「最近うちの猫が太ってきたけど、何が原因なんだろう?」
「猫が太ることができるのは健康の証拠って聞いたことがあるけど、太っていることはいいことではないよね?」
このようなお悩みはありませんか?
ポッチャリとした猫が丸まって寝ている姿をみると、「なんて可愛いんだろう!」と癒される反面、「そうは言っても太りすぎじゃない・・・?」と不安になったことのある飼い主の方は多いのではないでしょうか?
ポッチャリというと聞こえがいいですが、残念ながら中には「これはダイエットが必要な肥満だ」と認識しなければいけないくらい太っている猫もいます。
今回は「猫が太ってきた」と感じた場合に、飼い主の方はどんなことに気をつけたらよいのかについて、詳しく解説したいと思います。
目次
猫が太ってきた!それは“肥満”かも
まずは、肥満とはどういうことなのか?猫が肥満になる原因にはどんなものがあるのかについて解説したいと思います。
肥満とは?
猫の体重が適正体重を20%以上超えた状態を“肥満”と言い、適正体重の目安は、猫が1歳になった頃の体重と言われています。
具体的には1歳時に5kgだった猫が6kgを超えると“肥満”と判断されます。
人間からすると「たった1kg増えただけ」に思えますが、元々体重の少ない猫にとってはこの差は大きいということを覚えておきましょう
肥満の原因は?
肥満は摂取したエネルギーが消費したエネルギーを上回ることによって起こります。
猫が肥満になる飼い主側の要因としては、①過剰に餌を与えていること、②体重管理していないことが挙げられます。
そして猫側の要因としては、③運動不足であること、③避妊去勢をして代謝が落ちてしまっていることが挙げられます。
過剰な餌
毎日の食事量を決めていない場合や、常に大量に置き餌をしていると肥満の原因となります。
また、普段の食事以外にも毎日のようにおやつを与えていませんか?
猫に食事を与える人が複数いる場合は、重複して餌を与えていることがあります。
体重管理をしていない
毎日猫を見ていると、徐々に進んでくる肥満には気付きにくいものです。
定期的に猫の体重を量ることは、肥満の抑止力になります。
運動不足
室内飼いの猫や高齢の猫は運動量が減ります。
お一人住まいの方は、キャットタワーなど高低差のあるおもちゃを置いてあげるようにしましょう。
避妊、去勢手術
避妊去勢手術を行うと代謝が落ちてしまいます。
猫の食欲食事量を調整しないとあっという間に太ってしまいます。
猫が太っているかどうかチェックしよう!
では実際に猫が肥満なのかどうか、ご自宅でできるチェック方法について解説しましょう。
猫の体重測定の仕方
まず猫を抱っこした状態で体重を量り、その値から抱っこしていた方の体重を引くことで猫の体重を計算します。
猫の1kgの体重誤差は大きいので、必ず少数第一位まで測定できる体重計を使用するようにしましょう。
もし赤ちゃん用の体重計(ベビースケール)をお持ちの方は、猫をそのまま乗せることで体重を量ることができます。
ボディコンディションスコア(BCS)の判定の仕方
ボディコンディションスコア(BCS)とは、体型を1〜5段階に評価したものです。
ボディコンディションスコアが4以上と判断された場合は、これ以上太らないような対策が必要になってきます。
BCS1:やせすぎ(削痩):肋骨や腰の骨が容易に触れる。腰に深いくびれがある。
BCS2:やせ気味(体重不足):肋骨や腰の骨が触れる。腰にくびれがある。
BCS3:標準(適正体重):肋骨や腰の骨がわずかな脂肪に覆われているが、触ることができる。腰には適度なくびれがある。
BCS4:太り気味(体重過剰):肋骨や腰の骨は脂肪に覆われ、触ることが難しい。腰のくびれはほとんどない。
BCS5:太りすぎ(肥満):肋骨や腰の骨は厚い脂肪に覆われ、触ることが非常に難しい。腰のくびれはない。
猫が太ってしまった!飼い主のお悩みQ&A
飼い猫が太ってしまった時に、多くの飼い主の方のお悩みや疑問に思う内容をピックアップしてお答えしたいと思います。
猫が肥満になるとどんな病気のリスクがある?
人間同様、猫も肥満になると様々な病気を誘発したり、症状を悪化させたりする原因になります。
特に猫では、糖尿病や尿路結石の発症には肥満が関係しているという報告がありますし、また心臓や関節に負担がかかるため、高齢の猫ではできるだけ過度な肥満は避けなければいけません。
猫のダイエットを行っているけど、全然体重が減らない!
猫のダイエットに際して、ぜひ覚えていただきたいのが「突然の無理な減量は危険!」ということです。
というのも、猫に急激な食事制限をすると、全身の脂肪が肝臓に集まってしまう“肝リピドーシス(脂肪肝)”という病気になってしまう可能性があるからです。
⇒猫の脂肪肝は治る?原因や症状や治療法は?食事はどうしたらいい?
まずは「これ以上体重をふやさないようにしよう」くらいのダイエットから始めてみるのがいいでしょう。
また、ダイエットをする上で定期的な体重測定は重要ですが、猫は体重が軽いので、毎日量っても人間用の体重計ではほとんど変化がないですので、2週間ごとの測定で十分です。
ゆっくりとした減量を心がけると、6kg(適正体重4kg)の肥満猫が順調にダイエットに成功していても、1週間後に5.88〜5.97kg程度、2週間後には5.76〜5.94kgであればよいことになります。
体重計ではほとんど変化がないからといって、決して焦ってはいけませんよ。
猫のダイエットの始め方が知りたい!
もし猫におやつをあげる習慣があるのなら、その回数や量を減らしてみる、餌を目分量で与えている場合は、量を計測してあげるといったところから始めてみましょう。
これだけでも肥満が悪化することを抑えることができます。
また、1日の食事量を3~4回に分けて与えてみるのも血糖値の急激な上昇を抑えることが出来ます。
もしお仕事などで頻回の食事が難しい場合は、自動餌出し機などを利用すると楽に管理できます。
ここまでの基本を全てクリアしてもなお痩せないのだとしたら、もう少し踏み込んで食事療法を行うといいでしょう。
一般食や準療法食の中には“体重管理用”や“ライト”などの表記のあるものはグラム当たりのカロリー数を減らしていたり、食物繊維を増量することで満腹感を与えることができます。
もちろん体重管理用の療法食はダイエットに特化した特徴がありますので、コストはかかりますが、より効果的です。
最近太ってきたけど、なんとなく元気や食欲が少ない気がする
お腹が膨らんできたからといって必ずしも肥満とは限らず、中には病気が原因であることもあります。
例えばお腹の中に腹水が貯まっていたり、大きなしこりができるとウエストのくびれがなくなるため、一見太っているように見えてしまいます。
猫で腹水が貯まってしまう病気の代表的なものに、猫伝染性腹膜炎(FIP)や悪性腫瘍があるのですが、前者は若い猫、後者は中高齢の猫に発生しやすい病気です。
もし猫の元気食欲が低下していたり、便の回数や量が減っている、熱っぽいなどの症状が見られるなら、肥満ではなく病気が原因である可能性が高くなります。
「お腹が膨らんでいるのは太っているだけだ」と思い込まず、その他の症状がないかどうか注意してみてあげるようにしましょう。
さいごに
一緒に暮らしている猫を毎日見ていると、ゆっくりとした体重の変化には気付きにくいものです。
体重は健康のバロメーターですので、太っている・いないに関わらず、定期的に測定しておくことをおすすめします。
「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」
「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」
という飼い主さんはとても多いです。
動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。
動物病院で治療すれば助かった命は実に多いです。
経済的な問題で愛猫の寿命を縮めないためにも愛猫が元気なうちにペット保険に加入することが大事になります。
でも「ペット保険っていうけど、どういう保険があるの?」という疑問も出てくるかと思います。
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