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猫のお腹のたるみ(ルーズスキン)の原因は何?病気なの?

投稿日:2017年2月25日 更新日:

 

猫の垂れ下がったお腹のたるみ、気になっていませんか?

「そんなに太ってないのに、お腹だけがたるんでいる」

「ついついお腹のたるみをつまみたくなっちゃう」

「腹筋を鍛えて引き締めた方がいいんじゃないかしら」

このような方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな猫のお腹のたるみは太り気味だからできるものなのか、それとも何かの病気なのか、今回はその原因について解説します。

猫のお腹

猫のお腹には、人と同じように腹筋があります。
腹筋は肋骨と骨盤、脊柱を繋いでいる筋肉で、猫が走ったり歩いたりする時に肋骨と骨盤の位置を近づける腹直筋と、空中で回転しながら着地する時に使われる腹横筋、外腹斜筋からなります。
さらに腹筋は、排尿や排便、嘔吐する時に腹圧を上げるという重要な役割を担っています。
この腹筋を皮下脂肪、皮膚、被毛が覆っていますが、猫の体幹の皮膚は比較的伸びやすく、立ち姿の猫のお腹を横から見ると、後ろ足の付け根にかけてキュッと上がっている猫もいれば、お腹のラインが一直線もしくは地面に着きそうなくらいたるんでいる猫もいます。

猫のお腹のたるみの正体

では、猫のお腹のたるみの正体は一体何なのでしょうか。
たるみの部分を軽くつまんでみて、厚みがあまりなく皮膚だけであれば、それは猫の身体の特徴である「ルーズスキン」と呼ばれるものである可能性があります。

ルーズスキンとは?

お腹のたるみのように、だるだるな余裕のある皮膚のことを「ルーズスキン」と言います。
元々猫の全身の皮膚は人間の皮膚と比べるとかなりゆとりがあり、つまんで引っ張ってみるとよく伸びます。
最も顕著なのがお腹から後ろ足の付け根の部分で、この部分がお腹のたるみであるルーズスキンの正体というわけです。
これは全ての猫にあるわけではありませんが正常な猫の特徴で、猫の種類を問わずお腹がたるんでいる状態がみられます。
ルーズスキンによるお腹のたるみの程度は猫による個体差が激しく、太っていないのにお腹だけがたるんでいるということもよくあります。
また、猫のルーズスキンには「プライモーディアル・ポーチ」という別名があります。
直訳すると「原始的な袋」という意味になります。
「原始的な袋」と言われるだけあって、ネコ科の野生動物であるライオンやトラにもみられます。
飼育されている猫の中では、野生に近い猫種であるベンガル、エジプシャンマウ、ピクシーボブなどで特に多くみられ、キャットショーではこの部分も審査対象になるそうです。

ルーズスキンは何のためにあるの?

では、何のために猫のお腹がたるんでいるのでしょうか。
実はまだはっきりとした理由はわかっていないのですが、肉食獣である猫の生態から以下のような仮説が立てられています。

お腹の臓器を守る

お腹の皮膚を余らせておくことで、外部からの攻撃や刺激から内臓を守ることができます。
特に腹部は胸部のように肋骨で囲まれて守られていないので、ルーズスキンがあることによって防御できます。
外敵に襲われてお腹をかまれても、ルーズスキンの厚みのおかげで内臓に致命的な傷を負わずに済みますよね。

お腹の保温

重要な臓器が集まっているお腹を温めることで、臓器の働きを助けたり、体温を調節したりできると考えられます。

後ろ足の動きをサポート

ネコ科の動物は狩猟をしたり、木の上に登ったりと、全身を動かすことが多い動物です。
高いところからジャンプをしたり、全速力で走ったりする時には、皮膚にゆとりがある方が後ろ足を思い切り動かせます。
ルーズスキンが腹部から後ろ足にかけて発達していることからも、この説は納得がいきますよね。

たくさん食べられるように

肉食獣である野生のネコ科動物は、毎日狩猟に成功して獲物にありつけるとは限らないため、食べられる時に一度にたくさん食べておけるように、お腹の皮膚にゆとりを持たせているという説もあります。

エネルギーを蓄える

ラクダのこぶのように、ルーズスキンの部分に栄養や水分を蓄えているのではないかといった仮説もあるようです。

ルーズスキンと間違えやすいもの

ルーズスキンは猫の正常な部位でありますが、見た目が似ていてもルーズスキンでない場合もあります。
どのような時に、ルーズスキンと似たようなお腹のたるみがみられるのでしょうか。

肥満

お腹のたるみをつまんでみて、皮膚だけでなく脂肪もつまめるようであれば、ルーズスキンではなく、肥満によるものと考えられます。
ルーズスキンとは異なり、肥満した猫のお腹には脂肪が蓄えられているので、比較的かたく、張っているような感触がすることがあります。
もともとお腹の皮膚にゆとりがある猫では、このルーズスキン部分にどんどん脂肪を溜めこみやすく、「猫の特徴だから」と油断していると、気付いたら肥満になっていたということもよくあります。
肥満は猫にとって糖尿病や皮膚病、口内炎、下部尿路疾患など非常に多くの病気を引き起こす要因となりますので、健康的な体重を維持することが大切です。
肥満した猫では、お腹のたるみだけではなく、首の周囲など全身に脂肪が付いていますので、ルーズスキンなのかあるいは肥満なのかをしっかり判断して、過度に肥満している場合は適切な方法で減量させてあげてください。

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猫の肥満の基準

猫が肥満であるかを外見や感触から評価するために、BCS(ボディコンディションスコア)という5段階の基準が用いられています。
5段階評価のBCSによるとスコア3が“理想的”な体型で、「肋骨を触ることはできるが、外見上見られない」「立っている猫を上から見た時に、肋骨の後ろに腰のくびれがわずかに見られる」「立っている猫を横から見た時に、腹部は後ろ足に向かって吊り上がり、脇腹にひだがある」状態を指しています。
BCSスコア4は“やや肥満”状態で、「立っている猫を横から見ると、腹部の吊り上がりがやや丸くなり、脇腹のひだは適量の脂肪で垂れ下がり、歩くと揺れている」猫を示します。
BCSスコア5は“肥満”状態で、「立っている猫を上から見ると、腰のくびれはほとんど見られない」「立っている猫を横から見ると、腹部の吊り上がりは丸く、脇腹のひだが目立ち、歩くとよく揺れる」状態を示します。
BCSスコア4、5の猫では、お腹のたるみがみられるということになります。

猫の減量の工夫

決まった時間に与えずに、いつでも食べられる「置きエサ」状態にしている猫では、肥満のリスクが高いことがわかっています。
まずはこれまでの給与方法や食餌量を見直し、適切な食餌量を計算してみましょう。
キャットフードによって、重さあたりのカロリー量は異なりますので、パッケージに書かれている給与量の目安をしっかり確認して、体重に合わせた適量を与えてください。
物足りなさそうな場合には、一日の給与量の中から少量ずつあげるか、給与回数を1日5、6回程度に増やしこまめに与えることで猫は満足感を得られます。
猫では特に注意が必要なのですが、減量させたいからといって急激にごはんの量を減らすと、飢餓状態であると身体が勘違いし、肝臓に負担がかかって「肝リピドーシス」と言われる状態となり、悪化すると命を落とすこともあります。

避妊去勢後のメス猫

開腹手術でお腹を切開したメスの猫では、手術後にお腹の皮膚がだらんとたるむことがあります。
また、何度も妊娠、出産を経験して、子猫に授乳してきたベテランお母さん猫でも、お腹の皮膚が伸びてルーズスキンのように見えることがあります。

さいごに

垂れ下がった猫のお腹のたるみは、猫科の動物の特徴であることがお分かりいただけましたでしょうか。
お腹のたるみ以外に症状がない場合は特に問題はありませんが、肥満のリスクも忘れずに、こまめに猫の体型をチェックして、適切な体重維持を心がけてくださいね。





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