脳・脊髄・神経の病気

猫の水頭症の原因や症状、治療法とは?寿命や手術費用についても解説

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猫に水頭症があるというのをご存知ですか?

先天性の場合が多いため、その発症は子猫のことが多いです。
飼い始めたばかりの子猫が妙におとなしく、ずっと寝てる。なんとなくフラフラと歩くな、と思っていても、「子猫だからかな?」と見過ごしてはいませんか?
確かに子猫は1日のうち18~20時間は眠っていますが、もしかしたら水頭症が隠されているかもしれません。
大丈夫なのかな?と調べた時が病気を見つけるタイミングです。
あなたの猫は水頭症の症状にあてはまりませんか?
水頭症の原因や症状から治療法、自宅での介助の方法などについても解説いたします。

水頭症とは?

水頭症とは、何らかの理由によって、脳や脊髄の周囲を循環している脳脊髄液と呼ばれる液体が過剰に分泌してしまったことで、脳内が圧迫されてしまう脳の病気です。
犬ほど発症する確立は少ないのですが、猫にも発症します。
先天性の疾患というイメージがあるかもしれませんが、先天性・後天性いずれの場合でも発症する病気です。
また、水頭症を一度発症すると、完治することが難しい病気で、生活するのに支障をきたしてしまうことがあるため、一生介助が必要になります。

水頭症の症状は?

水頭症を発症すると、元気がなくなってぼんやりしたり、動きがゆっくりになり、歩き方もフラフラ歩くようになったり、一定の円を描いてくるくる回るようになったりします。
また、寝てばかりいたり、痴呆のような症状がある他、視力障害で目が見えづらくなり、目の前の物にぶつかるようになるなどの行動も見られるようになります。
時には異常に攻撃的になることも、一つの症状として挙げられています。
異常な食欲や、その反対で食欲不振など、その行動や様子には特異なものが見られるようになります。
また、外見的にも頭がドーム状に丸く膨らんでいるのがわかったり、頭の頭蓋骨が開いていて穴が触れたりするという場合もあります。
進行すると麻痺や痙攣を起こし、昏睡状態に陥る危険性があります。
状の程度は様々で、ほとんど症状が表れない場合もまれにあります。

水頭症の原因について

脳脊髄液は産生と吸収を繰り返しながら脳と脊髄を循環している液体です。
脳や脊髄を浮かべて衝撃から守り、栄養補給や不要物の除去の働きをしていますが、脳脊髄液の流れる通路が閉塞してしまったり、吸収されず残ってしまったり、頭蓋(ずがい、とうがい:頭の骨)の奇形などが原因となり過剰に溜まってしまうことで引き起こされるものと考えられています。
循環障害の原因は、先天性と後天性に分かれます。

先天性

猫が水頭症を発症する場合は、ほとんどが遺伝的な要因が強いとされています。
生後3ヶ月頃の子猫の頃に症状が現れて気付くことが多いです。
特にシャムは比較的多く発症する傾向にあるようです。
また、猫の胎児期に、母猫が何らかのウイルス感染を引き起こしていたり、体内で胎児が発育不全となっていた場合でも水頭症を引き起こす原因となります。

後天性

一方、後天性の水頭症の場合には、頭部に強い衝撃が加わってしまった場合や、脳腫瘍や脳内出血、髄膜炎などにより、脳脊髄液の循環経路が断たれたり、脳脊髄液の産生が過剰になったりすると、水頭症を発症する場合があります。
猫では、伝染性腹膜炎ウイルス感染症の影響から脳炎を引き起こし原因となる場合が多いです。

水頭症の診断方法は?

CTやMRIなどを使って脳の状態を確認することにより正確に診断することができます。
他には超音波検査などによって診断できることもあります。
原因追及の為に伝染性腹膜炎ウイルスや猫白血病ウイルスの抗体検査なども行われます。

水頭症の治療方法について

水頭症は先天性の原因の場合に明確な治療法がなく、また、後天性の場合でも根治の難しい病気です。
基本的には、症状の軽減を目的とした対症療法がメインとなります。

内科治療

具体的にはグルココルチコイド(副腎皮質ホルモン)や炭酸脱水素酵素阻害剤により脳脊髄液の産生を抑制したり、脳内の圧力を下げるために降圧利尿剤で体内の水分を尿として体外へ出すよう促し、症状の軽減を図ります。
てんかん発作などが起きるようになった場合、状況に合わせて対応します。
発作の回数が少ない場合は経過観察をし、回数が多い場合は状況によって抗てんかん薬を処方することもあります。

外科治療

水頭症を早期に発見出来た場合、また脳が損傷を受けていない場合には「脳室腹腔シャント」と呼ばれる外科手術を行う場合もあります。
この手術は、脳内に溜まる脳脊髄液を腹腔内へとチューブを使用して流し込み、脳圧・過剰に生産される脳脊髄液を安定させるバイパス手術です。
リスクとしては一生涯、このチューブを外すことができなくなるため、こまめなメンテナンスが必要になるということ、また、バイパス手術を行ったことで脳脊髄液が流れすぎてしまい、逆に脳へダメージが加わるなど、あまり予後は良くないと言われています。
この手術は一般的に広く行われている手術ではなく、限られた大きな病院でのみ行われている手術です。

シャント手術費用

この病気に対して、手術が行われること自体が少ないため、一般的な手術費用をお話しすることは非常に難しいのですが、術後の入院管理も含め、退院までにかかる費用は大体30~40万円と高額になる可能性が高いです。

水頭症になった猫の寿命は?

残念ながら水頭症の猫は対処療法がうまくいっても寿命はそれほど長くありません。
また、生涯治療を継続する必要があります。
少しでも楽な状態で猫が暮らせるように、かかりつけの病院の先生とよく連携をとり、できる限りの対処をしてあげましょう。

水頭症の予防について

水頭症は先天性の原因の場合に明確な予防法がありません。
後天性の原因をさけるため、交通事故や感染症から身を守るために、室内飼いを徹底することが重要です。
先天性の場合は遺伝が関与している可能性が高いため、発症した猫は繁殖に用いないようにしなければいけません。

猫の為にできること

先天的な水頭症の子猫は初期のころは、おとなしく寝てばかりで、手足が震えたり、歩く時もふらつくといった安定感がない程度しか症状がありません。
その時点で異変に気付くことはとても難しいです。
初めて猫を飼う場合にはなおさら、気付かないまま過ごしてしまうかもしれません。
子猫を飼い始めたら、一度病院で全身の身体検査を受けるというのも方法です。
後天的は水頭症の場合は、交通事故等にあった場合は、脳に強い衝撃を受けてしまっていることも考えられますので、しっかりと脳の検査を受けて、脳にダメージは加わっていないか、水頭症を発症する可能性は無いかということを確認することが大事です。

さいごに

いずれの治療を行うにしても水頭症は、一生涯付き合っていかなければいけない病気です。
脳が損傷を受けてしまう前に発見できれば、症状も軽度で済むように対処できますが、多くは症状が現れてから異変に気が付くことになるため、なかなか早期発見が難しい病気であることも確かです。
そのため、少しでも様子がおかしいなと思ったり、トイレを何度も失敗したり、歩き方が明らかに不自然など、いくつかの要素が重なった場合には、すぐに動物病院へ行って検査を受けてみたほうが安心です。





愛猫のために知ってほしいこと


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