腫瘍

猫の肥満細胞腫の原因や症状や治療法は?良性や悪性とは?余命はどのくらい?

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ある日、猫の体や頭を撫でていると、皮膚にしこりができていて、皮膚病かな?と病院に連れて行ったら、「肥満細胞腫というがんです。」と診断されたら、びっくりしてしまうかもしれませんね。

「うちの子は太っていないのになぜ?」

「あげていたご飯がわるかったの?」

「がんってどうしたらいいの?」

とパニックになってしまうかもしれません。

肥満細胞腫とはどのような病気なのか見ていきましょう。

猫の肥満細胞って太っているとできるの?

肥満とは言っても、肥満細胞腫の「肥満」は、体が太ってしまうことで起きる肥満とは全く別のもので、「肥満細胞」と呼ばれる細胞のことを指しています。
肥満細胞は、体中に存在する細胞で、主にアレルギー(過敏反応)、炎症といった免疫反応を起こすことで、病原菌などから体を守る重要な役割を果たしています。
肥満細胞が持つ物質の中でも、特に有名な物質が「ヒスタミン」と呼ばれる物質で、過剰に分泌されるとアレルギーや血圧降下、血管の拡張などの反応を起こします。

猫の肥満細胞腫って何?がん?

肥満細胞腫は、肥満細胞が腫瘍(がん)化することで発症する腫瘍(がん)です。
肥満細胞腫は、皮膚にできるものと内臓にできるものに大きく分けられ、発症する部位によって悪性度が異なり、症状や危険度もそれぞれ異なります。
転移しやすい場所に肥満細胞腫ができると、命に関わる場合もあります。
猫の場合には、主に真皮や皮下組織に腫瘍ができる皮膚型の肥満細胞腫の方が多いとされています。
猫での発生は比較的多く、全腫瘍の15%を占めます。
皮膚腫瘍の中で2番目、脾臓の造血系腫瘍では1番目、腸の腫瘍の中では3番目に多い腫瘍です。

猫の肥満細胞腫の原因とは?

他のがんと同様、肥満細胞腫もどのようなことが原因になり発症するのかということについて、はっきりとした原因はまだ明らかにはなっていません。
シャムなどの品種に発症することが多く、遺伝が関係しているのではないかと考えられています。
平均発症年齢は9~10歳齢ですが、シャム猫では若齢で皮膚型肥満細胞腫の発生が認められています。
それに加えて、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ、FIV)を発症した際に、この肥満細胞腫を併発することもあり、猫免疫不全ウイルスも原因になっている可能性があり、このことから、発生には免疫が関与しているかもしれないと考える説もあります。

猫に肥満細胞腫ができるとどのような症状がでるの?

皮膚型と内臓型ではそれぞれ症状が異なります。

皮膚型

頭頚部、特に目の周り、耳介や耳の付け根に発生することが多く、痒みを伴うことも伴わないこともあります。
四肢や体幹にできるものもあります。
通常は、1個だけのしこりで、脱毛を伴う小さな硬いしこりができることが多いですが、まれに複数部位に多発性にできることもあります。
初期でしこりも小さければ特に症状は見られないことが多く、飼い主がたまたま触っていて気づいたり、しこりの部分だけが脱毛していてみつけたりすることが多いです。

内臓型

内臓型の多くは小腸に発生します。
その後、近くの腹腔リンパ節を通じて脾臓や肝臓へ転移していきます。
発症初期には、軽度の下痢や嘔吐という症状がみられ、病気の進行と共にそれらの症状は悪化していきます。
その他にも、食欲不振、元気消失、体重の減少、腹部を触るとしこりがある、腹水が溜まり、痩せているのにお腹だけが出ているように見えるという症状もあらわれます。
内臓型の肥満細胞腫は悪性度が高い場合が多く、皮膚型より転移しやすく、90%に転移が認められます。

猫の肥満細胞腫はどのような検査でわかるの?

細胞診

腫瘍細胞を一部針で吸引して肥満細胞の異常な増殖を確認します。

外科的切除・生体検査と病理組織検査

針で腫瘍の一部を採取する細胞診のみでは腫瘍細胞をしっかり採取できない場合もあるため、しこり自体を丸ごと切除し、病理検査を行うことが最も確実な検査方法です。

血液検査

貧血の有無を確認します。

レントゲン検査・超音波検査

内臓型で有効な検査です。
転移も確認できることがあります。

猫の肥満細胞腫の治療法は?

皮膚型

犬の皮膚型は悪性の場合が多いのですが、猫の皮膚型は、挙動の大人しいものが多いとされています。
皮膚型の肥満細胞腫の治療は、腫瘍と腫瘍の周辺を外科手術で切除することが第一選択です。
猫の皮膚型の肥満細胞腫は良性のことが多いですが、見た目だけで判断できませんので、必ず切除した組織を病理検査に提出します。
良性の場合、腫瘍が取り切れていれば経過は良好ですが、転移ではなく、新たにまた肥満細胞腫が発生(再発)することはあります。
その場合、前回良性だったからと様子を見るというのは間違いで、新たに発生した腫瘍は前回の物とは全く別の腫瘍と考え、再度切除して病理検査で確定するという事を繰り返す必要があります。
腫瘍を取りきれなかった場合には抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などを投与したり、放射線治療を実施することもあります。
通常、単発性の肥満細胞腫が多発している場合には、内臓型肥満細胞腫の皮膚転移の可能性もありますので、皮膚型だからといってかならずしも良性とは限りません。
シャムなどの品種に発症する皮膚型の肥満細胞腫は自然に消滅して治癒してしまうこともありますので、手術をせず、経過観察をする場合もあります。

内臓型

猫の内臓にできるものは、悪性のものが多いとされています。
内臓型の肥満細胞腫は進行すると、転移してしまうこともありますので早急に治療することが重要になります。
こちらも、皮膚型の肥満細胞腫と同じように患部を外科手術で切除することが第一選択になっており、術後の猫の様子に合わせて放射線療法や化学療法(抗がん剤)などが行われます。
内臓型では部位によって完全な切除が出来ない場合もあります。

猫の肥満細胞腫の予後について

皮膚型の肥満細胞腫は良性のことが多く、手術で切除できてしまえば完治が見込めますが、再発することも多いです。
内臓型で転移がある場合の余命は一般的に2ヶ月~1年程度と報告されています。

猫の肥満細胞腫の予防はできるのか?

肥満細胞腫は原因が明らかではないため、予防をすることは困難です。
しかし、早期発見、早期治療を行なうようにすることで完治することも可能ですし、悪化を防ぐことができますので、日頃から猫とコミュニケーションを取る中で、皮膚にしこりがないか、元気食欲はあるか、など変化にすぐに気付いてあげられるようにしておくことが重要です。
発生に免疫が関与している可能性もありますので、日頃から免疫を低下させないような環境作りをすることもお勧めします。
また、免疫の低下しやすい、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)や猫白血病ウイルス感染症に感染している猫は、健康な猫よりもさらにこまめに身体検査を行う方が良いでしょう。

皮膚のしこりに気付いたら絶対にしてはいけないこと!

肥満細胞にふくまれるヒスタミンという物質は、刺激を受けてしまうと細胞の外側に放出され炎症を起こしてしまいます。
しこりをみつけると、ついつい気になって触ってしまいがちですが、刺激しすぎると、本来の腫瘍の周りが炎症で腫れてしまい、病院で検査するときに、しこりの大きさを本来の腫瘍より大きく診断してしまう可能性がありますし、手術の範囲を決める際にも影響が出てきてしまいます。
しこりを見つけたら、最初に確認で触るのは構いませんが、何度も繰り返し触ったりしないでくださいね。





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