呼吸器の症状

猫がくしゃみをすると鼻血が出る!原因はどんな病気?

投稿日:2016年11月7日 更新日:

猫

「猫がくしゃみをしたら少し鼻水に血が混っていた」

「猫の鼻血が出たと思ったら自然に止まった」

飼い猫にこんな症状が見られたら、動物病院に連れて行くべきか少し悩みますよね。
人間では鼻血は日常的に見られる症状ですが、猫も同じと考えて良いのでしょうか?
今回は猫の鼻血にスポットを当てて解説したいと思います。

猫の鼻血について

猫の鼻血の定義やその出方について解説します。

鼻血の定義は?

鼻血とは、鼻腔内からの出血のことで、医学的には「鼻出血(びしゅっけつ)」と言います。
猫に鼻血が起こっていると、何らかの鼻腔内の血管や粘膜を障害される病気や外傷が存在していると疑われます。

猫の鼻血ってどんな風にでるの?

鼻血の程度は原因となる病気や重症度によっても様々で、鼻の穴から鮮血が流れることもあれば、血まじりの鼻水が出続けたり、くしゃみの時だけ血が出たりとケースバイケースです。
病変の位置によって片側からの出血もあれば、両側から出血することもあります。
鼻血が慢性的に続くと、鼻から喉に血が流れていくため、貧血を起こしたり便が炭のように黒色になる「メレナ」という症状が見られたりします。

猫の鼻血の原因にはどんなものがある?

猫

猫の鼻血を引き起こす病気には、鼻炎・副鼻腔炎や腫瘍(鼻腔内腫瘍)、外傷や異物の吸入といった「鼻の病気」、歯根膿瘍という「歯の病気」、出血が止まらなくなる「血液凝固異常」があります。

鼻の病気

鼻の病気にはどのようなものがあるのでしょうか。
まずか鼻の病気から解説します。

鼻腔内腫瘍

猫の鼻の中に発生する腫瘍にはリンパ腫や扁平上皮癌、腺癌があり、発生頻度としてはリンパ腫が一番高く、高齢猫に多く見られます。
鼻の中に腫瘍ができると、鼻血やくしゃみ、鼻水、涙目、いびきなどの症状が出るほか、鼻や頬が腫れたり目が飛び出してくるなどの顔面の変形もみられることがあります。

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また、病状が進行すると出血による貧血や黒色便(メレナ)、食欲不振や元気の低下といった全身的な症状が表れたり、脳まで腫瘍が広がり痙攣などの神経症状が見られたりします。
症状からは後述の鼻炎なのか腫瘍なのかの鑑別がつかず、どんな腫瘍なのかを診断しないと治療方法も選択できません。
診断のためには生検と呼ばれる細胞診や組織診、周囲への浸潤度合いを把握するためにCT検査が必要になります。
治療としては、腫瘍の種類や発生している場所、進行度によって選択肢は異なりますが、抗癌剤の投与や放射線治療、外科手術を検討します。

鼻炎、副鼻腔炎

猫

猫の鼻腔の粘膜に炎症が起きることを鼻炎といい、鼻腔に隣接している副鼻腔まで炎症が及んでいる状態を副鼻腔炎といいます。
鼻炎や副鼻腔炎になると鼻涙管が腫れてしまうため涙目になったり、鼻水が垂れる、くしゃみやいびきが見られる、重症になると食欲や元気低下といった症状が表れます。
猫に見られる鼻炎・副鼻腔炎の原因には、ヘルペスウイルス(ウイルス性鼻気管炎)やカリシウイルスなどによるウイルス感染症、アレルギーによるもの(アレルギー性鼻炎)、細菌感染、真菌感染などがあります。
猫で一番多くみられる原因はウイルス感染ですが、このような一般的な鼻炎・副鼻腔炎で鼻血まで引き起こすことは稀です。
発生頻度は多くはありませんが、クリプトコッカスやアスペルギルスなどの真菌感染では鼻の骨まで破壊するような深刻な炎症(肉芽腫性炎症)を起こすため、鼻血が見られることがあります。
特に猫白血病ウイルスや猫後天性免疫不全ウイルス(猫エイズ)に感染し発症すると、免疫力が弱くなるため真菌感染によって鼻炎を引き起こすリスクが高くなります。
また鼻血を引き起こす程の鼻炎は、鼻が腫れるなどの変形を伴ったり、脳の方まで病変が広がって痙攣などの神経症状を起こしたりします。
症状からは鼻腔内腫瘍との鑑別が重要になります。
診断としては、CT検査や組織診、真菌や細菌培養検査を行います。

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鼻の外傷や異物の吸入

頭部を激しく打ち付けるような外傷や、鼻の中に異物を吸い込んでしまった場合、鼻血が出るほどの粘膜の障害が起こることがあります。
外傷であれば鼻血は一時的なことが多いですが、治療が必要な骨折を伴っていないか検査を受ける必要があります。
また異物による鼻血の場合、異物によって鼻に炎症を起こすため、鼻炎・副鼻腔炎や鼻腔内腫瘍と似た症状を引き起こします。
鼻に吸入してしまった異物を取り除くには、麻酔下で内視鏡による摘出や鼻腔内洗浄を行います。

歯の病気

猫

続いては歯の病気になります。

歯根膿瘍

3歳以上の犬猫の多くが歯周病に罹っていると言われています。
歯周病とは、食べカスなどが溜まった歯垢の中の細菌が毒素を出すことによって引き起される歯肉炎と、歯肉炎が悪化し歯周組織にも炎症を起こした歯周炎を総称したものになります。
歯周病が悪化すると歯根膿瘍といって、歯を支えている骨まで細菌が感染し、歯がグラグラしたり抜け落ちたりします。
特に猫の犬歯(いわゆる牙)に歯根膿瘍を作ると、上顎の骨が溶かされ鼻腔内まで炎症が広がってしまい、鼻血やくしゃみが出るようになります。
軽度の歯肉炎であればわずかな歯茎の赤み以外無症状であることも多いですが、鼻血がでるくらいの歯槽膿漏になると口臭が強い、よだれが多い、よだれに血が混じる、膿っぽい鼻水が出る、くしゃみが多い、くしゃみに血が混じる、口を触ると怒る、フードを食べづらそうに食べている、などの症状が出ます。
抗生剤の内服で症状が軽減することがありますが、根本的な治療には全身麻酔下で抜歯が必要です。

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血液凝固異常

出血が止まりづらくなる状態を血液凝固異常と言い、血液検査の中でも特殊な血液凝固系検査という検査を行い診断します。
原因は様々ですが、腫瘍や骨髄の病気などで血小板が作られなくなったり、殺鼠剤(さっそざい)などの中毒で血液中の止血に関わる因子が不足することによって引き起こされることがあります。
血液凝固異常になると、くしゃみなどの刺激で簡単に鼻血が出やすくなりますが、鼻の中に炎症は引き起こされないため鼻水や頻回なくしゃみは見られません。
またその他の症状としては体の至るところで出血が起こりやすいため貧血がみられたり、皮膚に内出血が見られたりします。
治療には、血液凝固異常を起こしている原因(基礎疾患という)を特定することが大切で、殺鼠剤中毒ではビタミンKの注射を行います。

さいごに

人間は日常的に鼻血を経験しますし多くの鼻血が一時的なので、猫も同じものと思い、鼻血が見られてもしばらく様子を見られる方は多いでしょう。
でも残念ながら、猫の場合は鼻血が見られたということは何か深刻な病気が潜んでいることの方が多いです。
落下など明らかな原因が思い当たらない場合は、早めに動物病院を受診されることをおすすめします。

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