全身の症状

猫がぐるぐる回る!病気の可能性は?原因は何?【動画あり】

投稿日:2017年2月11日 更新日:

 

「猫がしっぽを追いかけてぐるぐる回っている」

「最近猫がボーッとした様子で、円を描くように歩くことがある」

一見すると似たような行動ですが、後者のような症状は病気のサインである可能性があります。
猫がぐるぐる回る行動が見られた場合、病気の可能性を見逃さないために飼い主の方はどんなことに気をつけて観察したらいいのでしょうか?
動画を交え、詳しく解説していきたいと思います。

猫のぐるぐる回る行動は病気のサイン?

猫を飼っていると、自分のしっぽや影を追いかけて楽しそうにぐるぐる回る猫の姿をみたことがある方は多いと思います。
これは遊びの一つなので問題ないのですが、中には病気が原因でぐるぐる回ってしまうことがあります。
「病的なぐるぐる回る行動」とは一体どんなものなのでしょうか?

旋回運動とは?

本人の意志とは関係なく、ぐるぐる回ってしまう行動を医学的には「旋回運動」と言います。
旋回運動は、平衡感覚を失い体のバランスを上手く保つことができなくなることによって引き起こされる異常な行動とされています。

前庭障害とは?

平衡感覚とは体のバランスを保つのに必要な感覚です。
耳の奥(内耳)の「前庭」と呼ばれる部位で頭の回転や傾きといった情報をキャッチし、それが神経伝達され、脳が感知することによって平衡感覚は生じます。
この平衡感覚を失ってしまうことを「前庭障害」と言い、原因が耳にある場合を「末梢性前庭障害」、原因が脳にある場合を「中枢性前庭障害」と呼びます。

前庭症状とは?

前庭が障害されると共通して見られる症状があり、それを総称して「前庭症状」と言います。
前庭症状には先ほどの「旋回運動」の他にも、一方向に首が傾いてしまう「斜頚」、眼球が一定のリズムで揺れてしまう「眼振」と言われる症状があります。
このような前庭症状を起こしている猫は、世界がぐるぐる回っているような感覚に陥るため、ひどいめまいやふらつきを起こすようになり、起立することができなかったり、嘔吐や食欲の低下が見られたりします。
また、空中に抱え上げられるとパニックになったり、暗い場所や寝起きに症状が悪化することが多いのも特徴です。

猫に旋回運動を引き起こす病気とは?

ではどんな病気になると旋回運動がみられるようになるのでしょうか?
前庭障害を引き起こす具体的な病気について見ていきましょう。

耳の病気(末梢性前庭障害)

中耳炎、内耳炎

中耳や内耳に炎症が起きる病気で、原因の多くは細菌感染によるものです。
中耳炎や内耳炎になると前庭の機能が低下し、旋回運動などの前庭症状を表します。
また、発熱や食欲不振、耳を触ると痛がる、といった症状も合わせて見られることがあります。
放っておくと脳の方まで炎症が広がって髄膜炎を起こしてしまうことがあり、見逃してはいけない病気です。
治療としては、抗生物質の全身投与を行います。

鼻咽頭ポリープ(炎症性ポリープ)

鼻咽頭ポリープとは、猫の鼓膜の内側(中耳や耳管)から発生した炎症によるしこりで、「炎症性ポリープ」とも言います。
この病気は若い猫での発生が多いため、先天的なものが原因と考えられています。
鼻咽頭ポリープの症状はポリープの発生している位置によって変わってきます。
ポリープが鼻咽頭にある場合は、慢性的な鼻水やいびきのような呼吸が見られますし、外耳道の方向へポリープが広がっている場合は、耳の中に液体や血液が溜る、耳垢が多い、耳を掻く、頭を振るなどの症状が見られます。
また炎症が深刻化すると、中耳炎や内耳炎同様に前庭症状が出ることもあります。
診断にはMRI検査やCT検査を行い、治療法は手術によってしこりを取り除くことになります。

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脳の病気(中枢性前庭障害)

脳腫瘍

人間同様、猫にも脳に腫瘍ができることがあり、最も発生頻度の高いのは「髄膜腫」と言われる腫瘍です。
脳腫瘍の発生している場所によって症状は変わりますが、前庭症状の他、けいれん発作、元気食欲の低下、歩き方がおかしい(歩様異常)、痴呆症状、攻撃性が強くなったなどの性格の変化、嘔吐などが見られることがあります。
もしMRI検査で髄膜腫が疑わしいと判断された場合、髄膜腫は比較的手術で摘出しやすい腫瘍であり、かつ投薬など内科的な治療では延命効果が得られないことから、外科手術が第一選択となります。

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猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫伝染性腹膜炎とは、コロナウイルスの感染によって全身の血管に炎症を引き起こす病気です。
この病気は腹膜炎を起こすだけでなく脳や脊髄に肉芽腫と呼ばれるしこりを作ることがあり、前庭症状の他、けいれん発作、ふらつきなどの神経症状や発熱や元気食欲の低下などの症状を引き起こします。
純血種の比較的若い猫(1〜3歳)に多く発症するとされていますが、雑種にも稀に高齢の猫にも見られます。
症状を和らげるために、炎症を抑えるためのステロイド剤や、抗ウイルス効果を期待してインターフェロンの投与を行いますが、残念ながら有効な治療法はありません。

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猫の旋回運動を見てみよう【動画あり】

では、心配の必要のないぐるぐる回る遊びと病的な旋回運動の見極めるポイントとは何なのでしょうか?
実際の動画を見てみましょう。

しっぽを追いかけてぐるぐる回る例

猫を飼っている方は見る機会の多い光景だと思いますが、ご存じない方はぜひ次の動画をご覧下さい。

健康的な白キジの猫ちゃんは、ちょっとイライラしているのか興奮気味なご様子で目を丸くしています。
突然しっぽの存在に「ハッ!」と気付いたように、ぐるぐる回り出していますね。
遊びや感情の高ぶりから猫はこのような行動をすることがよくあり、比較的活動的な若い猫に多いです。
このケースでは猫ちゃんの意識もハッキリしていますし、自分の意志でぐるぐる回るのを止めることができているため、病的な旋回運動ではなく心配の必要はありません。

病的な旋回運動の例

では病気のサインである旋回運動とはどんな行動なのでしょうか?
実際の動画をご覧頂きましょう。
※注意:次の動画には病気の猫ちゃんが出てきますので、気分が落ち込みやすい方は閲覧をご遠慮下さい。

・旋回運動と運動失調

茶白の猫ちゃんが左方向に旋回しています。
そして旋回後はふらついてケージにもたれかかるような仕草が見られ、うまく体のバランスがとれない様子です。
このような病的な旋回運動は、回る方向がいつも同じであるのが特徴です。

先ほどの猫ちゃんの別動画ですが、今度は何とか立ち上がっていますね。
しかし、沈鬱な様子で頭をさげてしまった後は、ふらついてしまいかかとを挙げて立ち上がるのが難しい様子です(運動失調)。
このケースでは脳に何らかの病気が存在していると考えられます

・てんかん発作としての旋回運動

黒猫ちゃんが、突然左周りに旋回を始めます。
しっぽや影を追いかける様子ではなく、旋回している時の様子をよくみると、首も左に傾いています(斜頚)。
口を大きく開けてよだれを垂らしながら、旋回したり部屋をかけずり回っており、とても遊んで回っているようには見えません。
この猫ちゃんは左脳の欠損があると診断されているそうで、撮影されている異常な行動はけいれん発作であると考えられます。

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さいごに

病的な旋回運動の診断にはほとんどの場合でMRI検査(±CT検査)が必要になります。
MRI検査は長時間じっとしていないといけないため、動物で実施するためには残念ながら全身麻酔をかけなければなりません。
麻酔のリスクを心配されMRI検査をためらう飼い主の方も多いと思いますが、中耳炎やポリープ、髄膜腫など治療可能な病気の診断にはどうしても避けられない検査であることをご理解いただければと思います。





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