耳の症状

猫の耳が臭いのはなぜ?原因は?どんな病気が考えられる?

投稿日:2017年5月1日 更新日:

 

「猫の耳が臭い、何が原因だろう?」

「猫が耳を気にしているみたい。耳が赤くて臭いんだけど、病気かな?」

「猫の耳のあたりが臭いんだけど、猫が耳を触らせてくれない」

このように猫の耳のにおいについて、お悩みではありませんか?
今回は、猫の耳が臭いと感じた時に考えられる原因と病気について解説します。

猫の耳について

まず初めに、猫の耳の構造とにおいのもとについて説明します。

猫の耳の構造

猫の耳は外耳、中耳、内耳という3つの部分に分けられます。

外耳

外耳は三角形にピンと立った耳介と、中に続く外耳道でできています。
外耳道は垂直~水平のL字型の軟骨でできた通り道で、鼓膜まで続いています。
表面は上皮で覆われ、上皮にある耳垢腺と皮脂腺からの分泌物によって耳を保護しています。

中耳

音によって振動する鼓膜の奥は中耳と呼ばれ、「耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)」がありさらに奥の内耳に音の振動を伝えます。

内耳

内耳は、音の振動を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」、体の平衡状態を感じ取る「前庭」と「半規管」、それらから受け取った信号を脳に伝える神経があり、これにより音や平衡状態を認識します。

猫の耳のにおい

猫の耳は通常、においはありません。
猫の耳が臭い場合には、耳垢や耳ダレなどが異常に生じていることが考えられます。

猫の耳垢

耳垢は耳の中の古い角質や、耳道腺からの分泌物が混ざったもので、猫では脂っぽく少しペタペタとして耳介表面を保護しています。
外界に近い外耳道には、耳の中の異物や汚れを外に送り出して綺麗にする自浄作用が備わっているため、健康な猫ではほとんど耳垢は気になりません。
つまり耳垢が多い時には、自浄作用では処理しきれないほど分泌物や耳垢が過剰に出る「外耳炎」などの耳のトラブルが起きていると考えられます。

猫の外耳炎

外耳炎になると、耳垢が多く出るために猫の耳は臭くなります。
外耳炎は、耳介や外耳道に炎症が起こり腫れやかゆみ、痛みがみられる病気で、悪化するに従って炎症による分泌物や皮脂などが増え、猫の耳垢の量は多くなります。
細菌、真菌、アレルギー、寄生虫などの原因によって引き起こされます。

猫の外耳炎の原因や症状や治療方法は?自然治癒はする?薬は何使うの?

細菌性外耳炎

細菌性外耳炎は、外耳道の皮膚への刺激や溜まった耳垢に細菌が繁殖することで引き起こされる外耳炎です。

原因

湿度の高い環境で生活したり、シャンプーの時に水が入ったりすると、耳垢が湿気を帯びて黄色ブドウ球菌やレンサ球菌などの細菌が繁殖しやすく、炎症を引き起こします。
また、その他の原因による外耳炎から二次的に細菌感染を起こすこともよくあります。

症状

外耳や外耳道が赤く充血し、多量の耳垢が付着する、または悪臭のする粘り気のある滲出液や膿汁(耳ダレ)が外耳道から出てくることもあります。
耳ダレはクリーム色~黄色、茶褐色など様々な色をしていて、発酵臭や腐敗臭がすることもあります。
猫は耳のかゆみや痛みのために、耳をこすりつける、後ろ足で掻く、頭を左右に振るなどの行動をとります。

治療

基本的治療は耳の洗浄を行い、耳を清潔にすることです。
それぞれの細菌に有効な抗生剤を耳に滴下することもあります。

マラセチア性外耳炎

皮膚表面に常在するマラセチアと呼ばれる酵母菌(カビの一種)が異常に増えることで耳や全身の皮膚に炎症を起こすマラセチア症のうち、耳に症状が出た場合をマラセチア性外耳炎といいます。

原因

マラセチアは皮脂を栄養源としているカビの一種である酵母菌で、子猫の時に母猫から移って皮膚に常在していますが、健康な時には特に症状は出ません。
耳の中の湿度が増すシャンプー後、皮脂の増加、または何らかの原因で免疫力が低下して皮膚のバリア機能がうまく働かなくなると、マラセチアは異常に増殖して症状が出ると考えられています。

症状

マラセチア性外耳炎になると、猫の耳の表面がベタベタと脂っぽくなり、悪化すると油が酸化したような独特のにおいがします。
茶色~茶褐色で粘り気のある耳垢が出るのが特徴です。

治療

耳垢を顕微鏡で調べ、「ボーリングのピン」や「雪だるま」のような形をしたマラセチアを検出した場合、外耳道の洗浄後に抗真菌薬を耳の中に滴下します。

アレルギー性外耳炎

アレルギー性外耳炎は、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性皮膚炎が耳に症状をあらわした病気です。

原因

猫のアトピー性皮膚炎はダニ、真菌、花粉などのアレルゲンと接触して起こり、猫の食物アレルギーはアレルゲンとなる食べ物を摂取することで起こります。
耳の中に炎症が生じ、皮膚のバリア機能が低下すると、二次的に細菌や真菌に感染し外耳炎になります。

症状

耳以外にも目や口の周りが赤くなり、腫れることもあります。
強いかゆみと悪臭のする耳垢が多量に出ます。

治療

まずは、アレルゲンとなる原因物質や食材との接触、摂取を避けます。
外耳炎の治療として、耳洗浄も行います。

耳ダニ症(耳疥癬)

耳ダニ症は、ミミヒゼンダニが外耳道に寄生することによって起こり、猫に外耳炎を引き起こす病気です。

原因

ミミヒゼンダニは0.3~0.5ミリ程度の白っぽい虫で、草むらに潜んでいることが多く、外で飼育されている猫や外で遊ぶ猫に付着して寄生します。
また、寄生した猫との接触により感染し、特に子猫でよくみられます。

症状

耳の中に土の様な黒い乾いた耳垢が多量に溜まり、外耳道をふさぐこともあります。
また、非常に激しいかゆみを伴うため、耳を後ろ足で掻く、耳を床などにこすりつける、激しく左右に頭を振るなどの症状がみられます。
そのため、耳周辺に傷ができたり、耳の付け根の毛が抜けたりすることも多く、耳介に血液などが溜まる耳血腫となることもあります。

治療

動物病院では猫の耳垢を顕微鏡で調べてミミヒゼンダニがいるか確認し、検出されると、耳の洗浄後に殺ダニ剤の塗布や注射をしてダニを駆除します。
殺ダニ剤はダニの成虫、若ダニには効果がありますがダニの卵には効果がないため、卵が孵化する約3週間後に再度投薬が必要となります。
また、強いかゆみを抑えるために抗炎症剤などを併用することもあります。

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外耳炎を放置すると

外耳炎を放置するなどして進行がすると、炎症が中耳に広がり「中耳炎」になる恐れがあります。

中耳炎

原因

多くの場合、外耳炎が進行して鼓膜に穴があき、炎症が中耳に広がることによって起こります。
不適切な器具を使った外耳道の洗浄によって、鼓膜に傷をつけてしまうこともあります。
また、鼻とつながっている耳管を経由して鼻炎が中耳に広がることもあります。

症状

中耳炎では痛みが強く、頭を傾ける、目が揺れる、中耳炎になった耳の方に回転するような行動がみられます。
悪化すると平衡感覚が失われ、よろよろと歩くようになります。

診断

臨床症状と耳鏡と呼ばれる器具を用いて鼓膜の状態を確認し、鼓膜に穴があいている場合には中耳炎を疑います。

治療

まずは外耳炎の治療として外耳、中耳の洗浄を行います。
破れた鼓膜が再生するには、程度にもよりますが1~2ヶ月かかることもあるでしょう。

猫の中耳炎の原因や症状、治療法は?治療費用はどのくらい?

さいごに

もともと敏感な猫の耳ですが、外耳炎になると痛みのためにさらに猫は耳に触れるのを嫌がることが多く、なかなかじっくり耳を確認するのが難しいかもしれません。
そんな時に猫の耳のにおいは、耳の健康のバロメーターとなりますので、「猫の耳が臭い」と感じたら異変が起きているサインです。
今回解説したように、進行すると中耳炎となることもあり、猫にとってさらに苦痛を与えることになってしまいます。
特に垂れ耳の猫では、湿度も上がりやすくリスクも高くなってしまいますので、こまめにチェックしてできる限り早く気付いてあげられるようにしてくださいね。





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