全身の症状

猫が発熱して食欲不振。原因は何?対処法はどうしたらいい?

投稿日:2017年3月14日 更新日:

 

「猫の体が熱くて食欲不振…発熱してるのかな?」

「猫が熱っぽくて食欲もないんだけどどうしたらいいの?」

猫も人と同じように、発熱にはいろいろな原因があり、症状や対処法も様々です。
そこで今回は、猫の発熱して食欲不振である時に考えられる原因と、その対処法について解説していきます。

発熱とは?

発熱は炎症に対する生理的な防御反応であり、生体にとって有害なものを除去する能力を高める作用で、体を守るための大切なシステムです。
細菌やウイルス、毒素など様々な刺激によって、免疫反応が引き起こされて生体内で発熱物質が放出されると、筋肉の収縮や震えなどで熱を産生し、さらに血管収縮などにより熱を維持することで、体温調節は高めに設定されて体温は上昇します。

猫の平熱

猫に触れた時、温かいと感じる方も多いのではないでしょうか。
猫の平熱は人の平熱よりも高く、一般的に38.0±0.5℃程度です。
子猫では、活動量が多いためもう少し高めの体温になることがあります。
もちろん、平熱は猫によって違いますので、愛猫の平熱を知っておくと異常にいち早く気付くことができます。

猫の発熱の基準

猫の安静時の体温が39.5℃以上である場合、発熱していると考えられます。
ただし、前述のとおり猫の平熱には個体差がありますので、平熱が低めの猫であれば39.5℃以下でも発熱している可能性はあります。
愛猫の平熱を基準に、発熱しているかどうかの目安としましょう。

発熱しているかどうかの見分け方

では、猫が発熱しているのではないかと気付いたときには、どのようなことを確認すればいいのでしょうか。

どんな時に熱い?

猫が運動した後や興奮した後には、一時的に体温が上がります。
動物病院では猫が興奮していることが多いので、体温が高めになることもよくあります。
元気や食欲に問題がないのであれば、様子を見てもいいでしょう。

耳を触る

猫では被毛が少ない耳を触ることで熱がないかどうかを確認できます。
猫の耳の付け根あたりを、やさしく手で包み込むように触ってみましょう。
普段からスキンシップとして猫の耳に触れるようにしていると、判断しやすくなります。

猫の体温を測る

猫の体温は、一般的に直腸または耳で計測しますが、外気に触れやすい耳よりも体の深部に近い直腸温の方が正確な体温を測ることができます。
つまり、猫の肛門に体温計を挿入して計測するのですが、「おしりに差し込むなんて痛そうだし、できるかな…」と不安に思われるかもしれませんね。
家庭で測る時には、できれば二人一組になって一人が猫の顔を優しくなでながら安心させ、もう一人がしっぽを上に持ち上げ、しっぽの付け根を優しくマッサージしながら肛門に体温計を2~3㎝差し込みましょう。

どんな体温計を使うの?

猫の小さな肛門にも挿入しやすいように先端が細く、クニャクニャとやわらかい「サーモフレックス 」などの動物用体温計が販売されています。
10秒程度の速さで測定でき、計測後は水洗いもできるので、清潔に使用できる点でもお勧めです。
体温計の先端に付ける使い捨てのカバーもありますが、ラップや薄手のビニール手袋の指の部分でも代用できます。
なお、人用の体温計でも使用できますが、猫に負担をかけないためにも測定時間の短いものを選んであげるといいでしょう。

猫が発熱した時の症状

猫が発熱すると、どのような症状がみられるのでしょうか。

食欲不振

食べ物を消化するためには多くのエネルギーが消費されますが、発熱時には体は免疫反応のために多くのエネルギーを必要とします。
このため、消化器系の運動が抑制されてしまい、食欲不振がみられます。
また、鼻炎などを併発している場合には、食物のにおいがわからずに食欲が低下することもあります。

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元気がなく、ぐったりとしている

発熱時には、体内の炎症を治そうとエネルギーを大量に消費しますし、栄養や水分不足になりやすく、体力を消耗して元気がなくなります。

呼吸が早くなる

発熱している時には、呼吸が早くなることがよくあります。
猫がハアハアと開口呼吸(パンティング)をしているようであれば、熱中症などの可能性があり危険な状態です。

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下痢や嘔吐をする

発熱が続くと、体の臓器も熱にさらされて正常に働くことができなくなります。
また、治癒のための免疫反応にエネルギーを優先的に使っているために、食物をきちんと消化できずに嘔吐や下痢がみられます。

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鼻水や咳をする

発熱を引き起こす原因が「猫風邪」である場合には、くしゃみや鼻水、咳などの呼吸器症状を併発します。

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尿がいつもとちがう

発熱している時には、脱水を起こしていることも多いため、尿量が減り、尿の色も濃くなります。

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猫の発熱の原因

発熱には非常に多くの原因が考えられますが、主にどのようなものがあるのでしょうか。

猫が発熱する主な病気

猫伝染性腹膜炎

猫伝染性腹膜炎ウイルス(コロナウイルス)に感染してかかり、腹水が多量にお腹の中にたまり異常に膨らんでくる病気で、症状の特徴から滲出型と非滲出型という2型に分けられます。
滲出型(ウェットタイプ)では、発熱、食欲不振、嘔吐などの消化器症状や脱水、貧血、肝障害からの腹水・胸水の貯留、呼吸困難がみられます。
非滲出型(ドライタイプ)では、中枢神経障害による行動や性格の変化、後肢麻痺、知覚過敏、てんかん様発作、眼疾患などがみられます。
成猫では発症することは少ないですが、子猫や高齢の猫では発症して他の感染症と併発すると命を落とすことが多い病気で、適切な治療法はまだ解明されていないため、対症療法が中心となります。

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猫風邪

猫ウイルス性感染症やカリシウイルス感染症、クラミジア感染症などのいわゆる「猫風邪」になると、発熱の他にくしゃみや鼻水などの症状がみられます。
特に1歳未満の子猫で重症化しやすく、40℃以上の高熱と食欲不振で死亡することもあります。

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熱中症

猫が湿度や気温が高く、換気のよくない環境にいると熱中症のリスクが高まります。
熱中症になると、40℃を超える高熱、ハアハアとした開口呼吸、多量のよだれ、ぐったりしているなどの症状がみられます。
症状が進むと、嘔吐、ふらつき、失神、吐血や下血などもみられ、ショック状態から死亡してしまうこともあります。

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腫瘍

リンパ腫などの腫瘍が進行すると、体の各部位に炎症を起こして発熱がみられます。
また、腫瘍ができた部位によって、様々な症状がでます。

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急性肝炎

急性肝炎は、細菌やウイルスなどの感染、寄生虫、薬物摂取などが原因で、肝臓に炎症が起こる病気で、発熱をはじめ、下痢や嘔吐、多尿、貧血、黄疸症状がみられます。

原因不明の発熱

それほど多くはありませんが、病歴や検査で原因を特定できない持続した発熱がみられる場合があります。
このような原因不明の発熱は「不明熱」とも呼ばれ、人医学では「3週間以上続く発熱で、臨床検査やX線検査でも原因が特定できないもの」と定義されていますが、猫において確定診断に至るのが難しい腫瘍や感染症、免疫介在性疾患などが原因ではないかと考えられています。

発熱している時の対処法

では、猫が発熱して食欲不振な時には、どのような対処をすればいいのでしょうか。

水分補給

発熱時には脱水に注意が必要となりますので、普段よりも水分補給を意識してあげましょう。
動く元気がないようであれば近くに飲み水を用意してあげたり、食べるようであれば消化の良いウェットフードを与えたりして、こまめに水分補給をしてあげてください。

体を冷やす

発熱時には、体温が高いことで免疫反応も促進されるため、むやみに体を冷やすことはおすすめできません。
しかし、熱中症などでぐったりしている場合や40℃以上の高熱が出ている場合には、いち早く体を冷やしてください。
猫を涼しい場所に移し、濡らしたタオルで全身をくるむか、タオルの上から水をかけましょう。
なお、氷や氷水を一気に体にかけると体の表面の血管が収縮してしまい、全身を冷やすことができず逆効果となることもあるので、注意してください。

すぐに動物病院へ

猫の発熱が数日続く、あるいは食欲不振など発熱以外の症状がみられる場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。
特に熱中症の疑いがある時、体温を下げることで症状が落ち着いたとしても、内臓がダメージを受けている場合もあります。
猫の意識の有無にかかわらず、体を冷やしながらすぐに動物病院へ向かいましょう。
その際、緊急事態であることを事前に動物病院に連絡しておくと、到着後に迅速な処置がとれます。

さいごに

発熱と食欲不振を“二人の名医”と表現したドイツのお医者さんもいらっしゃったそうですが、確かに発熱は体内の免疫反応を活性化させ、食欲不振になると体内の酵素を食物の消化ではなく、新陳代謝のために使えるという意味では、体を回復させる“名医”とも言えます。
しかし、長引く発熱や食欲不振を放置すればどんどん衰弱してしまいますので、早めに動物病院に相談してくださいね。

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