耳の症状

猫の耳にぶつぶつがあるのはなぜ?原因は?病気のサイン?

投稿日:2017年6月7日 更新日:

 

「猫の耳にぶつぶつとしたカサブタができているけど、何かの皮膚病?」

「猫の耳に細かいぶつぶつがあって、少しずつ大きくなっているけど、病院に連れて行ったほうがいいのかな?」

このような疑問や経験はありませんか?

実は、猫の耳は皮膚の中でも色々なトラブルが起きやすい部位であるということをご存じでしょうか?
今回は、猫の耳にぶつぶつができていたら飼い主の方はどんなところに気をつけて観察したらよいのか、そしてどんな病気が原因として考えられるのかについて解説していきたいと思います。

猫の耳介にできる“ぶつぶつ”について

まずは、猫の耳にぶつぶつを見つけた時、飼い主の方はどんなことに注意して観察したらいいのかについて解説したいと思います。

ぶつぶつはどこにできている?

猫の耳の一番外側のヒラヒラした部分を“耳介(じかい)”と言い、ここは軟骨を皮膚で覆ったような構造になっており、耳介の外側には毛が多く内側には目立った毛はありません。
猫の耳介にできる病的なぶつぶつの多くは、毛のある部分に発生します。
まずは、耳介の内側なのか外側なのかをチェックしてみましょう。

“ぶつぶつ”の見た目はどんなもの?

ぶつぶつと一言で言っても、カサブタのような赤黒いものなのか、フケの固まりのような白っぽいものなのか、はたまたしこりのように皮膚にポコッとしたできものなのか、色々あります。
まずは、どんな見た目のぶつぶつなのかをよく観察してみましょう。
ぶつぶつの正体がカサブタやフケである場合は、皮膚炎や皮膚炎に似た症状を示す腫瘍(扁平上皮癌)が考えられますし、明らかな皮膚のしこりであれば、肥満細胞腫などの皮膚腫瘍が考えられます。
それぞれどんな病気なのかについては詳しく後述していきたいと思います。

猫の耳介にできるカサブタやフケの原因は?

耳介にできているぶつぶつがカサブタやフケのように皮膚から剥がれるものであった場合、どんな病気が考えられるのでしょうか?

粟粒性皮膚炎

猫に粟粒(あわつぶ)のような細かく赤い発疹やカサブタを作る病気を“粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひふえん)”と言います。
耳介に粟粒性皮膚炎を起こす原因として、“蚊の刺咬症(しこうしょう)”や“皮膚糸状菌症”があります。
蚊の刺咬症とは蚊の唾液に対するアレルギー性の皮膚炎で、夏に発病し毛が薄い耳介(左右両方)や鼻などに赤いぶつぶつができます。
この場合の治療法は、蚊の多い時期に室外へ出ることを避けるなどの対策に合わせて、皮膚炎を改善するためにステロイド剤を使用します。
皮膚糸状菌症とは皮膚糸状菌とよばれるカビの感染によっておこる皮膚炎です。症状としては、単なる脱毛だけの病変から、フケやカサブタ、赤い発疹が見られることもあります。
耳介に病変を作ることが多いですが、足や顔面に表れたり、重症例では全身に皮膚炎が見られることもあります。
この病気の治療法として、抗真菌剤の全身投与や抗真菌剤の入ったシャンプー療法が効果的ですが、真菌は皮膚の奥の方まで根を張って生きているため、治療には数ヵ月以上を要します。
さらにこの病気の非常に厄介なところが、環境中に長期にわたってひそんでいるため、念入りな掃除をしないと再感染することがあるということと、人や同居動物にも感染する病気なので、感染の拡大には注意が必要であるということです。

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疥癬

疥癬(かいせん)とは、“猫小穿孔ヒゼンダニ(ネコショウセンコウヒゼンダニ)”というダニが寄生することによって起こる皮膚病です。
ダニが感染すると耳介や顔面の皮膚に脱毛や赤いぶつぶつとした発疹やフケ、カサブタが増えていき、症状が進行すると脱毛が進み象のように皮膚が分厚くなってきます。
激しいかゆみを引き起こすことが多く、掻きむしって皮膚から血がでることもあります。
なお、皮膚糸状菌症と同様、猫だけでなく人間や犬にもうつることがあるため、注意が必要です。
この病気の治療には、殺ダニの効果のある注射薬もしくは外用駆虫薬を使用します。
またシャンプーで堆積しているフケを洗い流すことも効果的ですが、洗浄時にはダニに感染しないような対策(ゴム手袋や使い捨てエプロンの装備など)をとる必要があります。

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扁平上皮癌

扁平上皮癌とは、表皮にある角化細胞が腫瘍化した悪性腫瘍で、耳介や鼻筋、眼瞼などの皮膚の発症も多いですが、皮膚以外にも歯茎や舌、鼻の中にも発生しやすく、日常的に見られる悪性腫瘍です。
猫の皮膚にできる扁平上皮癌は、長時間の紫外線を浴び続けることが発症原因と言われており、毛が真っ白な猫や一部の毛が白い猫では特にこの病気の発症リスクが高いことが知られています。
扁平上皮癌の初期症状は、皮膚の赤みやカサブタ、脱毛といった皮膚炎のような症状が出ます。
そして病気が進行してくると、皮膚の一部が潰瘍化して出血してカサブタが出来る→できたカサブタが剥がれて耳の辺縁が虫食い状にガタガタになるといっった症状が見られます。
転移がないのであれば外科手術による摘出が望ましいですが、悪性腫瘍のため残念ながら耳介を温存することはできないため、飼い主の方は美容的な変化を受け入れなくてはいけません。

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耳介にできているしこりの原因は?

猫の耳介にポコッとしたかたまりやしこりができているなら、肥満細胞腫や軟部組織肉腫(線維肉腫など)の可能性が考えられます。

肥満細胞腫

肥満細胞腫とは“肥満細胞”とよばれる細胞が腫瘍化した病気です。
肥満細胞とはアレルギー反応などの生体防御反応に重要な役割をしており、細胞の中に沢山の化学物質を含む顆粒を持っていて見た目が膨れた形をしていることがその名の由来になります。
猫の肥満細胞腫には「内臓型」と「皮膚型」の2つのタイプがあり、後者は猫の皮膚腫瘍の中でも多く見られる病気で、耳介以外にも目の周りや首など頭頚部にできることが多く、中には痒みを伴うこともあります。
しこりの見た目は様々で、ドーム状に膨らんでいたり、時には赤く皮膚炎のようになっていたりしますし、しこりは1つだけでなく多発することもあります。
猫の皮膚型の肥満細胞腫は良性であることが多いので、基本的には外科手術で取り除いてしまえばほとんどのケースで根治することが可能ですが、多発していたり、内臓など全身に転移してしまっているケースでは予後不良と言われています。

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軟部組織肉腫(線維肉腫など)

“軟部組織肉腫”とは一つの悪性腫瘍のグループの総称です。
このグループの中には、線維肉腫、注射部位肉腫、血管周皮腫、神経鞘腫、脂肪肉腫などの腫瘍が含まれますが、これらの腫瘍は共通した特徴を持っているため、軟部組織肉腫というくくりで診断され、治療が行われます。
猫の耳介には特に線維肉腫の発生が多く見られます。
他の臓器への転移することは稀ですが、このタイプの腫瘍は皮膚だけでなくその下の組織にまで深く侵入していることが多いです。
触った感触としては硬く、周囲の組織と密着しているためしこりの境がはっきりしていないこともあります。
根治のためには、外科手術による摘出が重要です。
軟部組織肉腫は根を張るように周りの組織に浸潤しているので、しこりの周囲を大きめに切除する必要があるため、耳介を温存するのは難しい腫瘍です。

さいごに

猫の耳にぶつぶつが出来ている場合、何らかの皮膚病や皮膚腫瘍が考えられます。中には皮膚糸状菌症や疥癬のように、人間や他の動物に感染する病気も含まれるため、異常を見つけたら早めに動物病院を受診するのがよいでしょう。

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