血液の病気

猫の輸血ってどうするの?効果やリスク、費用についても解説します

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「飼い猫に輸血が必要って言われたけど、猫の輸血ってどうやるの?」

「今度猫に輸血をすることになったけど、輸血ってリスクはないのかな?」

このように猫の輸血についてお悩みではありませんか?

猫に輸血が必要と言われた多くの飼い主様が、そのやり方やリスク、費用面について疑問をもたれると思います。
本来であれば獣医師からきちんと説明が行われるべきところですが、聞きそびれてしまった、聞いたけど難しくて理解できなかったという方もいらっしゃるでしょう。
今回は「猫の輸血」にスポットを当てて、詳しく解説したいと思います。

猫の輸血のやり方について

まずは動物病院で一般的に行われている猫の輸血のやり方、手順について解説したいと思います。

適応症は主に“貧血”

輸血が必要となる多くのケースは、貧血といって体の中から赤血球と呼ばれる細胞成分が不足している状態になります。
貧血は様々な病気に合わせてみられるほか、事故で臓器が損傷した場合などでも起こります。
また、貧血は見られないけれど“血液凝固因子”や“アルブミン”と呼ばれる血液中に存在する特定の成分が不足するときにも輸血が行われることがあります。
動物病院の担当獣医師より、なぜ猫に輸血が必要なのか、きちんと説明を受けるようにしましょう。

供血猫(ドナー猫)と受血猫(レシピエント猫)の検査

猫に輸血が必要となった場合、以下の検査を行って輸血が可能かどうかを検討します。

ドナーの選定と健康診断

輸血においてまず重要なことは、「輸血に協力してくれる猫自体が採血をしても問題ない健康状態なのか」を判断しなくてはいけないということです。
複数のドナーの候補がいる場合は、病気を発症している可能性が極めて少ない、若くて元気な大柄な猫を選ぶことが多いです。
そして選定された猫の身体検査や血液検査を行って異常が見られないか、猫白血病や猫エイズなどのウイルスに感染していないかなどをチェックします。
また動物病院によっては細かなドナー規定を設定している場合もあります。
具体的には「ドナーは8歳以下まで」といったように年齢制限を設けたり、「体重〇kg以上の猫」など最低体重が決まっていたり、混合ワクチン接種歴、飼育状況(室外に出ない)などを考慮することがあります。

猫の血液型検査

人間の血液型はABO式で4つの血液型になりますが、猫の血液型はAB式で「A型」、「B型」、「AB型」の3種類に分類されます。
実は日本の猫の90%以上は血液型がA型で、B型やAB型は探すのが非常に稀です。
当然ながら血液型が合っていない血液を輸血すると、当然ながら拒絶反応が出ますので、血液型のチェックはとても重要です。
運悪く頭数の少ないB型やAB型の猫が貧血になった場合、ドナーとなる猫を探すのに非常に苦労することがあります。

クロスマッチ検査(交差適合試験)

クロスマッチ検査とは、実際にドナーとレシピエントの血液を混合して血液の反応(凝集や溶血)の有無を見る検査です。
試験の結果、反応がなければ輸血が可能ですが、反応が見られればドナーの選定からやり直しが必要です。

輸血量を決定し採血

輸血の量はドナーやレシピエントの体重によって決まります。
レシピエントの猫の体重によって1日に輸血を受けられる最大量がありますし、ドナーの猫も安全に採血しても問題ない量というものが体重によって決まります。
当然ながら、レシピエントが7kgの猫であった場合、3kgの猫がドナーになるのは無理がある、ということになります。
ですので、ドナーの選定の際、できるだけ大柄な猫を選ぶ理由は、それだけレシピエントが必要な量を採血することができるから、というわけなのです。
ドナーの猫からの採血は通常、首にある大きな血管から行います。
採血時間は5分〜10分程度ですが、その間に暴れてしまうと採血に時間がかかる、血管を傷つけて大きな血腫を作ってしまうなどの問題が発生するため、猫の性格によっては短時間だけ効いてくれる鎮静剤などを注射することもよくあります。

モニターしながら輸血

輸血をされている猫に問題がおきていないか、輸血中に体温や心拍数など定時的に測定します。
また、輸血後には採血をして溶血などの反応が見られていないか、尿の色が異常に濃くなっていないかなどの観察も大切です。
輸血時間は輸血量にもよりますが、通常数時間程度かかります。

供血に協力してくれた猫のケア

鎮静剤を投与されている場合は、しっかりと歩けるようになっているか、呼びかけに反応するかなどチェックします。
また血液を抜いた分脱水しているので、皮膚の下に点滴を行ってあげたりします。

猫の輸血についてよくある疑問

猫の輸血に関して飼い主の方がよく疑問に思われる内容をピックアップしてお答えしたいと思います。

輸血の費用ってどのくらい?

平成27年に日本獣医師会が調査した「診療料金実態調査」によると、1回あたりの輸血料の平均的な金額は1万円前後になります。
しかし、ここに記載されている金額はあくまで“輸血”自体のもので、そこにドナーの血液検査、血液型検査、採血料、クロスマッチ検査などの金額は含まれていません。
前述した輸血の手順全てにかかる費用としては、数万円程度はかかると考えておいたほうがいいでしょう。

輸血の副作用やリスク、拒絶反応について知りたい

輸血後の副作用は、ドナーの血液を異物と認識される免疫反応が起こることが原因です。
輸血は血液型やクロスマッチ検査などをクリアした場合に実施されますが、それでもやはり副作用が起こる可能性は残念ながらゼロではありません。
副作用の具体例として、ドナーの赤血球が破壊されてしまう「溶血反応」、発熱、顔が腫れるなどのアレルギー反応などがあります。
一般的には、このような副作用は初回の輸血で引き起こされることは少なく、輸血の回数が多くなるほど発生しやすくなると言われています。
また輸血のリスクの例としては、感染症があげられます。
猫の場合、猫エイズや猫白血病といったウイルス感染症は事前にチェックから輸血を行うことが推奨されていますが、それ以外のウイルスや現在確認されていない未知のウイルスにドナーが感染している場合、輸血によってレシピエントにうつってしまう可能性があります。
輸血にはこのような副作用やリスクがあるため、軽度な貧血であれば極力輸血を避けます。
それでも輸血をしなければ、猫が生命を維持することができない状況や根本的な貧血の原因である病気を治すための手術ができないという場合があるため、

輸血ってどんな効果がある?

出血などの原因で突然貧血が起こると体に酸素が行き渡らない状態になるため、粘膜蒼白、元気消失、虚脱、運動したがらない、呼吸が速いなどの酸欠の症状が出ます。
輸血を行うと、このような症状が改善される効果があります。
ただし、貧血は何か原因となる病気が根本にあって引き起こされるもので、輸血はあくまでも一時的な対症療法です。
貧血の原因を突きとめそれを食い止める治療をしないことには、いくら輸血を行っても貧血は治らないということを知っておきましょう。

さいごに

人間には血液バンクがありますが、残念ながら犬猫にはそのようなシステムはありません。
もし動物病院に輸血が必要な猫が入院した場合どうするのかというと、動物病院あるいは勤務スタッフの飼っている猫、もしくは病気の猫の同居猫にドナーとして協力してもらうことがほとんどになります。
まだまだ少ないですが、独自に献血ドナー登録システムを作り、健康な犬猫のボランティアを公募している動物病院もあります。
猫が輸血が必要となった場合、かかりつけの動物病院がどのようなシステムをとっているのか、よく説明を受けるようにしましょう。





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

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