消化器の症状

猫が食欲不振で吐く。下痢もするけど原因は何?病気なの?

投稿日:2017年6月21日 更新日:

 

「猫の食欲がいつもよりないと思っていたら、突然吐き出した!」

「嘔吐していた猫が下痢もするようになった・・・」

このような症状でお悩みではありませんか?
吐きやすい動物と言われている猫でも、嘔吐だけでなく、食欲不振や下痢といった症状も重複しているなら、それは何らかの病気のサインと考えられます。
もちろん、このような症状が見られるならできるだけ早く動物病院を受診するべき状態と言えるのですが、「いつも通っている病院が今日は休診だ」「夜中に見られた症状だけど朝まで待って大丈夫いいのか」と悩ましい状況に置かれている飼い主の方も多いでしょう。
そのような不安な時間を過ごされている飼い主様向けに、今知りたいであろう情報をピックアップして解説していきたいと思います。

“今すぐに”動物病院を受診した方がいいケースとは?

猫の嘔吐の中でもとにかく“今すぐに”動物病院を受診した方がいいと考えられる状況とはどんなケースなのか、解説したいと思います。

中毒に注意!

猫に嘔吐、下痢、食欲不振を引き起こす病気の中でも、一番緊急性が高い状況、つまり処置が遅れると命を失う可能性がある状況というものは「中毒」です。
家庭にある殺虫剤や洗剤、観葉植物、人間用の医薬品などの誤飲によって中毒を引き起こすと、肝不全や腎不全に陥り嘔吐や下痢が見られることがあります。
中毒症状は原因となる薬物にもよりますが、嘔吐した物に薬物臭があったり、痙攣が見られた、ぐったりして元気がないといった症状が見られます。
また、食べた有害物質の種類やその量にもよっては死に至ることもあるため、中毒が疑わしい場合は昼夜を問わずすぐに動物病院を受診しましょう。

猫に中毒を起こす身近なもの

特に猫で気をつけなくてはいけない中毒物質をいくつか挙げたいと思います。

ユリ

基本的に猫は植物に対して中毒を起こしやすい動物で、家庭に置かれる一般的な観葉植物に対しても中毒を起こすことがあり、猫草が好きな猫ならば、誤って口にすることもあるため注意しなくてはいけません。
その中でも特に強毒なのは「ユリ」です。
ユリの花、葉、根など、ほぼすべての箇所に中毒性があり、たった一口かじっただけでも急性腎不全を引き起こし、死に至ることが多いです。

獣医師解説。猫の急性腎不全の原因や症状や治療とは?回復はするの?

α(アルファ)リポ酸

「αリポ酸」という人間のダイエット目的で使用されているサプリメントも猫では強い毒性を示すことが報告されています。
猫の場合、少量を摂取しただけでも重篤な低血糖、肝不全を引き起こし死に至ります。
困ったことにαリポ酸は猫にとって“非常にいい香り”として感じられるらしく、自ら袋をこじ開けて食べてしまったという事例も発生しています。
もし現在このサプリメントを常用している飼い主の方がいらっしゃるなら、引き出しの奥にしまっておくなどの処置をとるようにしましょう。

人間用の消炎鎮痛剤

猫と人間とでは肝臓での薬物代謝が違うため、私達人間が日常的に使用している消炎鎮痛剤も猫にとっては有害な薬物になります。
猫がどこか痛がっているから、といって人間の薬を(たとえ小児用でも)与えると中毒を引き起こすことがあるため絶対にしてはいけません。
なお、猫用の動物医薬品として認可を受けている消炎鎮痛剤でさえ使い方に注意しないと、腎機能低下や消化管出血などの副作用が表れることがあるため、飼い主の方の自己判断での使用はくれぐれも控えるようにしましょう。

食欲不振、嘔吐、下痢から考えられる猫の病気とは?

飼い猫の体調不良の原因として中毒の可能性がまずないとした場合、その他にどんな病気が考えられるのかについて解説したいと思います。

急性胃腸炎

突然の嘔吐、下痢、食欲不振で一般的なものにウイルスなどの感染症による急性胃腸炎が挙げられます。
急性胃腸炎と診断するのは、血液検査やX線検査、超音波検査で胃腸以外の臓器に異常が見られなかった場合になります(除外診断)。
通院もしくは入院下で制吐剤(吐き気止め)や点滴、抗生物質などの対症療法を行っていきます。

炎症性腸疾患(IBD)

炎症性腸疾患とは、「原因不明で慢性的に消化管粘膜に炎症が起こる病気」の総称で、2週間以上続く嘔吐や下痢、食欲不振が主な症状です。
診断には内視鏡検査などの組織検査が必要で、多くの場合“リンパ球形質細胞性腸炎”“好酸球性腸炎”といった診断名になります。
この病気と診断されたなら、炎症を抑えるためにステロイド剤を主体とした投薬、食事療法が必要となります。
症状が落ち着くまでは根気強い通院治療が大切です。

消化管の悪性腫瘍

猫の消化管にできる悪性腫瘍で最も一般的なのが、“リンパ腫”です。
リンパ腫には“高分化型”と“低分化”と2つのタイプがあり、両者によって予後も大きくことなります。
高分化型リンパ腫は内視鏡などの組織検査が必要で、時に前述の炎症性腸疾患との鑑別が難しいことがあります。
診断後、内服による抗癌剤やステロイド剤等によって上手くコントロールされれば、年単位での生存が見込まれます。
一方、低分化型リンパ腫は悪性度が高く、より積極的な抗癌治療が必要になります。
消化管にしこりをつくったり、リンパ節が著しく腫れることが多いため細胞診検査で診断できることが多いです。
生存期間は抗癌剤に対する反応次第になります。
反応がよければ“寛解”といって病変が消失することもありますが、反応が乏しく進行が強い場合は数ヵ月程度で亡くなってしまうこともあります。

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急性膵炎

膵臓に炎症が起こる病気を膵炎といい、急性膵炎と慢性膵炎に分かれます。
急性膵炎では突然の激しい嘔吐や食欲不振、元気低下、腹痛を引き起します。
重度の場合は炎症が総胆管まで広がり、黄疸の症状(尿が濃い、皮膚や粘膜が黄色い等)を表すこともあります。
急性膵炎の診断には、血液検査およびお腹の超音波検査が必要です。
急性膵炎と診断されたら、制吐剤や点滴、抗生物質などの対症療法、抗血栓薬、鎮痛剤の投与を行います。
急性膵炎は重症化すると命を落としてしまうこともあるため、基本的には入院下での治療が必要とされています。

子宮蓄膿症

子宮に細菌が感染する子宮蓄膿症という病気になると、腹膜炎を起こしたり細菌の毒素が体にまわるため嘔吐や下痢、食欲不振を引き起こします。
このような症状以外にも、お腹が張ってきた、陰部からおりものが多くお尻が汚れている、などの症状が出ることもあります。
猫の場合は早期に避妊手術を受けていることが多く、比較的診断する機会の少ない病気ですが避妊手術を受けていない場合は、常にこの病気の発症に注意する必要があります。
というのも、子宮蓄膿症を放置すると子宮破裂し敗血症性ショックを起こすことがあるからです。
敗血症性ショックは中毒同様に非常に緊急性が高い状態と言えます。

猫の子宮蓄膿症とは?原因、症状、治療方法、手術費用など詳しく解説

さいごに

飼い猫が突然嘔吐、下痢、食欲不振を起こしている場合、まず中毒の可能性がないか、ご自宅を調べるようにしましょう。
そして薬物などの誤飲の可能性があれば、その原因と思われるものを持ってすぐに救急病院を受診しましょう。
また、避妊していない猫で子宮蓄膿症の可能性が疑わしい場合も同様です。
次いで緊急性が高い病気としては急性膵炎がありますが、症状からは急性胃腸炎との鑑別は困難です。
実は急性膵炎、急性胃腸炎のような症状が夜間に見られた場合、一番「いつ動物病院を受診すべきか」の判断に悩むものです。
もし一時より猫の症状が落ち着いていて、次の日に朝一番で動物病院に行けるならそれまで自宅安静もひとつの選択肢になりますが、ご心配で飼い主の方が夜眠れない状態なら、念のためにでも受診しておいた方がよいでしょう。
なお、「次の日は朝仕事があるから夕方にならないと動物病院に連れて行けない」といった場合も、夜間の緊急病院を受診されることをおすすめ致します。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫が下痢と嘔吐をする!原因は何?考えられる病気は?





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

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