運動が低下していると考えられ、生理的な嘔吐ではない可能性が高いです。
また吐物は常に胃液しかないなど、胃の中がからっぽの状態に関わらず吐こうとしている場合は強い悪心があると考えられます。

元気や食欲があるか?

元気食欲がないというのは、生理的な嘔吐では見られない症状です。
体のどこかに異常が起きていると考えましょう。

下痢はないか?

嘔吐だけでなく下痢や軟便が見られるということは、胃腸に何らかの病気が起きていると考えられます。

よだれを垂らしていないか?

よだれが垂れているということは、相当酷い悪心があると考えられます。
留守中に誤って薬物や観葉植物などを食べてはいないか、チェックする必要があります。

猫に嘔吐を引き起こす病気とは?

嘔吐は様々な病気によって引き起されますが、具体的な病気について挙げてみましょう。

胃腸の病気

突然の嘔吐であれば、ウイルスなどの感染症による急性胃腸炎や消化管内異物による閉塞といった病気の可能性があります。
2週間以上前から嘔吐だけでなく軟便や下痢も伴っている、最近やせてきた、異常に食べるが太れないなどの症状があるなら、炎症性腸疾患やリンパ腫など消化管の病気の可能性があります。

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また、巨大結腸症という慢性的な便秘を引き起こす病気でも胃腸の動きが悪くなるため、嘔吐がみられやすくなります。

肝臓の病気

肝臓の機能が低下した状態を肝不全と言い、猫に肝不全を起こす代表的な病気として、肝リピドーシスや胆管肝炎が挙げられます。
肝不全になると老廃物が上手く代謝されず、血液中のアンモニアの数値が高くなることがあり(高アンモニア血症)、この状態になると嘔吐の他、食欲不振などの症状が見られるようになります。
また尿が黄色い、粘膜の色が黄色いなどの黄疸の症状やお腹が張ってきたなどの腹水の徴候がでることもあります。

腎臓の病気

腎臓の機能が低下した状態を腎不全と言い、慢性腎不全は高齢猫によくみられる一般的な病気です。
慢性腎不全になると老廃物が上手く排泄されず、体の中に留まってしまう状態になることがあります(尿毒症)。
尿毒症になると脳の嘔吐中枢を刺激し嘔吐したり、水をよく飲む、尿の色がうすい、口臭が強い、食欲不振といった症状が見られます。

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膵臓の病気

膵臓に炎症が起こる病気を膵炎といい、急性膵炎と慢性膵炎に分類されます。
急性膵炎では突然の激しい嘔吐や腹痛、食欲不振、元気低下を引き起します。
慢性膵炎は、時々吐いたり食欲が落ちたりするが自然と回復するというとはっきりとした症状がない病気で、現時点では診断が難しい病気とされています。

糖尿病

糖尿病とは、膵臓から出るインスリンというホルモンの分泌量が減ったりインスリンが上手く働かなくなるために高血糖が引き起こされる病気です。
糖尿病の典型的な症状としては、よく水を飲む、尿の量や回数が多い、食べているのにやせてきた、食欲がないなどですが、嘔吐や下痢といった消化器症状が表れることもあります。

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薬物

抗生剤の投与などの処方薬で嘔吐や下痢が誘発されることがあります。
また家庭にある殺虫剤や洗剤、観葉植物、人間用の医薬品などの誤飲によって中毒を引き起こすと、肝不全や腎不全に陥り嘔吐が見られることがあります。
中毒症状は原因となる薬物にもよりますが、嘔吐した物に薬物臭があったり、痙攣、食欲不振、元気低下などの症状が見られたり、場合によっては死に至ることもあります。

寄生虫の感染

胃や腸に寄生虫が感染しても無症状であることもありますが、粘膜を刺激するため嘔吐が見られたり、便の中に虫が排泄されることがあります。
消化管に寄生する寄生虫として代表的なものに猫胃虫、猫回虫があります。

さいごに

同じ健康な猫でも多数飼育してみると「この猫は食後にやたらと吐く」「この猫は毛玉しか吐かない」など、生理的な嘔吐にも個性があることに気付きます。
食後にしか吐かない猫が食後しばらくしてから吐いたり、毛玉しか吐かない猫がやたらとフードを吐いていたりすれば、それはやはり病的な嘔吐の可能性があるので注意深く観察していく必要があります。
猫の病的な嘔吐を見逃さないためには、「いつもと違う」という飼い主の方の感覚がとても大切です。

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