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猫がお尻を気にして舐めている。原因は何?病気のサイン?

投稿日:2017年3月31日 更新日:

 

「猫がお尻を気にしているみたいだけど、どうしたのかな?」

「猫がお尻をしきりに舐めている、何かの病気のサイン?」

猫が全身を毛づくろいするのはよく見かけると思いますが、やたらとお尻ばかりを舐めている場合は何らかの病気のサインかもしれません。
今回は、猫がお尻を気にして舐めている時に考えられる原因について解説します。

猫がお尻を気にする原因とは

猫がお尻を気にして舐めている時には、肛門や肛門周囲に異変が考えられますが、猫がお尻のあたりを気にしていても、肛門は尾の下に隠れがちであるために飼い主さんが肛門周囲の異変になかなか気付かないことがよくあります。
では、肛門および肛門周囲の異変の原因となる病気にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)

肛門嚢炎は、肛門の脇にある肛門嚢という袋状の器官に炎症が起こる病気です。

肛門嚢とは

スカンクが肛門からにおいを出して威嚇することは有名かと思いますが、その分泌物を作って溜めておく袋を「肛門嚢」といい、犬や猫も持っています。
肛門嚢は袋状の組織で、時計版の中心を肛門とした場合、4時と8時あたりに位置しています。
その中でにおいの強い分泌物が作られ、肛門の近くに開いている小さな穴から少しずつ排出されます。

原因

正常な場合には、排便の時などに肛門嚢が刺激されて肛門の横の穴から少しずつ分泌物が出てきます。
しかし、下痢などで肛門が汚れたり肛門の周りが炎症していると、この穴がふさがってしまうことがあり、その結果、肛門嚢に分泌物が過剰に溜まり、炎症を起こします。
また、穴から細菌が侵入して感染すると、肛門嚢の内部が化膿して肛門嚢膿瘍(のうよう)になることもあります。

症状

肛門嚢炎を起こすと、猫はしきりにお尻を気にするようになり、肛門を舐めたり、お尻を床にこすりつける動作をします。
炎症で痛みが出ると、お尻を触られるのを嫌がり、食欲や元気がなくなることもあります。
肛門嚢膿瘍となると、肛門周囲が腫れ、痛みも増しますし、膿がさらに溜まると肛門嚢が破裂してしまうことがあります。

治療

肛門嚢炎だけの場合、まずは肛門嚢を刺激して中の分泌物や膿汁を排出させます。
その後、抗生物質や抗炎症剤を投与することもあります。
肛門膿瘍である場合には、肛門嚢の刺激だけで膿を出すのは難しいため、注射針を刺したり、小さく切開したりして膿を排出させます。
膿瘍が破裂して、皮膚に穴が開いている時には、傷を縫合したり、肛門嚢を摘出する外科手術を行うことがあります。

予防

定期的に指で猫の肛門嚢を刺激すると、分泌物を排出させることもできます。
しかし、ご家庭でやろうとすると猫が嫌がって暴れたり、不適切な方法で肛門嚢炎を誘発したりすることもあるため、不安な場合には動物病院で相談しましょう。

直腸脱

直腸脱は、大腸の最後の部分である直腸が肛門からはみ出す病気で、猫では時々みられます。

原因

猫が下痢や便秘などで何度も排便したり、排便姿勢をとっていきんだりしていると、大腸が肛門からはみ出してしまいます。

症状

猫は飛び出た直腸を気にして、肛門をしきりに舐めるようになります。
脱出した直腸は肛門の括約筋に締め付けられて血流が妨げられてむくみます。
また、外気に触れて乾燥することと猫が舐める刺激によって粘膜が損傷され、出血することもあります。
そのまま放置すると直腸が壊死してしまい、猫は衰弱します。

治療

発症してからそれほど時間が経過しておらず、直腸が損傷していない場合には、患部のむくみを軽減してから、正常な位置に押し戻します。
すぐに出てきてしまいそうであれば、肛門を一時的に縫合することもあります。
直腸の損傷がひどい場合や、再発を繰り返す場合には、損傷した腸を切除するなどの外科手術が必要になります。

予防

下痢や便秘をよく起こす猫では、直腸脱のリスクが高くなります。
猫が下痢や便秘を起こしたら、なるべく早めに治療を受けさせてあげましょう。

条虫症

寄生虫の一種である条虫が感染することによる病気です。
条虫は多数の片節からなる細長く平べったい紐のような寄生虫で、昔から「サナダムシ」と呼ばれることもあります。

原因

条虫が主に小腸に寄生することによって引き起こされます。
日本の猫では10種類以上の条虫が確認されていますが、中でもウリザネ条虫、ネコ条虫、マンソン裂頭条虫がよくみられます。

ウリザネ条虫

成虫では長さ60㎝程度にまで達する条虫で、片節が乾燥すると米粒ほどの大きさになり、猫の便や肛門周囲に付着していたり、猫の寝床などに米粒のようなものが落ちていたりすることがあります。
この片節の中からばらまかれた条虫卵を食べたノミの幼虫の体内で条虫卵は幼虫となり、猫は毛づくろいの時などに、こうしたノミを食べてしまい感染します。

ネコ条虫

成虫では長さ30~60㎝に達する条虫で、糞便中に含まれている条虫卵を食べたネズミの体内で孵化し、そのネズミを猫が捕食することでネコ条虫に感染します。

マンソン裂頭条虫

成虫の長さが80㎝~2.5mにも達する長い条虫で、自然の多い環境で生活する猫によくみられます。
感染猫の糞便中に含まれる条虫卵が水中で孵化して幼虫になり、この幼虫をミジンコが食べ、さらにそのミジンコをカエルなどの小動物が食べて、最終的に猫がその小動物を食べるとマンソン裂頭条虫に感染します。

症状

感染してもほとんど症状はあらわれませんが、片節が肛門からはい出してうごめくために、猫はかゆがってお尻を気にして舐めたり、地面にこすりつけたりすることがあります。
また、寄生数が多くなると、食欲や元気の低下、嘔吐、下痢、腹痛などの症状がみられます。

治療

動物病院で糞便検査または片節を検査して虫卵を確認し、駆虫薬を投与します。
一度の投薬では駆虫できない場合もありますので、動物病院で診断の上、処方してもらい猫に適切な量や間隔、期間を守って投薬しましょう。
また、多頭飼育をしている場合は、感染している猫とトイレや食器の共有や接触などによって、他の猫にも感染している可能性がありますので、すべての猫の検査を行うか、予防的に駆虫薬を全頭に投与することがあります。
下痢や貧血など他の症状がみられる場合には、それに合わせた治療を行います。

予防

猫の排便後すぐに処理する、猫の飼育環境を清潔に保つ、また定期的に糞便検査を行って寄生虫がいないかを確認することが予防のためには大切です。
ウリザネ条虫のようにノミが感染に関係する寄生虫の予防には、ノミの予防・駆除も非常に重要となります。

お尻の近くを気にしている場合

猫の陰部は肛門と近いため、気にして舐めているのはお尻ではなく陰部である可能性もあります。
では、股間や陰部を気にしている場合にはどのような原因があるのでしょうか。

下部尿路疾患

下部尿路疾患は、泌尿器のうち膀胱から尿道までの「下部尿路」で起こる病気の総称です。
膀胱炎、尿石症、膀胱腫瘍などの病気があり、膀胱の収縮・拡張がうまくできずポタポタと少量ずつしか排尿できないため陰部の周りが汚れ、猫が気にして舐めてしまうことがあります。
また、下腹部の痛みや違和感からお腹を舐めることもあります。
病気のサインとしては、頻尿、血尿、尿の白濁、トイレにいる時間が長い、トイレ以外の場所で排尿する、一回の排尿の量が少ない、尿にキラキラしたものが混じる、尿が臭い、
お腹を触ると嫌がる、排尿時に痛そうに鳴くなどの症状がみられますので、あてはまる場合には早めに動物病院を受診しましょう。

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子宮蓄膿症

避妊手術をしていない雌猫の子宮が細菌感染し、子宮内に膿が溜まる病気のことで、犬と比べて猫ではまれです。
膿が多量に溜まっている場合、陰部から膿がポタポタ出てくることがあり、猫は気になって陰部を舐めることがあります。
その他の症状として多飲多尿、元気食欲がない、嘔吐や発熱、貧血症状もみられます。
治療としては子宮と卵巣を取り除く外科手術が行われますが、多くの場合、腎不全を併発しているため、腎不全の治療を優先することもあります。

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さいごに

猫は体が柔らかく、お尻にも難なく舌が届いてしまうので、気になる部分があればひたすら舐めてしまって皮膚や粘膜を傷つけることになります。
普段あまりじっくりと猫のお尻を見ることはないかもしれませんが、猫がお尻を気にして舐めているのを見つけた時には、気にしている場所が肛門なのか陰部なのかよく観察してみてくださいね。

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