耳の病気

猫の中耳炎の原因や症状、治療法は?治療費用はどのくらい?

投稿日:2017年7月15日 更新日:

 

「猫が耳を気にしているけど、よくある外耳炎かな?」

「猫の顔が傾いている気がする。原因は何なんだろう」

「猫が中耳炎と診断されたけど、中耳って?外耳炎と違うの?」

猫の耳のトラブルといえば外耳炎や耳ダニ症などが有名だと思いますが、中耳炎は深刻な症状をあらわすこともある怖い病気です。

今回は、そんな猫の中耳炎について原因や症状、治療について解説したいと思います。

猫の中耳炎

中耳炎とは、耳の「中耳」と言われる部分に炎症を生じる病気のことです。
猫はなぜ中耳炎になり、どのような症状が出るのでしょうか。
その原因や症状をご説明する前に、まずは猫の耳の構造と働きについて解説します。

猫の耳の構造-中耳とは?

猫の耳は「外耳」、「中耳」、「内耳」という3つの部分に分けられます。
外耳は外側に三角形にぴんと立った「耳介」と「外耳道」からなります。
外耳道の奥には音によって振動する「鼓膜」があり、その奥には「鼓室」という空間があり、この部分を“中耳”といいます。
鼓室には空気が入っていて、鼓室内で音を増幅し、音の振動を伝える「ツチ骨」、「キヌタ骨」、「アブミ骨」と呼ばれる3つの小さな骨(耳小骨)があります。
また、鼓室は「耳管」と呼ばれる管で咽頭部とつながっていて、気圧の調整をしています。
中耳のさらに奥に内耳があり、音の振動を感じる「蝸牛(かぎゅう)」、体の平衡状態を感じる「前庭」と「半規管」、これらからの信号を脳に伝える神経があります。

猫の耳のはたらき

耳は音を聞き取る、体のバランスを保つというはたらきがあります。
音はまず耳介ではね返り、耳の中に入り、外耳道を通って鼓膜を振動させます。
すると、耳小骨を伝って内耳の蝸牛に届き、最終的に脳に送られ音を感じます。
猫が音を聞き取る能力は非常に優れていて、人間が聞き取れない4万ヘルツほどの高音も聞こえています。
また、内耳の半規管によって体の平衡状態を感じ取り、バランスを保っています。

猫の中耳炎の原因

猫の中耳炎はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。

外耳炎からの進行

猫の中耳炎は、多くの場合、外耳炎が進行して鼓膜に穴があき、炎症が中耳にまで広がったことが原因です。
外耳炎は細菌や真菌の感染、耳ダニの寄生、耳が水が入り湿度が上がる、異物、アレルギーなど様々な原因で引き起こされます。

耳管からの炎症

耳管は中耳と咽頭をつないでいるため、のどや鼻の炎症が波及して中耳炎となるケースもあります。

腫瘍やポリープ

中耳炎が片側の耳だけに起こっている場合には、中耳に腫瘍やポリープがあり、炎症を引き起こしている可能性があります。

猫の中耳炎の症状

以下のような症状や仕草がみられるときには中耳炎が疑われます。

頭を左右に振る

外耳炎と同様、耳に違和感を感じて頭を左右に振る仕草を見せることがあります。

耳を掻く

併発していることの多い外耳炎の症状としてもみられますが、痛みやかゆみによって耳をしきりに掻くことがあります。

猫が頭を振る、掻くのはなぜ?原因となる病気や治療法を解説

外耳炎がなかなか治らない

治療をしているにもかかわらず外耳炎がなかなか治らないような場合には、すでに外耳炎が中耳にまで波及して中耳炎となっている可能性があります。
また、耳ダレが治らずに垂れている時には、中耳に腫瘍やポリープが認められることもあり、注意が必要です。

猫の外耳炎の原因や症状や治療方法は?自然治癒はする?薬は何使うの?

頭を傾ける、ふらつく、歩き方がおかしい

体の平衡感覚がなくなり、頭を傾けたり、よろよろとふらつきながら歩いたりするようになる運動失調の症状があらわれます。
中耳炎がさらに悪化して内耳にまで炎症が進むと、さらに運動失調が進行します。

第三眼瞼の突出(ホルネル症候群)

第三眼瞼とは瞬膜(しゅんまく)とも呼ばれ、猫の目頭の内側から左右に開閉する白っぽい膜のことです。
ホルネル症候群は目に分布する交感神経の障害で起こる病気で、外傷や腫瘍なども原因となりますが、原因不明であるケースや中耳炎、内耳炎などの炎症が原因になるケースが多くみられます。
第三眼瞼の突出の他、目を細める眼瞼狭窄、瞳孔が小さくなる縮瞳がみられます。

猫のホルネル症候群ってどんな病気?原因や症状や治療法とは?

猫の中耳炎の治療

猫の中耳炎はどのような治療が行われるのでしょうか。

外耳炎の治療

外耳炎が原因である場合には、まずは外耳炎の治療を行います。
ただし、鼓膜に穴があいている場合には液体の洗浄液による耳道の洗浄を行うことはできません。
細菌や真菌などの原因を特定し、抗生物質または抗真菌薬を投与します。
炎症による腫れがひどい場合には、抗炎症剤などを投与することもあります。

手術

中耳炎は抗生物質による治療になかなか反応しないことも多く、その場合には鼓膜を切開して生理食塩水で洗浄する方法がとられることがあります。
また、再発を繰り返すような難治性の中耳炎の場合には、全身麻酔下で骨に囲まれた鼓室包に穴をあける鼓室包切開という手術を行い、鼓室に溜まった液体(膿)の排出と洗浄を行うこともあります。

治療期間

中耳炎の程度によりますが、まずは2~3週間ほど抗生物質の投与を行いながら、耳洗浄など外耳炎の治療を行うケースが多いでしょう。
難治性の外耳炎や中耳炎で長期に抗生物質を投与していると、薬に耐性ができた薬剤耐性菌が出現して、抗生剤が効かなくなっている場合もあります。
どの種類の薬が効くか検査する薬剤感受性試験などを経て抗生物質の種類を変更したり、さらに手術を行うことになると1ヶ月以上の治療期間が必要となる場合もあります。
また、早期に適切な診断と治療を行えば回復も早いことが多いのですが、運動失調などの神経障害が後遺症として残ってしまう場合もあります。

猫の中耳炎についての質問

猫の中耳炎についてよくいただく質問をご紹介します。

自然治癒することはある?

残念ながら、中耳炎が自然治癒することは望めません。
中耳炎の原因となる外耳炎についても、適切な治療を行わないと自然に治ることはありませんので、外耳炎に気付いた時点ですぐに動物病院で治療を行い、中耳炎~内耳炎にまで進行させないことが重要です。

治療費用はどのくらい?

治療費用については動物病院ごとにかなりの幅があり、日本獣医師会が実施している実態調査でだいたいの目安を知ることしかできないため、必ず受診している動物病院に事前に確認してください。
調査によると、外耳の処置や洗浄は1500円前後で行う病院が多いようですが、外耳炎の程度によっては週に1~2回程定期的に通院するケースが多いでしょう。
また、併せて抗生物質などの内服薬を処方されると、薬の種類や飲む回数にもよりますが数千円程度かかります。
難治性の中耳炎で選択される鼓室包切開は対応外の病院もあり、耳鼻科を専門にしている動物病院や二次診療施設などで行うケースも多いでしょう。
手術費用は病院によってかなり幅がありますが、5万円前後の病院が多いようです。
これに術前の血液検査、CT検査などの検査費用、麻酔料、入院費などが別途かかることもありますので、動物病院に確認してください。

さいごに

猫の中耳炎はかゆみよりも痛みが強い病気で、中耳の近くを通る神経にも影響を及ぼす怖い病気です。
猫を中耳炎にさせないためには、まずは外耳炎にならないようにする、外耳炎を放置しないということが非常に重要です。
猫の耳は非常に敏感で、あまり触らせてくれないことが多いと思いますが、定期的に耳のにおいや汚れ、赤くなっていないかなどをチェックして、外耳炎を長引かせないように早めに動物病院を受診しましょう。





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

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