脳・脊髄・神経の病気

猫も認知症になるの?症状や治療法とは?予防はできるの?

投稿日:2017年8月14日 更新日:

 

「最近、うちの猫に呼びかけても反応してくれない…年だから?」

「老猫が夜中に鳴き続けて眠れない!猫の認知症かな?」

「猫の認知症を治したり、予防することってできるのかな?」

このようなことでお悩みではありませんか?
人と同様に猫も長寿化していますが、それと同時に老化に伴う現象として、猫も認知症になることがわかってきました。
今回は、猫の認知症について原因や症状、予防・対策について解説したいと思います。

猫の認知症とは?

認知症とは、脳が委縮または損傷を受けることによって脳神経細胞が正常に働かなくなり、認知機能が低下する状態のことです。
これまでできていたことができなくなっていき、異常な行動がみられることもあります。
以前から犬(特に日本犬)では認知症が多いことが知られていましたが、猫では普段から寝ている時間が長いことや、ゆったり過ごしている猫が多いため、認知症の症状に気付きにくかったのですが、最近では猫にも認知症が発症することがわかってきました。

猫の認知症の原因

猫の認知症の原因として、どのようなことが考えられているのでしょうか。

老化

人間の認知症と同様に、加齢による脳の老化が最も多い原因です。
脳室周囲の血管にわずかな脳出血・脳梗塞がみられることや、「老人斑(ろうじんはん)」と呼ばれるシミの沈着、神経線維束の形成などが複雑に絡み合い、神経細胞が変性・脱落して脳が委縮し、認知症を発症するものと考えられています。
老人斑は異常に蓄積したβ‐アミロイドというタンパク質から構成されていて、人間のアルツハイマー型認知症の原因としても知られています。

ストレス

ストレスによって脳内の酸化物質の蓄積が促進し、認知症の原因となると言われています。

何歳から症状があらわれる?

イギリスの研究機関の報告によると、11~14歳の猫の28%、15歳以上の猫の50%以上が老化が原因の行動障害を発症していると発表しています。
昔は認知症の症状があらわれる前に寿命を迎える猫が多かったため、猫は認知症にならないと思われていましたが、近年猫の平均寿命が延びて15歳以上の猫が多くなり認知症の症状がみられるようになりました。

猫の認知症の症状

認知症の症状は少しずつあらわれます。
放っておくと、徐々に悪化して異常な行動をとるようになりますので、早めに認知症のサインに気が付いてあげられるように高齢の猫を飼っている方はチェックしましょう。

反応が鈍くなる

猫の名前を呼びかけたり、好きなおもちゃで遊びに誘っても、関心がなくなり、反応しなくなります。

寝ている時間が長くなる

以前よりも寝ている時間が長くなったという場合には注意が必要です。

昼夜逆転

昼間は長い時間寝ているが、夜中になると起きて活動します。

夜中に大きな声で鳴く

夜中に大きな声で鳴き、飼い主がなだめても鳴き止まないなど、特に目的もなく鳴き続けます。

攻撃性が出る

穏やかな性格の猫でも、少し触れただけで怒ったり、攻撃性が増すこともあります。

トイレの失敗

トイレ以外の場所で排泄してしまったり、トイレの場所がわからなくなるような行動がみられます。
また、寝ている場所から移動せずに失禁することもあります。
トイレの失敗が増えることで、飼い主さんが猫の異常に気が付き、認知症と診断されるケースもよくあります。

ごはんを何度も欲しがる

食欲が異常に増して、ごはんをあげたばかりでも催促するようになります。
食べる割には太らずに、反対に痩せてくることもあります。

徘徊する

水を飲みに行く、トイレなど目的もなくウロウロと徘徊します。

狭いところに入りたがる

家具と家具の間など、狭い場所や体がすっぽりと隠れるような場所に好んで入るようになります。

後退できない

方向転換せずに前に進み続け、頭をぶつけてしまったり、狭い場所に入り込んでも後退できずに、その場に留まっています。
旋回する
同じ場所で同じ方向に円を描くようにぐるぐると回り続ける旋回運動がみられます。

その症状、認知症ではないかも?

認知症の症状には、猫に多い他の病気による症状とよく似ているものもあります。
たとえば、トイレの失敗は尿石症や腎不全などの泌尿器系の病気や糖尿病による可能性もありますし、甲状腺機能亢進症では食欲が増進し、いつも以上にごはんを欲しがったり、大きな声で鳴くなどの症状がみられます。

猫の甲状腺機能亢進症の症状や原因や治療法は?寿命や末期症状も解説

また、脳や神経の異常によって旋回運動があらわれることもあります。
単なる老化現象の一つであると思わずに、病気の可能性はないかどうか動物病院で適切な検査を行って判断してもらった方がいいでしょう。

猫の認知症の治療

猫の認知症に対する有効な治療法というのは確立されていません。
そのため現在では、認知症の症状の緩和や進行を遅らせるという対症療法が中心となっています。

まだ猫の認知症に有効な薬はありません。
猫の認知症の多くは人間のアルツハイマー型認知症と病態が似ているため、人間用の認知症薬に改善の効果がみられるのではないかと考えられていますが、まだ研究段階です。

ストレス対策

猫にとってストレスを取り除けるように、飼育環境を整えましょう。
温度・湿度管理はもちろん、騒音や引っ越し、新しい家族が増えるなどの環境変化も猫には大きなストレスの要因となります。

介護

認知症によって排泄がスムーズにできなくなっている場合には、飼い主さんが猫の膀胱を圧迫して排尿させたり、腸を刺激して排便を促すなどのサポートが必要となる場合があります。
また、一日中寝たきりの状態になってしまった場合には、褥瘡(じょくそう)(いわゆる「床ずれ」)を防止するために、やわらかい寝床を用意したり、数時間おきに猫の体の向きを変えるなどの介護が必要です。

猫の認知症の予防・対策

では、猫が認知症の予防、進行を遅らせるための対策とはどのようなものでしょうか。

コミュニケーション、スキンシップ

人や他の猫とのコミュニケーションやスキンシップが少ない単調な生活をしていると、脳への刺激も少なくなり、認知症を発症しやすくなると言われています。
高齢な猫にとって過度なストレスになるほど遊んであげなくてもいいですが、適度に声をかけたり、なでたりして猫と積極的にコミュニケーションをとりましょう。
また、年齢とともに興味の対象も少なくなりますが、新しいおもちゃや遊び方を見つけて、日常的に遊んであげるようにしましょう。
ドライフードの粒を少しずつあちこちに隠して猫に探させたり、音の鳴るおもちゃで興味を引いたり、愛猫のお気に入りの遊びを見つけるために、いろいろと試してみてください。
昼間にたくさん頭と体を使うことで、夜には疲れて寝てくれるといった効果も期待できます。

サプリメント

ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタ塩酸(EPA)などのオメガ3系の不飽和脂肪酸には、脳の機能を向上する働きがあると言われています。
認知症の人にはこれらの不飽和脂肪酸が少ないというデータもありますので、認知症の予防のためにもDHAやEPAを摂取することは有効であると考えられています。
イワシやカツオ、マグロなどの魚の脂に多く含まれていますが、魚を与えすぎると黄色脂肪症という病気になる可能性もありますので、お刺身一切れ程度にしましょう。
最近ではDHAやEPAなどを配合したキャットフードやサプリメントなども市販されているので、利用してみてもいいでしょう。

さいごに

猫が認知症を発症すると、夜鳴きやトイレの失敗などの困った問題も起きてしまいます。
しかし、しつけやトレーニングで解決する問題ではないので、決して厳しく叱ったりせずに飼育環境やお世話の仕方を工夫して、猫と飼い主さんがお互いに快適に過ごせる環境づくりをしていきましょう。
猫の飼い主さんは犬の飼い主さんと違って、お散歩中などに出会う友達を作りづらく、猫に関する悩みを一人で抱え込んでしまいがちですが、どうしたらいいかわからず困ったときには、動物病院などに相談しながら、上手に猫の認知症とお付き合いしていきましょう。





愛猫のために知ってほしいこと


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