皮膚の症状

爪切りを嫌がる猫の爪を切るコツとは?病院で切ると料金はどのくらいかかる?

投稿日:2017年6月24日 更新日:

 

「猫に引っ搔かれた!爪を切りたいけど、深爪させるのも怖くてできない」

「家で猫の爪切りをしようとすると嫌がって暴れる…」

「爪切りのために動物病院に行ってもいいのかな?いくらかかるんだろう?」

かわいい猫に怖い思いをさせたくないけど、伸びすぎた爪も心配だし、暴れて引っ搔かれて痛い…とお悩みの方も多いと思います。

今回は、ほとんどの猫が苦手とする爪切りがうまくいくコツをお教えします。

猫の爪

猫の爪は爪先の先端の骨である末節骨から伸びて、腱(けん)で繋ぎ留められています。
爪はケラチンというタンパク質からできている皮膚由来の組織で、何層も重なっていて、外側の古い層が爪とぎなどではがして、新しい鋭い爪を保っています。
爪は通常、靭帯によって中に入っていますが、狩猟や攻撃などで爪を出す時には、指の屈筋という筋肉を収縮させて腱を引っ張っています。

子猫の爪

子猫のお世話をしていると、細い針金のような爪に痛い思いをしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
生後すぐの子猫は、爪をひっこめることができないので、爪は出たままなのが普通です。
生後3週間くらいから成猫と同じように爪の出し入れができるようになります。
爪がタオルなどの繊維に引っ掛かり、子猫が動けなくなったり、爪が折れてしまうこともありますので、きちんと爪のお手入れもしてあげましょう。
生後2週間くらいから、爪切りを開始しましょう。
爪切りに慣れさせるためには、生後9週頃までの社会化期に習慣化するといいでしょう。

高齢猫の爪

高齢猫は寝ている時間が増え、爪とぎをしなくなることが多くなります。
伸びすぎた爪が肉球に刺さってしまうこともありますので、こまめに爪のチェックもしてあげてください。

爪切りは必要?

猫は子猫の時から自分で爪とぎをするので、人間が爪を切る必要がないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、猫の爪とぎは爪を短くするためではなく、狩りのために爪を鋭くとがらせたり、手のひらに分布している皮脂腺から分泌されるフェロモンを付けてマーキングするなどの意味があります。
頻繁に狩りや攻撃、木登りをしている野生に近い猫と違って、室内飼育されている猫は放っておくと爪がどんどん伸びてしまいます。
中には、伸びすぎた爪がくるんと内側に巻き込んで肉球に刺さってしまうこともあります。
爪が引っ掛かって猫や人がケガをするのを防ぐために、定期的に爪の長さをチェックして爪切りをしてあげましょう。

猫の爪とぎ防止の方法って何かある?対策におすすめグッズは?

準備;爪切り道具

爪切りの道具にはハサミタイプ、ギロチン式、人用爪切りなどいくつか種類があります。
使用する飼い主さんが最も使いやすいタイプの爪切りを選ぶのが一番ですが、個人的におすすめの爪切りはギロチン式のものです。
動物病院でも使用されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
たくさんの猫や犬の爪を切ってきた経験からすると、ハサミタイプや人用の爪切りは、爪を両側から挟んで圧迫するため、猫が爪への刺激を感じやすく、嫌がることが多いように感じます。
ギロチン式の爪切りは、爪の一方の面からスパッと一気に切れるので、猫の負担が少なくあっという間に切れるという印象でおすすめです。
ただし、ちゃんと手入れをしていないと歯が切れにくくなっていたり、握るたびにギッギッと音が鳴り猫を怯えさせてしまうこともありますので、注意してください。

ギロチンタイプでしたらこちらがおすすめです。
犬用になっていますが、猫でも使用することは可能です。

また、ギロチン式の爪切りは使いづらい、大きくて猫に爪切りタイムだと気付かれてしまう…というケースもあるかと思います。
そういった場合には、無理せずハサミ式のものを使用しましょう。
いずれにしても、爪切りに時間がかからずに、よく切れるものを選ぶのがポイントです。

こちらがおすすめの商品になります。

爪の切り方

①爪を切るのは、猫が一番安心できる体勢でリラックスしている時にしましょう。
できれば、1人が猫の体をやさしく支え、もう1人が爪を切るとやりやすいでしょう。

②猫の指の付け根あたりを軽く押して、1本ずつ爪を出しましょう。
爪の先は神経が集中し、過敏な部分でもあるため、あまり強くギュッと押すと嫌がります。

③爪を切りましょう。
爪を切る部分がどこかわからずに、怖いという方がほとんどかと思います。
爪が透けてピンク色に見える部分は血管ですので、切らないように注意しましょう。
まずは、このことだけに注意して、あまりギリギリまで切らず先端の尖った部分を1㎜程度切ることから慣れていきましょう。
もし、人用の爪切りを使う時には、猫の爪の上下から挟むと爪が割れてしまうため、爪の左右から挟んで切りましょう。

爪切り成功のコツ

猫の爪切り成功のコツは、いかに爪切りに嫌なイメージを付けないか、ということです。
下記のことを参考にして、決して無理せずに時間をかけて行いましょう。

普段から爪切りを出しておく

爪切りの時だけ出てくる爪切り道具は、猫に嫌なこと(爪切り)を思い起こさせてしまい、爪切りを見ただけで逃げるということもあります。
普段から猫の目のつくところに爪切りを置いて、慣れてもらうといいでしょう。

爪切りの後はごほうびを

爪切りが猫の中で嫌なイメージになることを避けるために、爪切りが終わった後には、猫の好きなものや好きなおもちゃで遊んであげるなどのごほうびを与えましょう。
「爪切りの後にはいいことがある!」と覚えてもらえば、スムーズに爪切りをさせてくれます。

一度にすべての爪を切らない

一度にすべての爪を切るのには、慣れていないと相当の時間がかかり、猫のストレスとなります。
今日は右前足、明日は左前足…というように、日を改めて、猫が我慢できる時間以内で爪切りを行いましょう。

激しく抵抗する時にはどうしたらいい?

猫が長時間じっとしていられなかったり、すぐに抵抗する場合には、どのように対処すればいいのでしょうか。

タオルや洗濯ネットでくるむ

猫は、狭いところや何かに包まれている状態だと安心して落ち着きます。
大きめのタオルでくるんだり、洗濯ネットに猫を入れてから爪切りをしましょう。
タオルを使用するときは、やさしくタオルをかぶせ、できれば頭も覆って視界を遮ってあげると猫の恐怖心が和らぎます。
猫の体を支える係りの人が猫の足を1本ずつ出して、もう1人が爪を切るといいでしょう。
洗濯ネットを使用する場合には、なるべく目の粗いタイプのものを用意して、網目の間から爪を1本ずつ出して切りましょう。

動物病院やトリミングサロンに任せる

嫌がる猫を無理やり押さえつけて爪切りをすることで、どんどん爪切りどころか足先を触らせてくれない猫になってしまいます。
慣れないうちは、動物病院やトリミングサロンなどでの爪切りをおすすめします。
爪切り処置の料金は動物病院にもよりますが、数百円~2000円の処置料金で行っている病院が多いでしょう。
診察料が含まれているかどうかにもよりますので、かかりつけの動物病院に確認してみましょう。
「爪切りだけで行ってもいいのかな?」と心配される方もいらっしゃいますが、毎月爪切りのために来院される方も多いですよ。
爪切りのついでに猫の正確な体重を量ったり、気になる事を相談したりと、猫の健康状態を把握するためのいいきっかけにもなりますので、気軽に動物病院を利用してみてくださいね。

爪を切り過ぎてしまったときは

爪を深く切り過ぎて出血すると、猫も痛みで暴れてしまい、焦りますよね。
爪の先は細い血管のわりに意外と多く出血するため、飼い主さんも慌ててしまうかと思いますが、爪の付け根あたりまで深く切っていなければ、ちゃんと止血されます。
まずは落ち着いて、出血している部分をガーゼやコットンなどでそっと抑え、数分間、圧迫止血しましょう。
深爪による出血の場合、ほとんどはこの方法で止血されますが、数分経っても血が止まらずに勢いよく血が出ている時には、大きな血管を傷つけている可能性もありますので、動物病院を受診してください。

さいごに

猫の爪切りは、猫の体のケアの中でも難易度の高いものだと思います。
飼い主さんが「さあ、やるぞ!」と気合が入り過ぎると、敏感な猫は異変を察知して、余計に緊張してしまいます。
一度嫌なイメージが付いてしまうと、なかなか習慣化するのは難しくなってしまいますので、嫌がる前に止めるように短時間で、猫に気付かせないくらい気軽に行うというのもコツの一つです。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の爪が割れる。原因は何?出血する場合の対処法は?





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

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