中毒

猫が玉ねぎを食べたけど大丈夫?中毒の症状や時間は?対処法はどうしたらいい?

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玉ねぎを食べさせてはいけないというのは犬ではよく知られていますが、実は猫も食べさせてはいけないという事を知っていましたか?

なんとなく、「玉ねぎを食べるのはだめ」ということは知っていても、なぜダメなのか、食べるとどうなってしまうのかという事まで答えられる方は少ないのではないでしょうか?

今回は猫の玉ねぎ中毒について症状や原因、応急処置などについて解説します。

玉ねぎ中毒とは?

原因物質

玉ねぎには、「アリルプロピルジスルファイド」という有機硫黄化合物が含まれています。薄い黄色の液体で、生の玉ねぎ特有のツーンとした強い臭いのもとです。
涙が止まらなくなる原因でもあり、熱を加えると甘みに変化するのが特徴です。
「玉ねぎ中毒」というワードは広く知られているので、玉ねぎには気を付けている方が多いかもしれませんが、玉ねぎだけではなく長ネギなどのネギ一般、ニラ、ワケギ、ラッキョウ、ノビル、ユリ根、あさつき、エシャロット、ニンニクなどにも含まれています。

中毒の発生機序

「アリルプロピルジスルファイド」は体内のヘモグロビン(全身に酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質)を酸化させ、酸素を運ぶことができないメトヘモグロビンに変化させます。
メトヘモグロビンは増加すると、赤血球の内部の膜に近い部位に集まり、ハインツ小体と呼ばれる赤血球中に生じる球状の小体になります。
このハインツ小体が生じると、赤血球は破壊されて溶血し、ハインツ小体溶血性貧血が引き起こされます。

中毒症状があらわれるまでの時間

玉ねぎ中毒の症状は出るのが遅く、早くて1日程度、通常は3~4日後くらいに現れると言われています。
誤って食べてしまったからといって、すぐには中毒症状があらわれませんので、その間は猫の様子を注意深く観察し続けることが大切です。

舐めただけなら大丈夫?

実は、舐めただけでも危険です。
つまり、スープなどに溶け出した玉ねぎエキスを口にしただけでも、ショック症状を起こしてしまう場合もあるのです。
煮ることでたまねぎの汁が濃縮されるすき焼きや牛丼などのメニューは見た目よりもずっと危険であると言われています。
たまねぎと一緒に魚を漬け込む鰹のタタキやアジの南蛮漬けなどにも注意が必要です。

加熱調理すれば大丈夫?

煮込んだり炒めたり調理をしてもアリルプロピルジスルファイドは消えてなくなることはありません。
生でも、加熱調理された玉ねぎでも同様の中毒を起こします。
餃子やカレー、ハンバーグやシチュー、味噌汁、肉野菜炒め、肉まんなど、玉ねぎ成分を含んでいる食事はあげたらきりがありません。
誤って食べてしまうことは十分考えられますので注意が必要です。

皮や葉は大丈夫?

玉ねぎの皮は、保管している状態や場所によって猫の手が届くところに落ちる可能性があります。
おもちゃのように遊んでいるうちにかじってしまうこともあります。
アリルプロピルジスルファイドが玉ねぎの皮に含まれているのかは不明ですが、皮や葉も食べることはやめた方が良いでしょう。

どれくらい食べると中毒になるの?致死量はどれくらい?

猫における玉ねぎの中毒量は体重1kg当たり15〜20gです。
大体玉ねぎ1個の重さが200gとされているので、5kgの猫で半個食べるとかなり危険です。
ただし、死に至る可能性はユリやチョコレートに比べて低いとされています。
玉ねぎ中毒が発生するには個体差があり、ほんの一欠片食べただけでも重篤な貧血を起こすこともあれば、大量に食べても発症しない場合もあります。

玉ねぎ中毒の症状

初期症状としては、溶血による嘔吐、下痢、血尿、血色素尿(ヘモグロビン尿)が現れます。
血色素尿とは破壊された赤血球が排泄されている証拠で、コーヒーのような茶色い色をしているのが特徴です。
時間がたつにつれてだんだん症状は悪化していきます。
赤血球が破壊されてしまうため、二次的に貧血が起こります。
貧血の症状としては、ふらふらとおかしな歩き方をしたり、歯茎が真っ白になったり、充分な酸素が身体に行きわたらないため、それを補おうとして動悸や呼吸が速くなります。
元気がなくなって部屋の隅で動かなくなったり、食欲もなくなります。
また、破壊された赤血球のヘモグロビンが腎臓などに詰まることで急性腎不全を引き起こしたり、肝臓の代謝に負担を加えたりすることもまれですが、あります。
重症の場合は、痙攣を起こし死亡する場合もあります。

玉ねぎ中毒の検査

血液検査をして数値を確認することが一般的です。
顕微鏡でハインツ小体、赤血球が破壊されている指標になる「標的赤血球」や「変形赤血球」が観察されることもあります。

玉ねぎ中毒の応急処置

玉ねぎを食べてしまった時に何よりも重要なことは、症状が出る前に迅速に対処することです。
猫が誤って玉ねぎを食べてしまい、中毒症状があらわれるまでには、少し時間が経過しているはずです。
食べてからすぐに症状がでることはありませんが、食べてしまったことが確認できているなら、すぐに吐かせるのがベストです。
よく、自宅で吐かせる方法として塩を舐めさせたり、塩水を飲ませるという方法が書いてあることがありますが、絶対にやらないでください。
逆に塩中毒を発生させる危険性があります。
本当に塩で催吐させるためにはかなりの量を摂取させる必要があり、実際に摂取させることは難しいです。
中途半端に塩を舐めさせてしまうと、重度の脱水症状を起こさせてしまいますので絶対にやめてください。
自宅でできることとすれば、お水を飲ませることで少しでも胃の中の有毒成分を希釈させることができます。
もし、食べてすぐであれば一刻も早く動物病院で安全に催吐処置をしてもらいましょう。
もし、時間がたってしまっている場合は、尿の色や食欲、元気があるかなどしばらくしっかりと観察するようにしましょう。
猫の様子に異変を感じたら、迷わず動物病院へ連れていきましょう。
そのまま放置すると、症状が悪化し死に至る可能性があります。
いつ、どれくらい玉ねぎを食べたのか、詳細を伝えましょう。
動物病院に連れていくかどうか判断に迷ったら電話で獣医師に確認するのも良いでしょう。

玉ねぎ中毒の治療法

玉ねぎ中毒に効く解毒剤はありません。
摂取したのが60分以内で、まだ臨床症状を示していないのであれば催吐処置(さいとしょち:強制的に吐き出させる方法)や胃洗浄などを行います。
症状が発現してしまった後の治療は、対症療法がメインになります。
抗酸化剤、ビタミン剤やステロイド剤を使用して赤血球の破壊を食い止めます。
赤血球が破壊されるのが自然に収まるまで、なんとか状態を低下させないように維持することが大切です。
重度の貧血が起きてしまった場合には、輸血を行いますが、輸血が必要な状況まで悪化すると死亡率も高くなってしまいます。

玉ねぎ中毒の予防方法

猫は肉食で、ねぎの匂いに敏感なため、基本的には玉ねぎそのものを好んで食べることはあまりありません。
しかし、人間の料理などに混ざった玉ねぎを口にしてしまうことがあるため、人間の食べ物は与えない、机の上や鍋の中などに玉ねぎ入りの人間の食べ物の残り物を放置したり、猫の手の届く場所に置かないことを心がけましょう。

さいごに

猫の玉ねぎ中毒といっても、うちの猫は玉ねぎなんか食べないから大丈夫と安心している方も多いと思いますが、日常的に人間が食べるご飯の中には玉ねぎが含まれている食事は意外と多いものです。
人間が食べている食事を食べたがる猫もいます。
食べたことに気付いた場合は、まだ良いのですが、ゴミ箱をあさるなどして知らないうちに食べてしまった場合は、中毒症状が発現してから気付くことになります。
その場合、早く対処しないと命の危険がありますので、一刻も早く病院に連れていきましょう。
動物病院へは、いつ、何を、どれくらい食べてしまったのか適切に伝えられるようにしておくことが大切です。





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