皮膚の病気

猫の脱毛症はストレスが原因?症状や治療法についても解説

投稿日:2017年8月31日 更新日:

 

「猫がいつのまにか脱毛している…ストレスも関係あるのかな?」

「猫が体をしきりに舐め続けて脱毛してしまったけど、止めさせることはできないのかな?」

このように猫の脱毛症についてお悩みではありませんか?

猫の脱毛の原因はいろいろありますが、ストレスも大きな原因の一つであることをご存知でしょうか。

今回は、ストレスによる猫の脱毛症について、その原因や症状、治療について解説します。

脱毛症とは

一般的に春と秋頃の換毛期を迎えると、猫の毛はいったん抜け落ちて、新しい被毛が生えてきます。
ただし、徐々に新しい毛が生えてきて、古い毛を押し上げて抜け落ちるようになっているため、一度にすべての被毛がごっそりと抜けてハゲてしまうというようなことはありません。
「脱毛症」とは猫の毛が異常に多く抜けてしまい、皮膚が見えるようになっている状態のことです。
脱毛する原因は多岐にわたるため、正確な原因を特定するのはなかなか難しいとされています。

脱毛症の原因

皮膚炎

最も起こりやすい脱毛は皮膚炎によるもので、アレルギー性皮膚炎やノミ、ダニの寄生などによって生じることがあります。

獣医師解説。猫の皮膚炎とは?原因や症状や治療法を解説

内臓疾患によるもの

甲状腺機能亢進症や副腎機能皮質亢進症などのホルモン分泌に異常をきたす内分泌疾患では、左右対称に脱毛がみられるのが特徴です。
また、腎不全や糖尿病などの慢性疾患が原因となりこともあります。

猫の甲状腺機能亢進症の症状や原因や治療法は?寿命や末期症状も解説

精神的なもの

体には異常はなく、精神的なもの(ストレス)が原因となる場合もあります。

ストレスによる脱毛症

皮膚自体に病気はないにもかかわらず、精神的な要因で過剰に皮膚を舐め続けることで脱毛を起こす病気で、猫の「心因性脱毛症」とも呼ばれます。
私たち人間もストレスを感じると、貧乏ゆすりをする、爪を噛む、体を掻きむしるなどの行動がみられます。
最近では、無意識に眉や髪の毛を抜く「抜毛症」の患者も増えているそうです。
猫も同じようにストレスを感じると、解消されないモヤモヤを発散しようと様々な行動があらわれます。
その一つが過剰なグルーミング(毛づくろい)です。
猫は元々グルーミングを長時間行う習性がありますが、ストレスを感じているとその時間が極端に増えたり、皮膚が傷ついても体の一部分を一心不乱に舐め続けるといった行動がみられます。
なんとかストレスを回避しようと、猫のザラザラした舌で皮膚を過剰に舐め続けることで、脱毛やひどい時には皮膚炎を引き起こします。
この過剰なグルーミングは一日中行うこともありますが、飼い主さんが見えないところでこっそりとすることが多く、物陰に隠れた時、飼い主さんの留守中や寝ている間などに一心不乱に舐め続け、飼い主さんが気が付いた時には脱毛しているということもよくあります。

こちらの猫ちゃんも、しきりに頭を掻いて前足を舐める行動を繰り返しています。
隠れるように窓際のブラインドの裏に隠れているというのも特徴的です。

猫にとってのストレスって?

では、猫はどのようなことにストレスを感じるのでしょうか。

コミュニケーション不足

飼い主さんが忙しかったり、留守がちになって猫と触れ合う時間が減ることで、猫は不安を感じてしまいます。
また、好きな家族や同居猫がいなくなってしまうことも、猫にとってはストレスの原因となります。

環境の変化

引っ越しや部屋の家具の配置換えなどで、今まで安心して過ごしていた空間が急激に変化すると、猫は戸惑いストレスとなります。

騒音や気候の変化

たとえば近所で工事が始まっても、猫にはその理由がわからず室内にいれば安心だとしても理解することができません。
突然の気候の変化や雷、花火などは猫にとって恐怖の対象で、ストレスの原因となります。
飼い主さんが近くにいて、安心感を与えてあげられるといいでしょう。

新たな家族やペットが増えた

ご家庭で赤ちゃんが生まれたり、新たに猫や犬などのペットを迎えたりすることも、猫にとっては大きなストレスとなります。
特に今まで飼い主さんに甘えるタイプの猫では、独占できていた飼い主さんの愛情が薄れたと感じストレスに感じるでしょう。
また、成猫同士では必ずしも相性が合うとは限りませんし、子猫であったとしても今までの生活リズムが変わります。

ストレスによる脱毛症の症状

猫の過剰なグルーミングによる脱毛は、皮膚の炎症などの病気によるものとは異なります。
ストレスによる脱毛症と診断する際にも、下記のことを確認します。

ストレスの有無

脱毛がみられるようになった頃に、何か環境の変化がなかったかどうかを確認します。
ストレスがある場合には、過剰なグルーミングの他にも、下痢や嘔吐などの消化器症状や食欲不振などの症状がみられることがあります。

ノミ、ダニなどの外部寄生虫がいない

ノミやダニなど外部寄生虫が寄生していると、かゆみから皮膚を舐めたり、引っ搔いたりしますので、ストレスが原因の脱毛とは区別されます。

皮膚に異常がない

グルーミングによる脱毛では、基本的に皮膚に湿疹や発赤、かゆみなどの異常がみられません。
しかし、舐めこみ強かったり、皮膚を噛んでしまうような場合には皮膚が傷つき、二次的に皮膚病となっている場合もあります。

脱毛の部位

お腹や腰回り、前足など猫が自分で舐めやすい部分だけが脱毛をしていて、猫が舐めづらい後頭部~背中、胸などに脱毛がみられない場合には、過剰なグルーミングによる脱毛症を疑います。

被毛の状態

脱毛している部分をよく観察します。
毛根から被毛がなくなったり、毛が細くなっているのではなく、わずかに残った短い毛の先端が切れたようになっていれば、過剰なグルーミングによって毛がちぎれたものであるとわかります。

ストレスによる脱毛症の治療

ストレスによる脱毛症にはどのような治療が有効なのでしょうか。

ストレスの除去

最も重要なことは、猫のストレスの原因を取り除いてあげることです。
とは言え、それが非常に難しい場合がほとんどかと思います。
新たに迎えた家族やペットと離れることはできませんし、引っ越し先から元の家に戻ることもできませんよね。
忙しかったり、新たな家族が増えるなどして飼い主さんとのコミュニケーション不足がストレスになっている場合には、意識的なスキンシップや、何よりも優先してごはんをあげたり、お世話をすることなどを心がけてみてください。
環境の変化によるストレスの場合には、できる限り以前と同じような家具の配置にしたり、猫自身のにおいがついたベッドやおもちゃなどを部屋のあちこちに用意してあげてください。
また、キャットタワーなどの猫が安心してくつろげるスペース作りも検討してみてください。

動物病院での治療

日常的なストレスの除去はそれぞれのご家庭で、一緒に住んでいる方々の協力が必要不可欠ですが、手を尽くしてもなかなか過剰なグルーミングが治まらない場合やストレスの原因がわからない場合には動物病院を受診してみましょう。
他の病気の可能性を除外した上で、ストレスによる脱毛症であると診断された場合には、状強雨に応じて抗不安薬や精神安定剤を処方することもあります。
また、過度な舐めこみによって皮膚に炎症やびらんなどがみられた場合には、二次的な細菌感染などの治療として抗生物質や抗炎症剤などを処方することもあります。
いずれにしても猫に脱毛がみられたら、悪化する前に一度動物病院に相談した方がいいでしょう。

さいごに

猫はデリケートな動物で、私たちの予想もしなかったことにストレスを感じていることもあります。
ストレスは、今回取り上げた脱毛症だけでなく、消化器症状や抵抗力も低下など全身に影響を及ぼす恐れがあります。
ストレスを完全に取り除くことは難しいケースも多いかと思いますが、猫もストレスで異変を起こすということを忘れずに、飼育環境が変わる際には注意深く猫の様子を見ていてあげてくださいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫がはげる。ハゲの原因は?耳、首、お腹、背中などの部位が脱毛する原因とは?





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。

経済的な問題で愛猫の寿命を縮めないためにも愛猫が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。

でも「ペット保険っていうけど、どういう保険があるの?」という疑問も出てくるかと思います。

ペット保険の加入に迷った場合には、ペット保険の一括資料請求がおすすめです。

複数のペット保険の資料を比較することで「あなたと愛猫にとって一番ベストの保険が分かる」というメリットもあります。

利用は無料です。詳しくはこちらをご覧ください。

>>>ペット保険の一括資料請求を試しに見てみる(無料)<<<






-皮膚の病気
-, , , , ,

Copyright© 猫の病気対策マニュアル , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.