その他の症状

猫が足をかばう。引きずる。原因は何?何かの病気なの?

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猫が足かばったり、引きずっていたら、どうしよう!と慌ててしまうかもしれません。

夜間で病院が開いていない時間だと尚更あたふたしてしまいますよね。

足をかばったり、引きずる原因はどんなものがあるのでしょうか?

病気の可能性もあるのでしょうか?

また、すぐにでも病院に連れて行かなければいけないほど、緊急性があるのかについても解説していきたいと思います。

足の状態を把握する

まず、足がどういう状態かをしっかりと確認します。
軽症か重症かの判断をする必要があります。
足をかばう、引きずるといってもレベルがあります。

・歩き方がおかしい
・歩くときに足を引きずるが、体重をかけて四本足で立てる
・引きずり方が激しく、足の先を地面にちょこっとつけるだけ、もしくは完全にあげている、完全にだらんとしている

など状態は多様です。
歩き方がおかしい程度であれば、筋肉が炎症を起こしているような軽いものと考えられますが、それ以上になると、骨折などの怪我や別の病気の可能性もあります。
また、どのような経過で足を引きずるようになったかも重要です。
急に症状が出たのであれば、怪我や感染が疑われますが、少しずつ進行しているような場合は、関節炎や腫瘍なども考えられます。
いつから起こったのか、思い当たる理由があるのか、足を引きずる以外に何か症状はないのか等も確認してください。

どれくらい様子を見ていいのか?

歩き方がおかしい程度であれば一晩様子を見てもいい事が多いですが、痛みから暴れていたり、足がだらんとしてしまっている場合、足先が冷たい時などは、夜であれば夜間救急を受診してでも診察が必要になります。
痛みが強い場合は食欲がなくなり、暗い狭い場所に閉じこもって出てこなくなったりもします。
その状態が長く続き、翌日になっても改善されない場合には病院に連れていき、検査と適切な治療を受けましょう。

足かばう・ひきずる原因

ケガが原因の場合

猫が足を引きずる原因で一番多いのは怪我です。
ケガといってもケガの原因は沢山あります。
代表的なものを見ていきましょう。

猫が足を怪我したけどどうしたらいい?応急処置は?

捻挫(ねんざ)

捻挫は、高いところからの落下が一番多いですが、足場の悪い場所で走ったり、突然の方向転換、転倒、踏まれる、ぶつかる、交通事故などたくさんのことが考えられます。
引きずる足があきらかに曲がっていたり、動けないほど痛がる場合は、捻挫ではなく骨折している可能性が高いです。
多少腫れていたり、触ると熱感があるような場合は捻挫をしている可能性が高いです。
1.2日安静にして様子を見ていると症状が改善することが多いです。

骨折

骨折をする主な原因は交通事故にあったり、高いところから落ちたりすることです。
猫は高いところが好きな動物ですが、どれだけ高い場所でも平気というわけではありません。
着地がうまくできないと骨折をしてしまうこともあるのです。
痛みがひどいときは食欲がなくなり、ご飯を口にしなくなることもあります。
治療も大掛かりで、時間もかかります。
猫は本来、痛みを隠す動物ですので、骨折などをしていても極端に痛がって鳴いたりなどの行動は見せないことも多く、発見が遅れることも良くあります。。
骨折は放置していると不自然な形に骨がくっついてしまい、その後の生活に支障をきたすことが多くあります。
また、高所からの落下や交通事故など、骨折するほどの怪我の場合、内臓にダメージを負っている場合もありますので、骨折が疑われた場合は、はやめに病院に連れていきましょう。

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脱臼

関節がはずれる「脱臼」も、落下事故などが原因で起こります。
脱臼をした足を触られるのを嫌がったり、足を浮かせて歩くようになるのが特徴です。
関節に強い負担がかかったときに脱臼は起こります。
また事故などによる後天的なものだけではなく、先天性の脱臼の場合もあります。
骨折や靭帯の損傷などをともなっていることもあります。

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トゲや爪がくいこんだ場合

何かを踏んでトゲが肉球にくいこんだり、前足の爪が伸びすぎて、巻き爪になり、肉球にくいこむことがあります。
どちらも症状が軽いときは、トゲを抜いたり、爪を切ったり家庭で手当てができますが、くいこみがひどいときは、病院での処置が必要になります。

病気が原因の場合

猫が足を引きずる原因で病気の場合もあります。

関節炎

関節炎には、外傷性関節炎と変形性関節症があります。
外傷性関節炎は捻挫などの怪我によって関節を損傷したときに起こります。
変形性関節炎は進行性の病気で、骨と骨の間でクッションの役割になっている関節軟骨が、さまざまな原因により破壊され、それに伴って関節が大きくなる病気です。
外傷や加齢、肥満などがリスク因子です。
外傷性関節炎が長引くと変形性関節炎に波及することもあります。
症状が1カ所だけでなく複数の関節に及ぶことも多いです。

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形質細胞性足皮膚炎

原因不明の肉球の病気です。
肉球が急にブヨブヨとスポンジ状に膨らみ、むくみ、潰瘍(かいよう:皮膚がえぐれたようになる状態)を起こす病気です。
免疫の異常が原因ではないかと考えられています。
腫れた後、しばらく時間が経つと今度患部がしぼんでいき、肉球がしわしわにひび割れたようになります。
軽症の場合は痛みや痒みは無いのですが、病気が進行すると出血、化膿、足を引きずる、リンパ節が腫れてくるなどの症状がでます。

レッグ・ペルテス病

「レッグ・パーセス病」や「大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)」とも呼ばれ、後ろ足の大腿骨(太ももの骨)の先端にある大腿骨頭への血液が流れなくなってしまうことで、骨が変形したり、壊死してしまう病気です。
1歳未満の成長期に発症することが多く、股関節が正常に動かなくなるので、後ろ足を引きずります。
人間にも犬にも発症しますが、猫においてはきわめてまれな疾患です。
治療せず経過してしまうと、筋肉が萎縮してしまい、触ると痛がりますので。早めに病院で診断を受ける事が大切です。

麻痺

麻痺は脳や神経、脊髄の損傷により起こります。
筋肉が正常に機能しなくなるので、足の感覚を失い、足をだらんと垂らすようになります。
麻痺の原因には以下のようなものが挙げられます。

①骨折や脱臼などの怪我
②腫瘍による脳や神経の圧迫
③大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)

猫に多い「心筋症」という心臓の病気の際に、大動脈から両後ろ足に分かれる分岐部のところに血栓が詰まり、血行が遮断されることで麻痺を起こします。
①②と違うのは血行が完全に遮断されることで足先が冷たくなることです。
深爪しても出血しないのが目安になります。
この病気が発症すると猫は激痛からのたうち回ります。
一刻も適切な処置を行わなければ命の危険もありますので、緊急対応が必要です。

さいごに

猫が足をかばったり、引きずる場合、原因はたくさん考えられます。
放っておくと危険な怪我や病気もあります。
基本的には自己判断をせず、獣医師に診せることをおすすめします。
もちろんすぐに病院に連れていくに越したことはないですが、痛みでのたうち回っているような場合を除いて、元気で食欲もあり、足の引きずり方が軽い場合は次の日まで様子を観察しても大丈夫な事が多いです。
夜間救急で働いていた時代に、足を痛がる猫ちゃんが来院されることが多かったのですが、大きな夜間救急以外は、人手も足りず、しっかりと検査や処置ができず、応急処置しか行えないこともあります。
夜間は診察費も余計にかかりますので、受診を考えているのでしたら、行くつもりの夜間救急に事前に連絡し、夜の間に連れていく緊急性があるのか、どこまでの処置が可能なのか確認し、行く必要があるかどうかを判断してもらった方が良いでしょう。
大動脈血栓塞栓症の場合は一刻も早い対応が必要になりますので、足先を触って冷たかった場合は必ず様子を見ずにすぐに病院に行ってください。





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