耳の症状

猫の耳が腫れている!原因は何?病気のサイン?

投稿日:2017年1月14日 更新日:

猫

猫の耳に異常があると目につきやすいのではないでしょうか?
耳全体が水風船のように腫れてしまった場合や、ぷくっと腫れてしまっている場合など、どのような病気が考えられるのか?
また、病院に行く必要があるのかをお話ししていきたいと思います。

耳血腫(じけっしゅ)

猫の、人間でいう耳たぶの部分を耳介(じかい)と呼びます。
耳血腫とは、耳介に血液や漿液がたまり、腫れ上がった状態を言います。

猫の耳血腫の治療法とは?放置しても自然治癒する?治らないの?

原因

基礎疾患にともない、かゆみや痛みのため、耳をかいたり、しきりに頭を振ったり、耳を何かに強くこすりつけたりしたときに、耳介の軟骨が折れ、軟骨のすき間に血の混じった液体がたまって血腫を作り出すことでおこります。
根本原因は、細菌感染やマラセチア(真菌)、耳ダニ(耳疥癬)感染による外耳炎、疥癬や日光、アレルギーなどによる皮膚炎です。
猫同士のケンカや打撲、血液が止まらなくなる病気が原因となることもあります。
外耳炎や外傷をともなわなくても耳血腫が起こることがあり、この場合は、免疫系の異常が関係しているのではと考えられています。

症状

耳介の内部に血の混じった液体がたまって耳がポンポンに腫れ、重さから垂れ下がります。
耳を気にしてかいたり頭を振ったり、頭を傾けたりします。
腫れた部分は液体特有のぶよぶよとした感触が感じられ、熱をもちます。
痛みが生じる場合もあり、耳を触られることをとても嫌がります。
基本的には片耳のことが多いですが、両耳に発生することもあります。

治療

根本原因の治療

痒みや痛みの原因となっている病気を治療します。
外耳炎の原因となる感染に対しては、耳洗浄を行い、感染に応じた抗生物質や抗真菌剤を投与します。
かゆみや炎症の程度に応じてはステロイドの点耳薬で症状を緩和させます。
外耳炎の中でも特に耳ヒゼンダニ(耳疥癬)は、激しいかゆみを引き起こします。
駆虫薬を投与し、適切な洗浄を行います。
また、アレルギーの場合は、ステロイドなどで症状を抑え、アレルギーの原因となる物質を特定し、症状を緩和させていくことになります。

耳血腫の治療

耳血腫自体の治療は、血が溜まるスペースがなくなるように切開したり、内部にたまっている液体を注射器で吸い出したり、皮膚と軟骨を細かく縫合してくっつけてしまったりする治療方法があります。
また、耳介内部やその周囲に炎症や感染が起こっているときは、抗炎症剤や抗生物質の全身または局所投与といった内科的治療も並行して行います。
治療の際は、耳を引っかかないように回復するまでエリザベスカラーなどをつけます。
治療が遅れたり、放置したりすると、耳介の軟骨が委縮し、耳の形が変形してしまうことがありますので、適切な治療が必要です。
血を抜く処置だけでは再発が多く、外科手術は負担が大きいため、最近では膨らんだ部分の血を抜かずに、インターフェロンの局所注射を1~4日おきに1回の間隔で3~6回行う治療法も行われています。

水ぶくれ

猫

水ぶくれとは、表皮の下に水分が溜まってドーム状に盛り上がった状態のことで、医学用語では、「水疱(すいほう)」といいます。
中にはサラサラしたほぼ透明な液体が入っています。
この液体は「滲出液(しんしゅつえき)」といって、損傷した組織から滲み出た血清や止血成分のフィブリンなどです。
この滲出液には、皮膚の自然治癒を促進させる作用があります。
組織が何らかのけがや病気によって損傷を受けた時にしみ出てきて、新しい皮膚や皮膚の再生を促進させるために水ぶくれができます。

原因

水ぶくれができる要因としては、物理的な刺激やウイルス感染、虫刺され、皮膚炎などが挙げられますが、猫の耳に見られる水ぶくれは、猫自らが引っ掻きすぎて出来てしまった場合がほとんどです。
元には、耳を引っ掻く原因として痒みや違和感があることを示しています。
耳や頭部を後ろ足で頻繁に引っ掻いたり、こすりつけたり、頭を左右にふったりしている様子が見られる事もあります。

・耳ダニ(耳疥癬)

・細菌性外耳炎

・マラセチア(真菌)性外耳炎

・疥癬、真菌などの皮膚病

・ノミやマダニなどの寄生虫

などの可能性が考えられます

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症状

水ぶくれ自体は痒みや痛みを伴いません。
元の病気自体の痒みから掻き続けていると水疱が破れてしまうこともあります。
破れてしまうと細菌感染を起こしやすくなります。

治療

基本的には治療の必要はなく、自然に治ることがほとんどです。
痒みの原因となっている根本の原因の治療が必要です。
水疱が破れてしまった時は細菌感染を予防するために、消毒や抗菌薬の塗り薬、エリザベスカラーなどで傷口を保護するようにしましょう。
この時点で適切な治療が行えず、慢性化してしまうと、「耳血腫(じけっしゅ)」を引き起こす可能性があります。

さいごに

耳血腫や水ぶくれの多くは基本的には外耳炎による痒みや痛みから生じます。
そのため、「耳をかゆがる」「頭をふる動作が増えた」というような症状がみられたときには、なるべく早く動物病院を受診し、耳血腫や水ぶくれになる前に治療を行うことが大切です。

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