その他の症状

猫のお尻から赤いものが出ているけど原因は何?病気なの?

投稿日:2017年4月2日 更新日:

 

「猫のお尻が赤く腫れあがっているけど、何か悪いものだろうか?」

「猫の肛門周りの毛が赤く染まっているけど、どんな病気が原因なの?」

こんな症状でお悩みではありませんか?
猫のお尻から血のような赤いものが出ていたら、やはり何らかの病気のサインと考えなくてはいけません。
今回は、飼い主の方に知っておいてもらいたい「猫のお尻に見られる病気」について詳しく解説していきたいと思います。

お尻から赤いものが出ている時のチェックポイント

「猫のお尻から赤いものが出ている」と気付いた場合、飼い主の方はその他にどんなことに注意して観察したらいいのでしょうか?

赤いものはどこから出ている?

飼い主の方は、尻尾の下側の肛門や陰部の周辺を“お尻”と呼ばれることが多いかと思いますが、医学的には“会陰(えいん)”と言います。
尻尾の付け根のすぐ下に肛門があるのはお分かりだと思いますが、そのさらに下に、雄猫であれば少し毛の盛り上がった場所が包皮で、雌猫であれば外陰部があります。
お尻の中でもどの場所から赤いものが出ているのかで、疑う病気が変わってきます。
肛門から出ているのか、肛門の横から出ているのか、もしくは陰部から出ているのか、一度お尻をよく見てみましょう。

排尿時、排便時の様子をチェック

今の便の形は正常でしょうか?
下痢ではなくむしろ長らく便が出ていなかったり、何度も排便姿勢をとるなどの症状が見られていないかチェックしてみましょう。

いつもと違う行動はないかチェック

排便後・排尿後でもないのにお尻を気にしてよく舐めている、お尻を床にこすりつけるようにして前足だけで歩く、尻尾を持ち上げてお尻を見ようとすると怒り出すなど、いつもと様子が違うところはないかチェックしてみましょう。

肛門から赤いものが出ている場合

赤いものが肛門から出ていることが分かった場合、どんな病気が考えられるでしょうか?

血便

肛門から赤い血のような液体が流れている場合は、大腸から出血している場合が考えられます。
下痢をしていて真っ赤出血が持続して出ている、食欲・元気がないなどの症状が見られる場合は、大腸炎やリンパ腫などの悪性腫瘍といった消化器疾患の可能性があります。
大腸炎は、ウイルスや寄生虫などの感染症が原因であることもありますが、原因がはっきりしないこともあります。
消化管にできる悪性腫瘍で一番多いのがリンパ腫ですが、その他にも腺癌や肥満細胞腫などが発生することもあります。
便の形が正常で多少便に血が混じる程度であれば問題ありませんが、症状が重いようであれば早めに動物病院を受診しましょう。

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肛門腺癌(肛門嚢アポクリン腺癌)

肛門やその周囲が腫れていて、そこから赤い血のようなものがにじむように出ている場合は腫瘍の可能性があります。
猫の肛門周囲には、肛門嚢腺癌(肛門嚢アポクリン腺癌とも言う)や扁平上皮癌、肥満細胞腫などの腫瘍が見られることがありますが、中でも発生頻度が高いのは肛門嚢腺癌です。

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症状

肛門嚢腺癌ができると、肛門周囲の腫れや出血、肛門周囲を気にするような症状、排便困難、食欲不振などの症状が見られることがあります。
中には無症状で偶然飼い主の方によって発見されるケースもあります。

特徴

この腫瘍は他の臓器よりも腰のリンパ節へ転移することが多いということ、血液中のカルシウム値が上昇すること(高カルシウム血症)が多いという点が特徴です。

治療

一番の治療は外科手術になります。
悪性腫瘍の場合、再発がないように十分大きく切り取ることが必要ですが、この腫瘍は肛門付近にできるため人工肛門などの追加手術をしない限り、確実に取り切ることが難しいという問題があります。
またすでにリンパ節に転移していることが分かっているケースでは手術をしてもすぐに再発してしまうため、なかなか一筋縄ではいかない難しい病気と言えるでしょう。

肛門の脇から赤いものが出ている場合

肛門の脇から血のまざった膿のような液体が出ている場合には“肛門嚢炎”の可能性があります。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)

肛門嚢とは、“肛門腺”と呼ばれる分泌腺のある袋状の器官で、肛門の4時と8時の方向に1つずつあります。
猫はこの分泌液の匂いをつけることで自分の縄張りをマーキングすることができます。

原因

通常は排便時など強くいきんだときに肛門嚢内に貯留した液が出ますが、肛門嚢の開口部がつまって上手く分泌できなくなってしまったり、肛門嚢に細菌感染してしまったりすると肛門嚢炎が引き起こされます。

症状

肛門嚢炎になると肛門の脇が赤く腫れあがって痛みが出るため、しきりにお尻を気にして舐めたり、お尻を床に擦りつけるような仕草が見られるようになります。
さらに悪化すると腫れた肛門嚢が破けて、皮膚の外に貯まった液が排泄されるようになり飼い主の方が「お尻から出血している」と気付くことになります。

治療

抗生物質の投与と、患部の洗浄になります。
肛門嚢が破裂するまでに進行してしまうと、傷口が塞がるのに数週間以上かかることも珍しくありません。

陰部から赤いものが出ている場合

陰部から赤いものが出ている場合は膀胱炎などの泌尿器の病気、未避妊雌であれば子宮蓄膿症といった生殖器の病気が考えられます。

膀胱炎

膀胱炎になると血尿が引き起こされることによって陰部が赤く汚れることがあります。

分類

猫に見られる膀胱炎には、“尿路結石による膀胱炎”、細菌感染により起こる“細菌性膀胱炎”、そして原因不明で起こる“特発性膀胱炎”、の3つのタイプがあります。

症状

膀胱炎は原因が異なっていても症状は共通しています。
血尿や、何度もトイレに行く(頻尿)、少ししか尿が出ない、排尿を我慢できないためトイレ以外の場所で排尿してしまう、猫がトイレでじっとうずくまっている、トイレで座っている時間が長いなどの症状が見られることが多いです。

治療

細菌性膀胱炎であれば抗生物質の投与で改善されます。
特発性膀胱炎であれば自然に治癒することもありますが再発も多いため、猫のストレスの緩和や専用の療法食を試してみることが推奨されています。
また尿路結石であれば、専用の療法食を与えても消失しない場合は、外科手術による摘出を検討します。

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子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは子宮に細菌が感染して膿が溜まる病気で、犬では一般的な病気ですが猫でも発生することがあり、避妊手術を受けていない免疫力の下がった老齢猫に見られやすいです。

症状

子宮蓄膿症を発症すると、陰部から血のまざったおりものが出たり、発熱や嘔吐、元気食欲の低下などの症状が見られます。
また子宮蓄膿症は陰部から膿が出る「開放性」タイプと子宮の中に膿がたまってしまう「閉塞性」タイプの2つがあり、「閉塞性」の場合は子宮が大きく腫れるため、お腹が張ってきたと感じることがあります。

治療

子宮蓄膿症を放っておくと子宮から膿が漏れ出し“子宮破裂”という状態になることがあります。
この状態になると細菌性ショックを起こし急変することがあるので、診断後はできるだけ早く子宮卵巣摘出術を行うことが大切です。

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さいごに

頻度としては決して多くはありませんが、猫にも肛門嚢炎や肛門嚢腺癌などの肛門嚢のトラブルが見られることがあります。
猫がしきりにお尻を気にしている仕草やお尻から赤いものが見られる場合は何らかの病気になっているものと考え、早めに動物病院を受診するようにしてくださいね。

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