呼吸器の症状

猫が呼吸困難で息苦しそう。原因は何?病気?【動画有り】

投稿日:2016年12月25日 更新日:

猫

「猫の呼吸が荒いような気がするけど、これは病気?」

「猫が息苦しそうにしているけれど、動物病院に連れて行く前に自宅でやれることはないだろうか?」

このような疑問はありませんか?

猫の呼吸の様子がいつもと違っていたら、飼い主の方は不安になりますよね。
今回は、猫の呼吸困難を見極めるポイントと、どんな病気が考えられるかについて解説したいと思います。

猫の呼吸について

まずは正常の猫の呼吸とはどんなものなのか、呼吸困難とはどういう状態なのかについて解説します。

正常な猫の呼吸とは?

自宅に複数猫が居れば、気になる症状が出ている猫の呼吸が異常かどうかを見比べることで判断することができますが、そうでないと異常なのかどうなのかの判断が意外と難しいものです。
まずは健康な猫の呼吸について知っておく必要がありますので、実際の動画を見て頂きましょう。

可愛い白黒猫ちゃんがぐっすり寝ている動画ですが、これが安静時の猫の呼吸になります。
猫の安静時の呼吸回数は「1分間に20〜30回」とされており、この猫ちゃんも動画の始めは約24回/分の呼吸をしています。
また「スーハー」と呼吸している時の、「スー(吸気)」と「ハー(呼気)」の時間も重要です。
正常な猫は「スー」と「ハー」の時間が1:1で、この猫ちゃんの呼吸もそのようになっています。
ちなみに、寝ている最中ピクピクしているときに多少呼吸が乱れますが、これは夢を見ている影響と考えられており異常なことではありません。

呼吸困難とは?

医学的には呼吸困難とは、「息が苦しいという自覚症状」のことを言います。
しゃべることのできない猫に自覚症状があるかどうかの確認は難しいところですが、猫では「息苦しそうにしている=呼吸困難」と捉えられています。
呼吸困難を起こす病気は発症した時間の経過から、急性呼吸困難と慢性呼吸困難とに分けられます。
急性呼吸困難は、発症から数時間〜数日のうちに息苦しさが悪化したもので、慢性呼吸困難とは2週間以上前から息苦しそうな様子が続いている状態を言います。

異常な呼吸かどうかを判断するチェックポイント

猫

猫は非常に辛抱強い動物ですので、飼い主の方が「明らかに呼吸の様子がおかしい」と気付いたときには、すでに重症であるということが少なくありません。
早期に「猫の呼吸がいつもと違う」と気付くためにはどんなことに注意して見ていたらよいのでしょうか?

猫の呼吸状態をみるポイントとは?

猫の呼吸状態を見るポイントを解説します。

呼吸数が早いか

呼吸回数が早いことを「頻呼吸」と言います。
安静時の呼吸数がコンスタントに30回以上を超えているかどうかをチェックしましょう。

猫の呼吸が早い!荒い!原因は何?病気のサイン?

口を開けているか

口を開けて呼吸することを「開口呼吸」といいますが、正常な猫は開口呼吸することはありません。
持続的に開口呼吸が見られたら、異常と考えましょう。

猫が口呼吸をしている!原因は何?病気のサイン?【動画有】

胸の動きが大きいか

胸を大きく膨らませている呼吸を「努力性呼吸」と言います。
努力性呼吸は、息をしづらい原因があることになります。

鼻翼(人でいう小鼻)が動いているか

鼻翼を動かしている場合も努力性呼吸と判断されますので、見逃さないようにしましょう。

吸気時間と呼気時間の割合

「スー」と吸っている吸気時間と「ハー」と吐いている呼気時間との割合が1:1かどうかをチェックします。
空気を吸いにくい状態になると吸気時間が呼気時間よりも長くなります。

どのような体勢をとっているのか

呼吸が苦しい猫が仰向けになってお腹を出して寝ることはまずありません。
じっとうつ伏せでうずくまっているのか、うつ伏せですら苦しいため何度も体勢を変えたり、お座りの姿勢をキープしているのかなどをチェックしましょう。

猫の呼吸困難の例(動画あり)

この茶トラの可愛い猫ちゃんは、努力性呼吸の典型的な症状を表しています。
呼吸回数が多く吸気時間が長くなっていて、胸を大きく膨らませています。
また動画の最後の方をみると開口呼吸をしているのが分かります。

呼吸の異常に随伴して見られるその他の症状は?

呼吸の異常に気付かなくても、合わせてみられる以下のような症状は決して見落とさないことが大切です。

・元気や食欲はどうか

・やせてきていないか

・発熱はないか

・咳はしていないか

呼吸の異常と間違えやすい症状とは?

呼吸困難は、通常呼吸器や心臓の異常で起こりますが、それ以外の理由でもいつもと異なった呼吸様式(頻呼吸や開口呼吸等)になることがあります。

・発熱、熱中症

・激しい疼痛(手術後、落下や骨折など)

・激しい運動後や暑い場所にいた後のパンティング

・興奮や不安

呼吸困難時の対処法とは?

前述の「パンティングや興奮や不安といった呼吸困難と間違えやすい症状」が除外され、猫が呼吸困難に陥っていると判断されたら、一刻も早く動物病院を受診する必要があります。
飼い主の方が猫の呼吸異常に気付いたときには、命に関わる程に進行しているということが少なくありません。
特に急性の呼吸困難は重症であることが多いので、自宅で様子を見すぎることがないように注意して下さい。

猫に呼吸困難を起こす原因となる病気とは?

猫

どんな病気によって呼吸困難が引き起こされるのか、代表的な病気を挙げて解説します。

肺の病気

肺炎

肺に炎症が起こる病気を肺炎と言います。
肺炎は細菌や真菌(カビ)、ウイルスなどが感染することによって引き起こされます。

猫の肺炎の原因や症状や治療方法は?治療期間も解説

肺腫瘍

高齢猫では時折肺に腫瘍ができることがあり、肺腫瘍になると元気や食欲の低下や咳、胸水による呼吸困難などの症状が出ます。
肺腫瘍には、他の臓器にできた腫瘍が転移した「転移性肺腫瘍」と肺から発生した「原発性肺腫瘍」があります。
原発性肺腫瘍の約80%が腺癌といわれるタイプの腫瘍であったという報告があります。

気管や気管支の病気

猫の喘息

喘息とは、細菌やウイルスなどの感染症以外で起こる気管支の炎症のことです。
ホコリやタバコの煙などの有害刺激や、アレルギー反応が炎症の引き金になると考えられています。
猫の喘息の症状としては、咳の他、呼吸困難、喘鳴(ぜいめい)と呼ばれる気道が閉塞してヒューヒューと音がなる症状などが見られます。
治療はステロイド剤の内服もしくは吸入を行います。
この投薬で症状が改善されることが喘息の特徴でもあります。

猫の喘息の症状や原因って何?治療方法は?薬は何使うの?【動画あり】

猫も喘息になる?症状や原因や治療方法を獣医師が解説【動画】

心臓の病気

猫

肥大型心筋症

呼吸困難の猫の約40%は、心臓が原因であったという報告があり、呼吸器以外で忘れてはいけない病気になります。
猫では中高齢になると、肥大型心筋症という心臓病を発症することがあり、アメリカンショートヘアー、メインクーン、ラグドールなどでは遺伝的な要素が関連していると言われています。
肥大型心筋症になると心臓の収縮力が弱まりうまく血液が循環しなくなるため、胸水や肺水腫といった病態を引き起こし、呼吸困難に陥ることがあります。

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胸水が貯まる病気

猫伝染性腹膜炎

猫伝染性腹膜炎とはコロナウイルスが原因で起こる病気で、純血種の比較的若い猫(1〜3歳)に多く発症します。
この病気を発症すると、全身の血管に炎症を引き起こすため発熱や元気食欲の低下といった症状のほか、胸水や腹水が貯留するため呼吸困難になったり(ウェットタイプ)、脳や脊髄に肉芽腫と呼ばれる病変を形成するためふらついたり(ドライタイプ)します。
残念ながら有効な治療法はありません。

猫伝染性腹膜炎ってどんな病気?症状や治療法、余命について解説

横隔膜の病気

猫

横隔膜ヘルニア

横隔膜ヘルニアとは、外傷や先天的な異常で横隔膜が破れ、本来お腹の中にある胃や腸が胸腔内に逸脱してしまう病気です。
肝臓や腸管などの大きな臓器が肺を直接圧迫することで呼吸困難になります。
治療には外科手術が必要です。

猫の横隔膜ヘルニアの手術を徹底解説。成功率や費用は?

さいごに

元気な時は、普段猫がどんな呼吸をしているかなんて気にかけないことも多いと思いますが、最初の動画のように全体を見渡すような構図で撮影しておくと、いざというときに比較しやすいです。
猫は辛抱強い動物ですので、小さな異常を見逃さないことが病気の早期発見につながりますよ。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の呼吸数が多い!正常値はいくつ?原因は?病気のサイン?





愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

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