耳の症状

猫の耳が熱いのはなぜ?眠い?発熱?原因と病気の可能性は?

投稿日:2017年3月2日 更新日:

 

「猫が眠るとき、いつも耳が熱くなっている」

「猫の耳が熱いけど、風邪引いて熱が出ているのかもしれない」

こんな経験はありませんか?

毎日猫の頭を撫でてあげていると、耳が熱い時もあったり冷たい時もあったりして不思議に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は猫の耳を触ったときに熱く感じる原因や、病気の可能性について解説したいと思います。

元気な猫の耳が熱い、冷たい。その原因は?

猫の耳を触っていると、1日の間でも「寒いのかな?」と思うくらい冷たく感じることもあれば、「今度は熱でもあるのかな?」と思うくらい熱いときがあります。
その原因はなんなのでしょうか?

猫の体温調節について

体温を一定に保つことのできる恒温動物である猫は、“体の中での熱の産生”と“体の外への熱の放散”のバランスによって体温調節を行っています。
猫は全身が毛で覆われており、人のように発汗によってクールダウンすることができないため、放熱という方法で体温を下げます。
放熱というと犬のように「ハッハッ」とする呼吸(パンティング)が代表的ですが、それ以外にも“体表からの放熱”も体温を下げるのに役立っています。
特に耳や肉球には毛細血管が多く集まり、かつ覆っている毛も少ないため、放熱しやすい部位になります。
また猫ではグルーミングによる唾液の気化熱も、体温の放熱に役立っていることが知られています。

眠い猫の体温の変化について

動物は眠ろうとする時に体の代謝を低くし体温を下げていき、最終的に脳の温度が低下していくことでようやく眠りがもたらされることが知られています。
これが耳の温度の変化にどうつながるのか、順を追って解説しましょう

①脳の温度が低下して眠りに入るためには、まず肉球や耳などの体表の皮膚血管が開きます。

②体表の開いた血管から熱が逃げていったり、体の代謝を下げることで徐々に体温が下がっていきます。

③引き続いて脳温も下がって、睡眠状態に入ります。

つまり、①のように眠ろうとしている猫の耳が熱くなっていくのは体温を下げている最中ということ、③のように猫の耳が冷たくなっているのは、猫が深い眠りについていることを意味しています。
睡眠時の耳の温度が変化するのは生理的なものなので心配の必要はない、ということですね。

猫の耳が常に赤い、熱い場合は発熱の可能性も

睡眠時に関わらずいつもよりも異常に耳が赤い、熱い場合は発熱である可能性があります。
発熱かどうかをどのように見極めたらいいのかについて解説します。

猫の状態を把握しよう

発熱はいろいろな病気で起こりますが、耳が熱い以外にどのような症状があるかを見逃さないことが病気の発見につながることがあります。
人間と同じように、猫も発熱時には多かれ少なかれ元気や食欲は落ちるものですが、そのような症状はありませんか?
また下痢や嘔吐、咳やくしゃみ、鼻水、呼吸が荒い、涙が多い、よだれが出ているなど気になる症状はないでしょうか?
もし上記のような症状が見られる場合は、やはり病気によって発熱している可能性がありますので、できるだけ早く動物病院を受診した方がいいでしょう。

体温計で測ってみる

結局のところ、耳を触っただけでは熱があるかないかの判断は難しいことが多く、本当に発熱しているかどうかの判断はやはり体温計で体温を測定してみるということに尽きます。
測定するのが一苦労なのが難点ではありますが、猫の体温を正確に知るためには肛門からの直腸温が好ましいです。
一般的には猫の平熱は38.0±0.5℃程度とされていますので、もし猫の安静時の体温が約39.5℃以上になっている場合は発熱があると考えます。

猫の体温測定の仕方とは?

全身毛で覆われている猫はどうやって体温を測定したらいいのか?体温測定のコツはないのか?という疑問が出てくるかと思います。
それでは猫の体温測定の仕方について見ていきましょう。

直腸温か耳内温か?

猫の体温を測定する方法には肛門から測る“直腸温”か、耳で測る“耳内温”の2つの方法があり、どちらにもメリット・デメリットがあります。

直腸温の特徴

直腸温のメリットは、正確な体温が測定できるため発熱かどうかの判断が簡単ということになります。
逆にデメリットとしては、猫が測定を嫌がって暴れる、飼い主一人で測定するのが大変、長毛の猫はどこに肛門を探すのが大変などなど・・・一言でいうと「測定が難しい!」これに尽きます。
獣医師である私も、家族の協力が得られないと自宅での直腸温の測定には苦労します。

耳内温の特徴

耳内温の場合、直腸温とメリット・デメリットが真逆になります。
測定方法は耳に差し込んでピッと押すだけで測れますので、猫も嫌がらずスムーズに測定でき非常に簡単です。
しかし注意しなくてはならないのが、「耳内温と直腸温は一緒ではない」という点です。
一般的に言われる猫の平熱は“直腸温”のことを指しますので、耳内温と比較してはいけません。
同じ猫で測定してみても、直腸温は38.5℃だけど耳内温は37.5℃であったということがよくあります。
つまり耳内温のデメリットは、「熱があるかどうかは普段から耳で体温を測定していないと判断できない」ということになります。

直腸温の測定の仕方とは?

初めて猫の体温を測定してみる方はぜひ参考にしてみて下さい。
※右利きの方用に説明していますので、左利きの方は左右を逆にして行うようにして下さい。

下準備

①体温計にカバーを装着し、できれば少し水や油で湿らせておきます。

②猫の下半身が左下になるように寝かせます(上半身は伏せの体勢でも大丈夫です)。

③2人で体温を測定することができるなら、もう1人の方は顔を撫でたり肩を両手でやさしく包み込むようにしてあげましょう。

体温測定

①猫の尻尾の付け根を左側へゆっくり倒すようにして肛門を露出します。

②肛門が見えたら、体温計をゆっくりと差し込みます。

③いきなり奥まで進めようとすると抵抗しますので、まずは体温計の先端が隠れる程度(1㎝程度)入れられればOKです。

④猫がおとなしくしているようならゆっくりと体温計を奥へ進め(さらに1㎝程度)、検温が終わるまで待ちます。

⑤ゆっくりと体温計を引き抜き、カバーを肛門に残さないように気をつけましょう。

よくある疑問について解説

飼い主の方が「猫の耳が熱いけど大丈夫か」と不安に感じた場合に、よく抱かれる疑問をピックアップして解説していきます。

興奮時や運動後に耳が熱くなるのは問題ない?

見知らぬ場所へ連れて行かれたり、夢中になってねこじゃらしで遊んだりして興奮すると交感神経が刺激され、人間の顔が紅潮するように猫の耳や鼻などの毛のない皮膚が赤くなることがあります。
このケースに当てはまるのであれば、しばらく安静にすると熱さも落ち着いていきますので、安心して下さいね。

猫の発熱の原因は風邪?

猫に熱がある場合、一番に考えられる病気がウイルスや細菌による感染症です。
熱がある以外にも、鼻水やくしゃみといった呼吸器の症状、涙が多いなどの目の症状が出ているのであればいわゆる猫風邪が考えられ、ヘルペスウイルスやカリシウイルスの感染が一番多い発症原因になります。
症状が強くない場合は1週間程度で自然に治ってしまうこともよくありますが、鼻づまりが酷くなると元気食欲不振などの症状が強くでることもあるので注意が必要です。

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猫が熱中症になるとどんな症状が出る?

もし季節が夏で長時間高温の環境にいたのであれば、熱中症の可能性があります。
猫は全身が毛で覆われており、人のように発汗によってクールダウンすることができません。
つまり猫は体温を下げる調節が苦手で、熱中症や脱水症状を起こしやすい動物と言えますね。
脱水が軽度〜中等度であれば、元気食欲の低下、飲水量の増加、寝てばかりいる、尿が濃いなどの症状ですが、重症化するにつれて、呼びかけに応じない、痙攣(けいれん)やふらつき、意識障害などの症状が出ます。
このような症状が見られているとしたら、急いで動物病院を受診するようにしましょう。

猫の熱中症対策まとめ。おすすめのグッズや室温など獣医師が徹底解説

さいごに

眠い猫の耳が熱い、よく寝ている猫の耳は冷たい理由がお分かりいただけたでしょうか?
猫は自分から体調の変化を伝えることができませんので、飼い主の方の「いつもとちょっと違うな」という感覚はとても重要です。
お時間に余裕のあるときは頭を撫でたり、ぜひ猫とのスキンシップを大切にして下さいね。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫が発熱して食欲不振。原因は何?対処法はどうしたらいい?

猫の耳が冷たいのはなぜ?原因は?寒いからなの?





愛猫のために知ってほしいこと


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