全身の症状

猫が水をよく飲む!病気のサイン?原因は何?解説します

投稿日:2016年11月6日 更新日:

猫

「猫が以前に比べお水を飲む量が増えた」

「おしっこをした後の猫砂の塊が大きくなってきた」

このような症状はありませんか?

飲水量や尿量が増加することを医学用語では「多飲多尿」と呼びます。
猫は砂漠の多いエジプトが原産であるため、元々あまり水分をとらない動物ですが、その猫が多飲多尿を示しているということは少なからず病気のサインと考えられます。
今回は猫に多飲多尿を引き起こす病気にスポットをあてて解説します。

猫の水分調節、飲水量や尿量について

猫

まず始めに猫の体がどうやって水分量を調節しているのか、正常な猫の飲水量や尿量の目安、その測定方法について解説します。

体の水分はどうやって調節する?

体の中の水分量の調節は、主に脳と腎臓の働きによりコントロールされています。
体から水分が失われたり塩分を摂取したりすると、血液中のナトリウム濃度が高くなります。
するとそれを脳が「体の渇き」として感知して飲水量を増加させ、また脳から抗利尿ホルモンと呼ばれるホルモンを出し、尿を作っている腎臓が水分を尿として排泄しないように命令します(水の再吸収)。
逆に体内の水分量が多くなったり塩分の濃度が低くなると、尿中に排泄する水の量を増加させたり、尿中のナトリウムなどのミネラル分を減らすように調節します。

猫の飲水量とその測定方法とは?

猫

猫はどのくらいの量の水を飲むのでしょうか。

多飲の目安

ドライフードだけを食べている猫であれば、体重1kgあたり45ml以上飲んでいると飲水量は多いとされています。
つまり、5kgの猫が1日に225ml以上飲んでいると「多飲」と判断される計算になります。
しかし注意が必要なのは、飲水量はフードの内容に大きく左右されるということです。
ドライフードしか食べない猫に比べ、缶詰しか食べない猫では当然飲水量は減りますので、飲水量を計算するには缶詰内に含まれている水分量を計算に入れる必要があります。

飲水量の測定方法

飲水量が多いのか少ないのかを客観的に評価するためには、実際どのくらい飲んでいるのかを測定してみると確実です。
飲水用の容器にあらかじめ測定した重さの水を張り、24時間経過したら入れた水の重さよりどのくらい減っているかを測定します。
これで「飲み水からの水分量」が分かります。
そして缶詰食を与えている場合は、与えている缶詰の重さ×0.8で「缶詰からの水分量」を計算します。
あとは「飲み水からの水分量」と「缶詰からの水分量」を足して、前述の「体重1kgあたり45ml以上飲んでいるか」を比べてみましょう。
厳密な飲水量を測定したいのであれば、容器から蒸発した水分量や缶詰に含まれている水分量をメーカーに問い合わせて計算しなくてはなりませんが、明らかに異常に飲んでいるかいないかの判断には、多少大まかでも構わないでしょう。

猫の尿量とその測定方法とは?

猫

猫の尿の量はどのくらいなのでしょうか。

多尿の目安は?

正常な猫の尿量は体重1kgあたり20〜40mlとされ、体重1kgあたり40ml以上出ていると多尿と言われています。
つまり、5kgの猫が1日に200ml以上排尿していると多尿と判断されるという計算になります。

尿量の測定方法

猫砂上に排尿する猫が多いとは思いますが、猫の排尿量を測定できるのはペットシーツで尿をしている場合に限ります。
排尿後のペットシーツの重さからペットシーツの重さを引き、体重1kgあたり40ml以上出ていないかを比べます。
もし基準値以上に尿が多く、ペットシーツ上の尿の色も薄いようであれば多尿と判断できます。

猫が水をよく飲むようになるのはどんな病気?

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それでは猫が多飲多尿を示す病気には、具体的にどんなものがあるのか解説します。

慢性腎不全

尿は、血液の中の不要物を腎臓で濾過し、必要な水分や塩分を吸収して濃縮して出来ます。
腎臓の機能が低下すると、水分や塩分を引き戻すことができず、尿中にどんどん水分が失われ「多尿」が起こり、体内の水分量を補うべく「多飲」が起こります。
腎臓の病気は大きくわけて急性腎不全と慢性腎不全がありますが、顕著な飲水量や尿量の増加を主徴とするのは慢性腎不全になり、高齢猫において慢性腎不全は非常によくみられる病気です。
慢性腎不全を引き起こす原因としては、原因不明のもの、多発性腎嚢胞、腎アミロイドーシス、腎盂腎炎、糸球体腎炎があります。
一度失われた腎臓の機能は回復することはないため、早期発見・早期治療が延命効果や生活の質を維持するためには必要です。

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糖尿病

糖尿病とは、膵臓から出るインスリンというホルモンの分泌量が減ったりインスリンが上手く働かなくなるために高血糖が引き起こされる病気です。
糖尿病になると尿中に多量の糖が含まれるため、腎臓での水の再吸収がうまくできず尿量が増加し多尿となり(浸透圧利尿)、結果として多飲が引き起されます。
多飲多尿以外にも、食べているのにやせてきた、嘔吐が増えた、よく寝ている、毛づやが悪くなった、元気食欲がないなどの症状が見られます。
また糖尿病が原因で、細菌性膀胱炎や末梢神経障害を起こすことがあり、細菌性膀胱炎になると血尿がでたなどの症状も見られたり、末梢神経障害になると「かかとをつけて歩く」特徴敵な歩様異常も見られたりします。
糖尿病になりやすい猫は、10歳以上の高齢猫、去勢雄、肥満とされています。
治療としては、低炭水化物高タンパク質の食事療法に加え、通常1日2回のインスリンの注射を行います。
猫の糖尿病は早期に適切に管理されると、寛解といってインスリン注射の必要がなくなる場合がありますので、できるだけ早くに異常に気づくことが大切です。

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甲状腺機能亢進症

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甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで引き起される、高齢猫によく見られる病気です。
この病気になると代謝が異常に亢進し、腎臓の血流症が増加する等の理由で多飲多尿が見られるようになります。
また動きが活発になり食欲が旺盛になる、食べているにもかかわらず痩せる、夜鳴きが酷い、下痢や嘔吐などの症状が見られることがあります。
甲状腺機能亢進症の原因としては、甲状腺の良性腫瘍(甲状腺腺腫)もしくは悪性腫瘍(甲状腺癌)があり、重度に腫れてくると首の辺りでしこりを触知できることもあります。
治療としては、手術で甲状腺の摘出を行うか、抗甲状腺ホルモン薬の投与を行います。

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子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは子宮に細菌が感染して膿が溜まる病気で、犬では一般的な病気ですが猫でも発生することがあり、避妊手術を受けていない免疫力の下がった老齢猫に見られることが多いです。
子宮蓄膿症になると、発熱や嘔吐、元気食欲の低下などの症状の他、子宮に感染した細菌による毒素により腎臓の機能が低下し、抗利尿ホルモンの効きが悪くなることによって多飲多尿の症状が見られることがあります。
この病気は陰部から膿が出る「開放性」タイプと子宮の中に膿がたまってしまう「閉塞性」タイプの2つがあり、「閉塞性」の場合は子宮が大きく腫れるため、お腹が張ってきたと感じることがあります。
子宮蓄膿症を放っておくと子宮から膿が漏れ出し急変する可能性があるので、診断後はできるだけ早く子宮卵巣摘出術を行います。

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さいごに

飲水量や尿量の変化というのは徐々に変化してくるため、なかなかその異常に気付きづらく、動物病院に連れて行こうと思った時には病状が深刻になっていることも少なくありません。
もし排尿後の猫砂の塊が以前より重くなったなと感じることがあったら、飲水量を大まかでも構わないので一度測定されることをおすすめします。

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