感染症

猫のカリシウイルス感染症とは?症状や治療方法とは?潜伏期間は?

投稿日:2017年12月14日 更新日:

 

「愛猫がカリシウイルスに感染してしまったけどどういう病気なの?」

「カリスウイルス感染症の治療ってどういうのがあるの?費用はどのくらいかかるの?」

なんてあなたは思ったりはしませんか?

猫の「カリシウイルス感染症」と言われると何の病気かわからない方も多いかもしれませんが、これはいわゆる「猫風邪」と呼ばれる病気のことです。
猫はよく風邪をひきますよね。
この猫風邪を引き起こす原因となるウイルスの1つがカリシウイルスです。
では、もしカリシウィルスに感染してしまったら、どうしたらいいのでしょうか?
カリシウイルスの治療法や予防法はあるのでしょうか?
人間にもうつるのでしょうか?
気になる疑問を解消しましょう!

原因

猫カリシウイルス(feline calicivirus; FCV)の感染により起こる感染症です。
気温が低く乾燥し、ウイルスの繁殖しやすい冬には特に感染しやすくなります。
単独で感染することよりも、ヘルペスウイルス(猫ウイルス性鼻気管炎)との混合感染が多くみられます。
ウイルスの感染力が非常に強く、簡単に感染してしまうのがやっかいなところです。
カリシウイルスやヘルペスウイルスなどの感染は症状から「猫の風邪」と呼ばれています。
このウイルスは人には感染しないウイルスですので、猫が感染したからといって隔離するなどの必要はありません。

猫のヘルペスウイルスの症状や治療法は?うつる病気?多頭飼いはどうしたらいい?

症状

鼻水、くしゃみ、発熱などの一般的な風邪症状に加えて、口内炎や舌の炎症や潰瘍がひどくなるのが特徴です。
鼻水が沢山出ると、猫はご飯のにおいを嗅ぐことができなくなり食事がとれなくなってしまいます。
また咽喉頭炎(のどの炎症)がひどくなると唾液すら飲み込めなくなり、口からダラダラとよだれがでて、飲食は困難となります。
ご飯を食べる時に痛みからギャーとさけぶこともあります。
抵抗力のない子猫の場合は肺炎を併発し、死んでしまうこともあるので注意が必要です。
猫ヘルペスウイルス感染症との類症鑑別は困難ですが、猫ヘルペスウイルス感染症はカリシウイルスより症状が軽症なことが多く、角膜炎・結膜炎を伴うことが多いのが特徴です。

感染経路

接触感染

ウイルスに感染したネコと直接触れ合うことで感染します。
また、飼い主が外出先でカリシウイルスに感染した猫と接触した後に、ウイルスの付着した手や衣服を通じて、自宅で飼っている猫に感染させてしまうケースもあります。

空気感染

ウイルスに感染したネコのくしゃみ等の飛沫が口に入ることで感染します。

潜伏期間

潜伏期間とは、そのウイルスが体内に入ってから症状を生じるまでの期間のことで、カリシウイルスの場合およそ2~5日です。
症状が発生していないこの期間でもウイルスは排出されており、他の猫に感染させてしまいます。

診断

猫カリシウイルス感染症の確定診断は、口腔・鼻腔・結膜ぬぐい液を用いたRT-PCRによるウイルスRNAの検出とウイルス分離で行うことができます。
しかし、臨床現場では、ヘルペスウイルスかカリシウイルスかの確定診断や鑑別を行うことはあまり行われてはいません。
なぜなら治療法が同じであること、混合感染の場合も多いこと、費用も時間もかかり治療開始が遅れるなどの理由からです。
症状から「猫風邪」と判断して治療を開始することが一般的です。

治療

カリシウイルスに効果的な抗ウイルス薬はないので、対症療法がメインになります。
免疫力を高めるインターフェロンの注射、二次感染を予防する抗生物質の投与、消炎剤の投与や、気管支拡張薬を霧化させて吸入するネブライジング、点眼点鼻薬の投与を行います。
1.2週間程度で症状が落ち着くことがほとんどです。

治療費

インターフェロン:1.500円~3.000円

抗生物質:1.000円~2.000円

点眼薬・点鼻薬:1本1.000円~1,500円

抗生物質、消炎剤、インターフェロンなど複数本になることも多いです。

内服薬:5日~7日分くらいで1.000円~2.000円

ネブライジング:1回1500~2000円

その他

食欲不振などで入院治療になった場合などは入院費や点滴代などで一日1万円前後かかります。

消毒

カリシウイルスは環境中で非常に耐性があり、約1ヵ月もの間、気温が下がる時期にはさらに長く感染性を保持し続けます。
そのため、消毒は慎重に行う必要があります。
人間が感染するノロウイルスと同様にエンべロープを持たないウイルスのため、アルコール消毒は効果がありません。
0.1%次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が有効です。

予防

ワクチン接種

猫カリシウイルス感染症にはワクチンがあり、最も一般的な三種混合ワクチンから含まれています。
このワクチンは接種したからと言って絶対に感染しないわけではありません。
あらかじめワクチンを打って体内に抗体を作っておくことにより、もし感染したとしても比較的症状が軽くおさまります。

1度感染したらワクチンを接種する必要がないのか?

猫カリシウイルスは変異が激しく、多くの抗原性が異なるウイルス株が存在しています。
1度感染しても、他の株に対する免疫は誘導されないため、異なる株のウイルスには感染してしまいます。
では、投与しても意味がないのでは?と思われるかもしれませんが、ワクチンはどの型のウイルスでも症状を緩和することができるので是非接種をおすすめします。
ワクチンの種類によってはカリシウイルスの中の2種または3種の抗原を入れてあるものもあります。
※3種混合ワクチンは「ウイルス性鼻気管炎」・「カリシウイルス」・「パルボウイルス」の3種の感染症予防のワクチンですが、カリシウイルスの株が2種類や3種類入っていることがあります。その場合3種4価、3種5価などと記載されています。
これはつまり「大きくわけて3種類の病気が予防できますよ。実際には4つ(5つ)の抗原が入っていますよ」という意味になります。
同じ3種混合ワクチンでも入っている抗原の数が異なる場合があります。
ほとんどの病院では1つの会社のワクチンしか置いていないことが多いので、その病院がどのようなワクチンを使用しているのか気になる場合は動物病院で聞いてみましょう。
1株しか入っていないからと言ってダメなわけではもちろんなく、どの型のウイルスでも症状を緩和することができるのでご安心ください。

飼育環境の見直し

当然不特定多数の猫との接触を避けるために室内で飼育することが望ましいですが、1度も外に出たことのない猫でも、子猫の時に母猫からの感染を受けていることもあります。
カリシウイルスは非常に感染力が強いため、家庭内において1頭が感染してしまうと、グルーミングによる直接的な接触や、咳やくしゃみによる間接的な接触を通し、容易に感染が広がってしまいます。
もし多頭飼いの場合は1頭が発症したらすぐに他の猫と接触させないように隔離したほうが良いでしょう。
また、症状が有る無しに関わらず他の猫を触ったら、飼っている猫を触る前に、必ず手を洗う習慣をつけること。定期的にワクチンを接種すること。免疫力が下がらないようにすることなどが大切です。

この病気のやっかいなところ

一度カリシウイルスに感染した猫は、治療して症状が無くなっても、およそ80~90%の猫は体内に菌を保持しつづける保菌状態(キャリア)という状態になります。
症状がある時はもちろんのこと、キャリアの状態でもウイルスを排出し続けます。
菌を常に保持しているとどうなるのか?
加齢や他の病気に感染するなどして免疫力が下がると、潜んでいたウイルスが一気に増殖し症状が出現してしまいます。
また、一見健康な猫だと思って接触していても、その猫がキャリアだった場合は、他の猫に感染してしまうのです。

さいごに

カリシウイルス感染症は容易に感染し、広がってしまう病気であり、1度感染するとキャリアとなってしまい、1年を通して免疫力が下がればすぐに症状を発症してしまうやっかいな病気です。
元々感染させないように気を付けてあげることが一番ですが、もし感染してしまった場合、カリシウイルス感染症のみで命を落とすことはほとんどありませんが、症状が繰り返し出るだけでも猫にとってはストレスになります。
重症化させないように、すこしでも症状を抑えられるように定期的にケアをしてあげてくださいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の風邪の原因や症状や治し方を解説。自然治癒はする?うつるの?





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