皮膚の病気

猫が虫刺されで腫れる!原因は何?薬は何があるの?

投稿日:2017年9月5日 更新日:

 

「猫も虫に刺されるの?どんな虫に刺されるの?」

「猫の足が腫れている!もしかしたら虫刺されかな?」

「猫の虫刺されの症状は?どのように対処したらいい?」

猫も人間と同じように、蚊や蜂など様々な虫に刺されることがあります。

今回は猫の虫刺されについて原因や症状、対処法について解説したいと思います。

猫の虫刺され

猫も虫に刺されることがありますが、刺された部位の皮膚が炎症を起こした状態を「刺咬症(しこうしょう)」と言います。
「ただの虫刺されか…」と油断して放置していると、重篤な状態になる可能性もありますし、虫の中にはウイルスや寄生虫、毒素などを持っていることもあるため、猫が虫に刺されることで様々な病気の原因となることもあります。
猫が虫に刺された時に慌てないためにも、猫の虫刺されについて把握しておきましょう。

猫の虫刺されの原因

猫の虫刺されの原因となる代表的な虫は蚊、蜂、ブユ、蛾、クモ、ムカデ、ノミ、ダニなどです。
猫が虫に刺された現場を見ていれば、すぐにどのような虫に刺されたのかを特定することができますが、飼い主の留守中や猫が外を散歩中に刺されたりするなど、たいていの場合は虫に刺された形跡を見つけてが気付くことが多いでしょう。
虫刺されの症状だけでは、原因となる虫の特定が難しいこともありますので、動物病院を受診する際には「どのような場所で」「何をしていた」などの状況をできるだけ詳しく獣医師に説明できるようにしておくといいでしょう。

蚊は動物の針を刺して皮膚から吸血する虫です。
蚊が猫の皮膚にとまり針を刺すときに出す唾液の影響によって赤い腫れやかゆみなどの症状を引き起こします。

蜂にはいくつかの種類がいますが、特に危険な時期は、スズメバチでは7月~10月、アシナガバチでは8月~9月で、夏から秋にかけて最も注意が必要になります。
洗濯物について室内に入ってきてしまうこともあり、蜂を見ようとして顔を刺されたり、捕まえようとして前足を指されてしまう猫もいます。

ムカデ

ムカデは冬の間は冬眠していますが、春から秋にかけて発生し、特に5月~6月ごろの産卵期に活動が活発になるといわれている虫です。
ムカデは蜂の様な針で毒液を注入するのではなく、あごや爪で動物の皮膚に傷をつけ、毒を塗りつけるので、厳密にいえば虫に“刺される”というよりは“噛まれる”という表現が適切かもしれません。
夜にはエサを求めて家の中に侵入することもあるので、人間も就寝中などにムカデを触ってしまい、噛まれるというケースが多くあります。
ムカデは退化した視覚の代わりに触覚が敏感で、本能的に動くものを襲う虫であるため、好奇心旺盛な猫がムカデを見つけて追いかけたり、おもちゃのように刺激すると、すぐに攻撃して噛むことが多く、注意が必要です。

ツツガムシ

ツツガムシとはダニの一種のことで、ダニ目ツツガムシ科に属する虫です。
北海道、沖縄など一部の地域以外の全国に生息し、発症例が多いのは10~12月です。
特に山林など自然の多い場所に行く猫では注意が必要です。
ツツガムシに刺されると、皮膚にツツガムシの幼虫が寄生・吸着して、主に爪の間や口の周りなどにかゆみをともなう炎症を引き起こします。

虫刺されの症状

猫の虫刺されの症状は刺された虫の種類によっても異なりますが、主に下記のような症状がみられます。

腫れる

虫に注入された唾液や毒などの異物に反応して、赤く腫れあがります。

かゆみ

かゆみから刺された部分をしきりに掻きむしることもよくあります。

痛み

時には痛みを伴い、刺された部位を触られるのを嫌がります。
特にムカデに咬まれた時には強い痛みが生じると言われています。

「蜂に2度刺されると死ぬ」って本当?

「蜂に2度刺されると死ぬ」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは1回目に蜂に刺された時にできたハチ毒に対する抗体が、2回目に刺された時に激しく反応するために起きる「アナフィラキシーショック」によって命の危険にさらされる状況に陥るためです。
このアナフィラキシーショックは、蜂に刺された時だけでなくムカデや他の虫、アレルゲンによっても引き起こされる可能性があります。
また、刺されるのが2度目だからと言って必ず死ぬというわけではありません。

アナフィラキシーショックとは?

アナフィラキシー反応とは、薬物や異物が抗原となり体内に侵入することによって起こるアレルギーのことです。
体内に抗原が侵入すると免疫反応として抗体が作られ、抗原の再侵入に備えて準備がされますが、抗原が再び体内に侵入すると、抗体に結合してヒスタミンなどが血中に放出され全身の臓器に様々な影響を及ぼします。
中でも命に関わるのがアナフィラキシーショックで、抗原が侵入して数分~30分以内に起こる急性の反応です。
急激に血圧が下がり、興奮、よだれ、嘔吐、失禁などがみられ、対処が遅れると虚脱、呼吸の低下、痙攣、昏睡へと進行し、死亡することもあります。

虫に刺されることから発症する病気

虫に刺された部位の症状だけでなく、虫によっては様々な病気を引き起こすことがあります。

蚊アレルギー性皮膚炎

蚊に刺され、体内に入った蚊の唾液成分に対してアレルギー反応を示すことがあり、耳介や鼻の頭に赤いブツブツとした発疹がみられます。
耳の外側にブツブツと粟粒の様な発疹がみられる「粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひふえん)」などの症状がみられ、激しいかゆみによって猫が耳を掻きむしることもあります。

獣医師解説。猫の皮膚炎とは?原因や症状や治療法を解説

フィラリア症

蚊に刺されると、心臓に寄生するフィラリア(糸状虫)という寄生虫にかかることもあります。
蚊の体内にいるフィラリアの幼虫である「ミクロフィラリア」が吸血の際に猫体内に侵入し、皮膚や筋肉に寄生します。
成長すると心臓や肺の血管に寄生して繁殖することで、心臓や肺の働きに影響が出ます。
フィラリアは犬の病気として有名ですが、最近猫での感染例の報告が増え、10頭に1頭は感染しているというデータもあります。

ツツガムシ

ツツガムシ病

ツツガムシに刺されることで引き起こされるツツガムシ病は人獣共通の感染症です。
1~2週間ほどの潜伏期間後に発熱、赤い斑点、腫れるなどの症状がみられます。
刺された部分と隣接するリンパ節が腫れることもあります。
多くの場合、5日ほどで回復しますが、免疫力が低下している猫の場合には、脳炎や多臓器不全などを引き起こし、命を落とすこともあります。

蜂、ムカデに刺された時の応急処置

蜂やムカデに刺された場合、どのような応急処置をすればいいのでしょうか。

蜂に刺された時

猫が蜂に刺された時には、まずは周囲にまだ蜂がいないかどうかを確認しましょう。
スズメバチやアシナガバチは繰り返し刺し、さらに仲間を呼び寄せるフェロモンを出すため多数の蜂が集まってくる危険性があります。
ミツバチの場合には一度刺すことで死んでしまうので、近くに死骸があるかもしれません。
ミツバチの毒の付いた針が刺された部分に残っていることがありますので、可能であれば毛抜きなどを使って根元から抜き取りましょう。
その後、患部を冷たい流水で洗い流し、毒を薄めると同時に患部を冷やして痛みや腫れを和らげます。
しかし、痛くて猫が触らせないことも多いかと思いますので、そんな時は無理をせず動物病院に連れて行きましょう。

ムカデに刺された時

猫がムカデに刺された場合、毒を出そうと患部を強くつまむと、毒を余計に浸透させる恐れがありますのでやめましょう。
人間で推奨されている皮膚に付いた毒素をお湯で洗い流すという方法が最適ですが、嫌がる猫も多いかと思いますので、嫌がって暴れる場合には無理をせずに動物病院へ向かいましょう。
洗い流す際には43~46℃の温度のお湯をシャワーなどの流水で患部に当てると、熱に弱いムカデの毒を失活させることができます。
40℃以下の水では、反対に毒を活性化させてしまうので注意してください。

虫刺されの治療

虫の毒に対する解毒剤や中和剤の様なものはないため、症状に合わせた治療を行う対症療法が中心となります。

虫刺されの薬は?

虫に刺された部位には、抗ヒスタミンやステロイドの塗り薬を使うことがありますが、アレルギーによって全身に炎症を起こしている場合には内服薬を投与することもあります。
また、アナフィラキシー反応を起こしている場合には、気管挿管や点滴などの緊急の処置が必要になるケースもあります。
いずれにしても、人間用の虫刺されの薬を自己判断で塗るのはやめましょう。

さいごに

完全に虫刺されを予防することはできませんが、できる限り猫が虫に刺されないようにするためには外へ出さないことが大切です。
ベランダや室内で刺されることもありますが、自由に外に遊びに行く猫に比べると虫に刺される確率は低くなります。
ほとんどの場合は自然に治ることが多い虫刺されですが、アナフィラキシーショックのように、命に関わるショック状態に陥ることもありますので慎重に様子を見て、万が一の時にはすぐに動物病院へ行けるように準備しておきましょう。





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