呼吸器の病気

猫の肺炎の原因や症状や治療方法は?治療期間も解説

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人間で、高齢者や赤ちゃんが死亡する三大原因として、「肺炎」というのはよく知られていると思います。

肺炎は猫も同様に発症します。

猫の呼吸器疾患の中でも症状が重く、原因によっては進行も非常に早く、危険な状態になることもある怖い病気です。

そこで今回は、猫が肺炎になった時どのような知識があればいいのか?

原因、症状や治療方法、完治までの期間や死亡率まで詳しく解説いたします。

肺炎とは

猫の肺炎とは、病名ではありません。
酸素と二酸化炭素の交換を行っている肺に炎症が発生した状態のことを言います。
ですから、肺炎を起こすには原因となる病気が必ずあります。
肺は、空気中から得た酸素を体内に取り込んだり、老廃物である二酸化炭素を空気中に排出する役割を担っている重要な呼吸器官ですので、炎症が発生すると正常なガス交換ができなくなり、呼吸困難に陥り、治療が遅れれば命に関わる怖い病気です。

猫の肺炎の原因は?

猫の肺炎はウイルス感染や細菌感染、アレルギーなどさまざまな要因によって発症します。
肺炎の原因は、大きく分けて、有毒ガスを吸い込んだり、誤嚥などによって直接発症するものと、元々かかっていた病気から二次的に感染して発症するものとに分かれます。

肺炎の直接原因

有毒ガスの吸引

刺激性のある化学薬品やガスなどの有毒物質を吸引することで肺に炎症をおこすことがあります。
シンナー、カビ取り剤、火事の煙などがあげられます。
毒性や吸い込んだ量によって症状の程度に差が出ます。
治療により回復することもありますが、毒性や量によっては急死の恐れもあります。

誤嚥(ごえん)

二次感染以外での肺炎で一番多い原因は「誤嚥」です。
本来、食道を通るべきはずのものが誤って気管に入ってしまい、肺に炎症を引き起こしてしまったものを特に誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。
老猫で飲み込む筋力が低下している場合や麻酔をかけた後、チューブで強制給餌している場合が多く、介護中の猫、治療中の猫に発症が多いです。

感染症

猫の免疫力が低下すると、もともと猫の体内や環境に存在していても通常は無害な菌やカビなどが感染してしまい肺炎を起こしてしまうことがあります。
これを「日和見感染(ひよりみかんせん)」といいます。
感染症が原因の肺炎の多くは日和見感染によるものです。

① 細菌

気管支敗血症菌やすべての猫の口の中に存在するパスツレラ菌などの細菌が肺炎を引き起こすことがあります。
パスツレラ菌は、人が猫に噛まれた時に感染することがある菌ですが、自分がその菌にも勝てないほど免疫力がなくなっていると言う事になります。
クッシング症候群、糖尿病、尿毒症といった基礎疾患があったり、ストレスによる免疫力の低下があると発症しやすくなります。

② 真菌(かび)

ブラストミセス、ヒストプラスマ、コクシジオイデス、クリプトコッカス、アスペルギルスといった真菌によって肺炎が引き起こされることがあります。
土を触った後や、鳥の糞との接触などで起こります。

③寄生虫

フィラリアや猫肺虫、肺吸虫などの寄生虫、もしくは寄生虫の幼虫が肺炎の引き金になることもあります。

参照:獣医師解説。猫のフィラリア症の原因や症状や治療方法とは?

アレルギー

ハウスダストやホコリなどによるアレルギーが重症化した時に肺炎の原因になることもあります。

二次感染

猫風邪

猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症などの感染症を発症していると、それらの病気の進行時に肺炎を起こす事があります。
風邪をこじらせると肺炎になるのは、人間と同じです。
風邪だと思って様子を見ているうちに肺炎に移行しており、重篤化してしまう場合が多いです。

参照:猫の風邪の原因や症状や治し方を解説。自然治癒はする?うつるの?

初期~重症までの肺炎の症状

猫が肺炎になると、初期は鼻水やくしゃみなどの一般的な風邪症状からはじまり、次第に痰がからんだような湿った咳が出て、発熱、元気消失、食欲低下がおこります。
咳とともに吐いてしまったり、えづく動作がみられることもあります。
さらに進行すると、呼吸が苦しくなってきたり、浅く早い呼吸をするようになります。
呼吸困難を起こすと、ぐったりして動かなくなってきます。
気管支炎から、肺炎になった場合などには、胸膜炎を併発してしまう場合もあります。
もともと猫は元気なら咳き込むことはありませんので、激しく咳き込むようになったらかなり重症です。

肺炎の検査は?

レントゲンで肺が白く写ったり、血液検査で白血球数やCRP(炎症)の数値が増加しているようだと、肺炎だと診断をつけます。

猫の肺炎の治療方法について

まずは救命の為に呼吸状態の回復が最優先されます。
原因を突き止めるための検査は、ある程度呼吸状態が落ち着いてから行います。

投薬治療

突然肺炎を発症してしまった場合には、二次感染を防ぐために抗生物質、ステロイドやインターフェロン、気管支拡張剤などが処方されます。
咳は菌を体の外に追い出すための生理現象なので、咳を止める治療は行いません。

酸素下での管理

重症の場合は入院し、呼吸を助けるために酸素室で管理を行います。

ネブライザー

ネブライザー治療とは薬を霧状にして猫に吸わせる治療法です。
吸い込むことで肺に直接成分が届き、効果が高い治療です。
酸素室と合わせて使用することでより効果をあげることができます。

末期の肺炎にできること

治療の効果がなく厳しい状況になったとき、もし、そのまま病院で亡くなってしまってはとてもつらいですよね。
ただ、自宅に連れて帰ってくるとその分猫は呼吸が苦しくなってしまいます。
よく、人間が山登りに使う酸素のスプレーを用意する方がいるのですが、あの酸素缶1缶程度では数分の酸素しか供給できません。
もし、自宅で一緒にいたいと思うのであれば、最近では、自宅にレンタルできる酸素発生機があります。
契約して半日ほどで自宅まで設置に来てくれます。
最期まであきらめずに治療するのはもちろんですが、最後の最後に一緒にいたいと思った場合、このようなレンタルがあることも知っておくといいかもしれません。

猫の肺炎の回復までの治療期間は?完治はするの?死亡率や余命は?

残念ながら肺炎は、予後が良くないことが多いです。
免疫力が下がっているために発症することが多いため、すでにかなり弱ってしまったところに追い打ちをかけるように肺炎を患うことになり、回復にかなり時間がかかるからです。
早めに治療を始めると、それだけ効果はあがります。
原因が細菌感染で、軽症で、抗生物質に反応した場合には、ほぼ完治が期待できるでしょう。
成猫の場合でも治療が終了するまでには1週間程度かかることが多いです。
また、肺は再生能力があまり無い臓器です。
重度の場合や煙などで肺の組織が大きく壊れてしまった場合には命を落とすことも多く、幸運にも一命をとりとめたとしても、肺の組織がダメージを受け、治らないままになってしまうこともあります。
その場合、肺炎の再発率も高くなります。
一度肺炎を起こしたら完治はないと考え、体調が回復しても注意深く観察し続けてあげなくてはいけません。
咳が出始めたらすぐに治療を始められるように気をつけましょう。
肺炎は死亡率の大変高い病気です。
さらに、子猫や老猫、エイズや白血病などに感染している猫は免疫が落ちているために、命を落とすリスクが非常に高くなります。
子猫などでは、重篤な状態になり、1日ほどで亡くなってしまうこともあります。

猫の肺炎の予防は?

肺炎は特に進行の早い病気です。
「風邪かな?」と思っているうちに、どんどん悪化してしまいます。
肺炎の原因となる二次感染を防ぐためにもワクチンの接種を受けましょう。
症状も咳や、呼吸異常と比較的分かりやすいため、早期の受診と適切な治療をすれば、重症化する前に完治することもできます。
鼻水やくしゃみなど、軽い猫風邪かな?と思っても、早期に治療をするようにして、気管支炎や肺炎にならないようにすることが大切です。
特に冬場は室内環境にも配慮し、湿度調整や温度管理にも気をつけてあげてください。
猫に最適な室内温度は20~27℃、湿度は40~60%くらいです。
加湿を行って、乾燥させないように注意しましょう。

さいごに

肺炎は非常に怖い病気で、治療をしても力及ばず亡くなってしまうことも多い病気です。
一番大切なのは、肺炎にさせる前の段階で気付き、治療を行うことです。
それでももし、肺炎にかかってしまったら、少しでも猫が楽になれるように集中的な治療を行うようにしましょう。





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