生殖器の病気

猫の出産前の兆候は?準備しておいた方がいいものはある?

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猫が妊娠して、もうすぐ赤ちゃんが生まれると思うととても楽しみです。
通常は、自宅で出産させることが多いので、その場に獣医さんはいません。
「猫の出産はらくちんだから何もしなくても大丈夫」と思われがちですが、人間と同じで出産で命を落とす場合もあります。
自分で対応できるように事前にしっかり準備をしておく必要があります。
猫は妊娠してからあっという間に出産になるので、妊娠がわかったらすぐに出産について勉強しておきましょう。
外出していたら出産していたなんてことがないように、今回は猫の出産の兆候、準備しておくもの、出産について事前に勉強しておかなければならない事について解説していきたいと思います。

猫の妊娠期間

猫の妊娠期間は60~68日です。
その中でも、63~65日の間に出産するのが母子ともに安全で健康とされる期間です。
妊娠から60日未満で出産に至る場合は、早産となり赤ちゃんは出産と同時に亡くなってしまう確率が高まります。
無事に生まれたとしても、その後3日以内に亡くなってしまうケースが極めて高いです。
交尾から約2カ月で出産に至るため、あっという間に分娩の時期がやってきます。
妊娠がわかってから2か月猶予があるのではありません。
病院で妊娠がわかるのは、一番早くても交配から19日後です。
ということは、出産までは40日前後しかないことになります。
そのときになって慌てないためにも、出産の流れや出産時の対処法などを知り、準備を進めておきましょう。

妊娠時の母猫の特徴

妊娠30日

つわりの症状が起こり、急にご飯を食べなくなります。
好物の好みさえ変わるため、このときはじめて妊娠の兆候に気づく飼い主さんも多いです。
床にゴロンゴロンと体をこすり付けるような動作をしたり、吐いたりすることもあり、体調が悪そうに見えるので、病気だと思って病院に行き、妊娠が発覚する場合も多いです。
バランス良く、いつもよりも多いカロリーを摂取させるためにも、キャットフードを妊娠・授乳期用のものに切り替える必要があります。
つわりの影響で、ほとんど口にしないことも多々ありますが、体調が安定したころに急に食欲を取り戻すのであまり心配ありません。
一度に食べきれない場合は、いつでもご飯が食べられる場所に置きっぱなしにしてあげたり、いつもより回数を増やしてあげたりするようにしましょう。
あまりにも食べない場合には、少量で高い栄養価のある子猫用フードを試してみるのも効果的です。
授乳を終えるまでの間はいつもよりエネルギーを必要とするため、よく食べてくれるフードを見つけておきましょう。
この時期から、胎子が大きくなったため、膀胱が圧迫されることで排尿回数が増えてきます。
少量を何回もするようになるので、膀胱炎との鑑別が必要です。

妊娠40日

お腹が見た目で張っているのがわかるほど大きくなってきます。
乳房も膨らんできます。
つわりで食事を食べなかった分、食欲急激に増してきます。
それに伴い活動量は減り、遊ぼうとしても反応を示さなくなります。
内面にも変化が起こり、気性が荒くなるケースが多いです。
この頃には、レントゲン検査で胎子の数がわかるようになります。
普段は温厚な猫が45日目あたりから人間を威嚇するようになったり、怒りっぽくなります。
神経をとがらせているので、大きな音を立てたり撫でまわしたりすると、猫のストレスに繋がり流産の危険性が増します。

妊娠50日目

お腹に手を当てると胎動が分かるようになります。

妊娠60日目

そわそわしだし、出産に適した場所を探すようになり、自分で巣を作る行動を見せます。
広く明るい場所より、狭く暗い場所を好むので、この時だけ段ボールに毛布をひいた寝床など準備してあげると良いです。
出産の2~3日前になると、乳房から母乳が出るようになってきます。
母乳が出るようになったら、そろそろ生まれるかも、と思ってよいでしょう。

分娩の兆候や行動の変化

行動の変化

猫は分娩の24時間前くらいからほとんど食事をしなくなります。
そわそわして、あたりを警戒する動きを見せます。
出産箱の中をかきまわし始めたら、それが出産の合図です。
首をきょろきょろ動かして、攻撃的になり、飼い主さんでさえも威嚇してきます。
トイレに行っても、排泄自体はしない、などの行動を取ります。
また、乳房や陰部をしきりに舐めます。
これは、自から出産を促す行動です。
出産場所を探し、床を掘るしぐさをしたり、むやみに鳴いたりします。
陣痛が始まるとお腹に力を入れて、足をピーンと伸ばして横たわり、呼吸が荒くなったり、不安そうに鳴き声をあげることもあります。

体の変化

陣痛が始まるころには体温が1℃ほど下がります。
また、赤茶色や濃い黄色のような液体が陰部からドロッとでることがあります。
鮮血や液体が大量でなければ「おしるし」の可能性が高いです。
通常、ここから1日以内には陣痛が始まります。
おしるしはないまま陣痛が開始されることもありますし、あってもすぐに猫が舐めとってしまうため気付かないことも多いです。

出産の準備

動物病院に行くタイミング

母体に異常がないか、子猫は何匹いるのか、子猫の生死の確認のために、出産前には動物病院で診察を受けてください。
事前に何匹妊娠しているか把握できないと、分娩が終了したのかどうかわかりませんので必ず調べてもらいましょう。
直前に調べる理由は、子猫の生死の有無を確認する、逆子ではないかを再確認するためです。
もし、仮死状態で生まれてきた場合、出産の過程で心臓が止まったのか、それより以前より止まっていたのかで蘇生できるかが分かれます。
また、逆子の場合は難産になる可能性があります。
人間の妊娠でも出産直前はこまめに検診に行くように、猫もこまめにチェックしてあげる事が大切です。

場所

出産時は「出産箱」を用意します。
事前に清潔なタオルや毛布を敷いた段ボールなどを用意し、四方を囲まれ、暗くて乾燥した場所に設置しておきましょう。
あまり広すぎるダンボールだと逆に落ち着かなくなるので、猫の体格に合わせて、広すぎず、狭すぎない適度な段ボールを選びましょう。
その際、タオルや箱に猫の匂いをしみこませておくと、スムーズに入ってくれます。
いつ分娩が始まっても気付けるように、自分たちが生活している空間に産箱を用意しがちですが、できるだけ人間の生活空間ではなく、静かな部屋に設置してあげてください。
巣作り行動で、床をひっかく動作をしますので、下に敷くタオルは爪の引っかからないものを選びましょう。
パイル地のタオルなどはやめておきましょう。
ひっかからないように、事前に爪切りを行っておくのも効果的です。

道具

出産時に使うものとして、消毒したハサミ、木綿糸、清潔なタオルを2~3枚用意しておきます。

事前に勉強しておくべき出産時の注意点

猫が陣痛で苦しんでいると、何もせず見守るというのは難しく、ついつい手を貸してしまいがちです。
しかし、正常な出産過程を踏んでいるのであれば、むしろあまり手出しはしないほうがいいです。
人間が手を貸す必要があるのは以下の場合のみです。

難産の判断

通常の出産だと、猫は陣痛が始まって30分くらいで第一子が生まれます。
生まれる数は3~5匹くらいのことが多く、出産が終わるまでに1~2時間、大体は3時間以内に終了します。
もし、陣痛が始まっているのに1時間以上生まれなかったり、大量の出血が見られる場合や、頭が出ているのに5分以上そのまま出てこないなどの場合は、難産の可能性もあるので、病院に連絡をして判断を仰ぐようにしましょう。
後ろ足から出てくる逆子ですが、ネコは比較的なんでもなく生まれてくる事がよくあります。
足から出てきたとしても、ひとまずは様子を見ましょう。
もし、後ろ足を出したままなかなか出てこない場合には、むやみに触らずまずは獣医師に指示を仰ぎましょう。
緊急の場合は、そのまま病院に連れていき、帝王切開という可能性もあります。
夜間でも対応してもらえるように、かかりつけとしっかりコミュニケーションを取っておく必要があります。
夜間対応が難しい場合は、緊急時にかかれる夜間救急病院などの連絡先を調べておく必要があります。
実際にあったケースでは、いざ、緊急対応が必要になってしまった際に、飼い主がお酒を飲んでいて車で連れてこられなかったという事もありました。
猫の出産は、出産後予定日から大きく外れることはほとんどありませんので、どんな場合にも対応できるように周りの環境も整えておきましょう。

母猫が子猫の世話をしない場合

子猫が娩出されると、母猫が口で羊膜を破り、子猫の体を舐めるとその刺激で産声をあげます。
分娩が順調に進めば、約15分おきに子猫が生まれます。
しかし、母猫がこれらの世話をしない場合があります。
野生の習性か、生きられない弱々しい子猫の世話はしないということがあるようです。
あるいは出産の疲労でそれどころではないのかもしれません。
まずは、母性本能を刺激するために、清潔なタオルで羊膜ごと子猫を包み、母猫のそばに連れて行ってあげましょう。
それでも母猫が反応しない場合は、タオルで拭いてあげて、体の表面をなでるようにすると、羊膜は剥がれてきます。
ぬるま湯に浸したガーゼで鼻の周りの羊水をぬぐいます。
呼吸し始めたら、次にへその緒の処理ですが、子猫の体から3~5センチくらいのところを木綿糸で縛って止血します。
止血点ではなく、母猫の胎盤側を清潔なハサミで切りましょう。
再度母猫の元に連れていき、子猫の身体の汚れを母猫に舐めてもらいましょう。
それでも反応がなかった場合は、乾いたタオルで子猫の体を手早くふいて、体温が落ちないように暖かところで乾燥させます。
初めてのことで気が動転してしまうかもしれませんが、あらかじめ産後のシミュレーションをしておけば、慌てずに対応できます。
出産前に動画などで実際の手技を確認しておくと安心です。
必ず、何度か母親が世話をしてくれるように促しましょう。
本格的に育児放棄されてしまうと、3時間ごとにミルクをあげる必要が出てきます。
3~5頭ともなると、あっという間に次のミルクの時間になるので、ほとんど寝られない生活になってしまいます。

子猫が仮死状態の場合

子猫が仮死状態(羊膜を破っても、呼吸や産声を上げない場合。)で生まれたら、乾いたタオルで体を拭きながら強めにこすってあげて下さい。
そこで産声を上げたら問題ありませんが、蘇生しないようなら動物病院に連絡をするなど、慌てずに対処してください。
以前は、口の中やのどに詰まった羊水を出すために、子猫を両手で包んで頭を下にして軽く振るという行為が一般的でしたが、現在では、子猫の首に負担がかかり、首の骨が折れる原因になるという理由で行わないほうが良いとされています。
四肢が少しでも動くうちは息を吹き返す可能性がありますから、あきらめないで根気づよく行いましょう。

出産後

母猫は分娩後に出て来る胎盤を食べます。
中には食べない猫もいますがどちらでも問題ありません。
胎盤が出てこない場合、後に出血の原因になりますので、胎盤が出たか確認できると安心です。
ついつい、子猫に注目してしまいがちですが、出血がないかなど、母猫の様子もしっかり見てあげましょう。
子猫は、母猫の乳首を探して授乳を開始します。
無事に出産が終了してひと段落したら、母猫にご飯をあげ、体力を回復させるためにゆっくり過ごさせてあげましょう。
胎盤を食べたり、疲労から、産後に下痢を起こすことは比較的良くあります。
薬などは授乳に影響が出ますので、獣医師に相談するようにしましょう。

さいごに

出産中の猫は非常に神経質で、攻撃的になっているので、基本的には猫を放っておくのが一番です。
テレビなどはつけず、薄暗く、音がない静かな環境を作ってあげましょう。
一人で静かに出産する猫が多いですが、中には出産中に飼い主に甘えてくる猫もいます。
その場合は、静かに頭を撫でてあげて、励ますように優しい声をかけてあげましょう。
甘えてくる場合には対応してあげた方が猫は安心します。
人間の出産の場合、陣痛の際に、背中やお腹をさするなどが効果的ですが、猫の場合はやめておきましょう。
甘えてきたからとお腹を触ろうとすると、本能から、突然噛まれることもありますので注意してください。
猫の出産は飼い主の介助なしに完了することがほとんどですが、万が一の場合は自ら手を貸さなければならないこともあります。
何が異常なのかを知らなければ対処をすることはできません。
出産までにしっかり準備をしておきましょう。
また、度重なる出産や望まない出産は、猫にも飼い主にも負担になります。
出産が終わったら早い段階で避妊手術を検討してあげてくださいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の出産!お産の準備って?兆候や時間や時期についても解説





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