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猫の出産!お産の準備って?兆候や時間や時期についても解説

投稿日:2016年12月11日 更新日:

猫

「猫の出産ってどうすればいいの?」

「出産する時は手伝った方がいいの?」

「猫も難産ってあるの?」

なんて疑問はありませんか?

新たな命が生まれるってとても素晴らしいことです。
でも猫の出産ってあまりイメージがわきませんよね。
飼い主として何かできることはないか考えてしまいます。
そのためには猫の出産について詳しく知る必要があります。
今回は猫の出産について解説したいと思います。

猫の繁殖期

猫は生後6ヶ月~9ヶ月頃、初めての発情期を迎えます。
短毛猫の方が性成熟が早く、長毛猫の場合は生後10~12ヶ月前後に最初の発情がくることもあります。
猫は、「季節性の多発情動物」と言われます。
「季節性」とは、季節に連動して繁殖期が訪れることを意味し、「多発情」とは、1年の内に複数回の発情期を迎えることを意味します。
メス猫の繁殖期は日照時間が長くなる2~4月上旬、および6~8月の間に多く見られます。
発情シーズンがあるのはメス猫だけで、オス猫はまわりに発情期を迎えているメス猫がいれば、その臭いなどで発情が誘発されます。

繁殖期の行動

・いつもよりも甘える仕草が増える

・人の体や家具などに身体をこすりつけたがる

・食欲がなくなる

・メス猫は、ロードーシスと呼ばれる姿勢を取るようになる。

ロードーシスとは、両方の前足を伸ばして上半身を地面につけ、お尻を持ち上げて膝を曲げ、しっぽを左右のどちらかに巻きつけるようにして外陰部を露出し、後肢で足踏みしながら体を揺らしますこの時期特有の動きです。

・「盛り(さかり)」特有の鳴き声を出す

・頻繁に陰部をなめる

・トイレに行く回数が増える

・オス猫の場合、しっぽを上げて後方に撒き散らすように尿を噴射する「スプレー行動」がみられる

・隙があれば外に出て行こうとする

妊娠確率

猫の場合は交尾をした刺激で排卵がおこります。
つまり、交尾をしないと排卵がおこらないため、エンドレスに発情は繰り返されることになります。
交尾後に排卵を行うため、妊娠率が非常に高く、交尾をすれば90%以上の確率で妊娠します。
一度の交尾で妊娠しなくても、発情期中であれば何度でも交尾を行うため、ほぼ確実に受精します。

猫の妊娠

猫

それでは猫の妊娠について解説します。

妊娠期間

基本的に63~65日の間です。
妊娠60日以前に子猫を生んでしまうと「早産」とされ、通常よりも高い確率で死産になったり、仮に生きた状態で出産したとしても、新生子は3日以内に死んでしまうことが多いです。

産む子猫の数

猫が一度の出産で分娩する子猫の数は、通常1~8匹程度で、最も多いのは3~5匹の間です。母体のサイズによって異なります。
メス猫は左右あわせて8個の乳首を持っていますので、一度に8匹までは授乳できるようになっています。

妊娠期における母猫の変化やわかること

妊娠母猫の変化わかること、注意点
妊娠20日乳首がピンク色に変わり大きくなる
1週間ほど食欲が落ちる時期がある
床でゴロゴロと転がり始める
超音波検査で妊娠の有無を確認することができる
妊娠30日乳房がふくらみ、おなかのふくらみもわかるようになる飼い主が妊娠に気付くのが一番多い時期
妊娠45日食欲が増し体重が増加すると同時に活動量が低下する骨格がしっかりしてくるので、40日を過ぎるとレントゲン検査で胎児の数や位置を診断できるようになる
妊娠50日胎動を感じることが出来るようになる普段の1.5倍くらいの栄養を必要とする時期なので、バランスの取れた母猫用のフードをあげるようにする
妊娠60日分娩の2~3日前からお乳が出てくるようになる
分娩の24時間前から、食欲が急激に低下する
分娩兆候がではじめる

猫の出産

猫

続いては猫の出産について解説します。

出産の多い時期

繁殖期が2~4月上旬、および6~8月で、妊娠期間が63日と考えると、出産の多い時期は4~6月、8~10月といえます。
野良猫の子猫を見つける機会が多いのもこの時期です。

出産の兆候

・攻撃的になる

・警戒心が強くなる

・乳房や陰部をしきりにグルーミングする

・そわそわして落ち着きをなくす

・床や巣を掘り返すような行動を見せる(営巣行動)

・形だけの排便姿勢をとる

・出産にふさわしい場所を探すために、周囲を探索する

分娩近づいてくると、人との交流を求めるようになる猫もいれば、逆に人を寄せ付けなくなる猫もいます。
理想的な場所とは、周囲が囲まれており、暗く乾燥して、柔らかい素材が敷かれているような所です。
箱に清潔なタオルや毛布を入れて、産室を作ってあげましょう。

出産過程

猫

猫の出産過程は、以下の4期に区分されます。

①陣痛期

子宮収縮に伴う痛み(陣痛)が大きくなる時期のことで、およそ20分~60分続きます。
この時期が60分以上継続する場合は、難産の可能性があるため、獣医師の助言を求めたほうが無難です。
子宮の収縮に伴い、母猫の腹部が動くのを肉眼で確認できます。
この時期には苦しそうに口で息をする、自分の股間をグルーミングする、営巣行動、グルグル歩き回る、転がったりこすりつけたりするなどの行動が顕著になります。
また、正常体温(38度)が1~2度低下するという変化も見られます。
健全なメス猫の場合、膣から透明でねばねばした粘液を分泌するようになりますが、何らかの異常がある場合は、暗緑色~茶色の液体や、悪臭付きの黄色い分泌物を排出します。
これらは細菌感染や流産の可能性を示していますので、直ちに獣医師の診察が必要です。
ただし、第一子を出産した後の緑色がかった液体は、胎盤の排出ですので、これは正常です。

②開口期

収縮した子宮によって胎子が産道を通過し、膣の開口部で一時的に止まる時期のことです。
通常、子宮収縮によって、胎子を包んでいる羊膜が自然と破れますが、破れない場合は母猫がなめることで破ります。
羊膜が破れると、今度は中から出てきた羊水や新生子をなめ始めます。
なお、この段階で大量の出血が見られる場合や、頭が出ているのに5分以上その場にとどまっているような場合は、獣医師の介助が必要です。

③産出期

膣口にとどまっていた胎子を外に娩出(べんしゅつ)する時期です。
15~30分間隔で次々と胎子の産出を行い、合計1~2時間かかります。
陣痛が始まってからお産が終わるまで3時間ほどです。
猫の場合、およそ70%が頭位(とうい=胎子が頭から出てくる)、残りが尾位(びい=胎子が尾から出てくる)だと言われます。
母猫は新生子の鼻先をなめることで呼吸を促し、へその緒を1/3くらいのところで噛み切ります。
ただし初産の場合、新生子をきちんとなめなかったり、体の位置を変える際、へその緒で新生子を引っ張ったり、押しつぶしたりすることがあります。

④後産期 (あとざんき)

胎盤が産道から排出される時期のことです。
外に出てきた胎盤組織は、栄養補給と巣の清掃をかねて、多くの場合母猫が食べてしまいます。第一子の胎盤が娩出される前に、次の子が生まれてしまい、あとでまとめて出ることもあります。
なお、生まれてきた子猫の数と娩出された胎盤の数が合わない場合、母体内に胎盤が残留している可能性があります(胎盤停滞)。
これは子宮感染の原因になりますので、獣医師に相談したほうが無難です。
出産後の出血(悪露・おろ)は数日~数週間断続的に続きます。
たいていは黒っぽい粘りけのある出血ですが、もし鮮血が出たり量が多い場合は早急に獣医師に相談してください。

出産の時に準備しておくもの、すること

・消毒液(ヒビテン、薬用アルコール)

・消毒したハサミ

・木綿糸

・清潔なタオル

・産箱(段ボール箱)

基本的には猫の出産に人間が介入する必要はありません。
本来、母猫が行うべき「へその緒切り」や「胎子なめ」、「胎盤摂食」などを人間が途中で妨害してしまうと、突然母猫が育児への興味を失い、育児放棄や、カニバリズム(共食い)という、生まれてきた子猫を食べてしまうことがあります。
猫の出産は「自然に任せる」が基本方針です。
しかし、万が一、母猫が生まれてきた子猫に興味がなく、羊膜を取り除こうとしない場合は飼い主の介入が必要になります。
清潔なタオルや布で羊膜ごと子猫を包み、母猫のそばに連れて行ってあげましょう。
それでも母猫が反応しない場合は、布ごと体の表面をなでるようにすると、羊膜は剥がれてきます。
次にへその緒の処理ですが、体から3~5cmくらいのところを木綿糸で縛って止血します。
止血点ではなく、母猫の胎盤側を消毒したハサミで切りましょう。

注意点

猫

妊娠中に病院に連れていって、レントゲンを撮ってもらいましょう。
胎児の数がわかっていれば、出産が終了したかの判断がつきやすいですし、逆子や胎児の大きさを知ることで難産の予測がつくからです。
不必要な介入をするべきではありませんが、もしもの時には飼い主や獣医師の介助が必要になる場合もありますので、猫の気の散らない範囲で見守るようにしましょう。
暑い時期に生まれた場合は、直接産箱に風が当たらないように注意してエアコンの除湿などで室温(27~28度程度)に管理してください。
子猫の体温が高いため、暑い室内では母猫が子猫を抱くのを嫌がります。
もし寒い時期に生まれたのであれば、今度は暖房が必要です。
部屋全体を暖めなくても、産箱の半分だけにペット用のホットカーペットを敷くとか、産箱の周りにカイロや湯たんぽを置いても良いでしょう。

猫の難産

出産に異常な時間が掛かった状態を言います。
陣痛が始まっているにもかかわらず、1時間以上出産する気配がない場合は、難産を疑った方がよいでしょう。
母体内にいる胎子と母猫の両方が原因となりえますが、多くの場合獣医師の診察が必要となります。

難産の原因

胎子が原因の場合

胎子が大きすぎて母猫の産道を通過できないことがあります。
例えば、1匹だけが異常に大きく成長したり、奇形によって胎子の体の一部が異常に大きくなってしまった場合(巨大胎子)、足や肩が産道の入り口でひっかかって出れなくなった場合などです。
膣口から強引に引き出すことが困難なため、麻酔下での「帝王切開」という人為的な処置が必要となります。

母猫が原因の場合

解剖学的に、母猫の骨盤が小さく、胎子が通過できないという状況がまれにあります。
また、子宮の筋肉が正常に収縮しない「子宮無力症」という病気が原因となることもありますが、犬と比較して猫ではまれです。
似たものとして「子宮疲労」がありますが、こちらは、子宮筋の収縮は正常でも、出産が長引いたために筋肉が疲労してしまい、十分な収縮力を生み出せなくなった状態のことです。

出産後

猫

母猫には、食べ物や飲み物、そしてトイレを近くに用意してあげます。
出産で非常に疲れていますので過剰に接触するのは避けてあげてください。
食事を食べているか、正常に排泄しているか、出血はないか、悪露の色などを確認してください。
出産から2~3日の間に母猫の食欲は旺盛になりますので、栄養と品質の良いフードを準備しておきましょう。
発熱や出血、けいれんが起きている場合や、食欲がいつまでたっても戻らない場合などは動物病院に連れていきましょう。
子猫は、生後1週ほどで子猫の眼が開くようになってきます。
4週までは母乳で育て、それ以降から離乳食を混ぜるようにします。
親から離すのは必ず45日以降にします。
子猫の社会性を持たせるのに非常に重要な時期ですので、できれば生後2ヶ月くらいは親兄弟と同じ環境で育てたほうが性格のよい猫になりやすいです。
早くして親から離され、社会化期を適性に過ごせなかった子猫は凶暴になりやすいので、これはとても大事です。
社会性は後から矯正できません。

さいごに

猫の出産では、基本的に人間の介入は必要ないことのほうが多いのですが、どのようなときに手を貸さなければいけないのか、獣医師の診察を受ける必要があるのかを事前にしっかり勉強し、万が一に備えましょう。
出産は母体、胎児ともに絶対に安全ということはありません。
新しい命の誕生はとても喜ばしいことですので、安全に出産ができるようにしてあげましょう。
また、望まぬ妊娠は母体の負担や不幸せな子猫を生み出してしまいます。
それだけでなく、室内飼いの場合は、発情期に交配ができないというのはとても不自然な状況で、猫にとってとてもストレスになります。
繁殖の予定がなければ早いうちに避妊手術、去勢手術をすることをおすすめします。

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猫の出産前の兆候は?準備しておいた方がいいものはある?





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