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猫が多飲多尿に!原因は?病気のサイン?おしっこや飲水量の目安は?

投稿日:2017年1月25日 更新日:

 

「猫のおしっこの量が増えて、ペットシーツに吸収しきれなくなってきた」

「猫が、容器が空になるまで水を飲んでいる・・・」

このような症状はありませんか?

猫が普段あまり水を飲まない猫が急に飲むようになったり、以前より明らかに尿量が増えているとなると、「なんの病気だろう?」と飼い主の方も不安になりますよね。
今回は「多飲多尿」とはどのような症状なのか、どんな病気になるとそのような症状が引き起こされるのかについて解説したいと思います。

猫の多飲多尿について

まずは多飲多尿とはどんな症状なのか、多飲多尿と判断する目安について解説します。

多飲多尿とはどんな症状?

飲水量や尿量が増加することを医学用語で「多飲多尿」と呼びます。
猫は砂漠の多いエジプトが原産であるため、元々あまり水分をとらなくても生きていける動物です。
その猫が多飲多尿を示しているということは少なからず病気のサインと考えましょう。

多飲多尿の目安とは?

・多飲の目安

1日に体重1kgあたり45ml以上の水分を摂取していると、「多飲」と判断されます。
つまり体重5kgの猫が、1日に225ml以上の水分を摂取していると「多飲」であるということになります。
しかし注意が必要なのは、「摂取している水分量」とは飲水量の他に、食べている缶詰内の水分も含むというところです。
ドライフードしか食べない猫に比べ、缶詰しか食べない猫では当然飲水量は減り、純粋な飲水量だけ把握していては「多飲」を見落としてしまう可能性があります。
ですので、正確に摂取している水分量を計算するには缶詰内に含まれている水分量を計算に入れる必要があるということを覚えておきましょう。

・多尿の目安は?

正常な猫の尿量は体重1kgあたり20〜40mlとされ、体重1kgあたり40ml以上出ていると「多尿」と言われています。
つまり、5kgの猫が1日に200ml以上排尿していると多尿と判断されるという計算になります。
しかし現実的には猫は猫砂の上に排尿することが多いため、犬と比べ猫では排尿量を調べるのは難しく、猫の排尿量を測定できるのはペットシーツで排尿している習慣のある猫に限られてしまいます。
もしペットシーツで排尿する猫であれば、排尿後のペットシーツの重さからペットシーツの重さを引き、体重1kgあたり40ml以上出ていないかを比べます。
また、ペットシーツの排尿は尿の色にも注目することができるため、薄い尿である場合も多飲多尿を疑う所見になります。

摂取している水分量を量ってみよう

飲水量が多いのか少ないのかを客観的に評価するためには、実際どのくらい飲んでいるのかを測定してみることが大切です。
飲水用の容器にあらかじめ測定した重さの水を張り、24時間経過したら入れた水の重さよりどのくらい減っているかを測定します。
これで「飲水量」が分かります。
そして缶詰食を与えている場合は、与えている缶詰の重さ×0.8で「食事からの水分量」を計算します。
あとは「飲水量」と「食事からの水分量」を足してみて、前述の「体重1kgあたり45ml以上飲んでいるか」を比べてみましょう。
もし厳密な飲水量を測定したいのであれば、容器から蒸発した水分量を計算に入れたり、食べている缶詰内の水分量をメーカーに問い合わせて計算しなくてはなりませんが、明らかに異常に飲んでいるかいないかの判断には、上記の計算方法でも差し支えないと考えます。

猫に多飲多尿を引き起こす病気とは?

猫が多飲多尿を示す病気には、具体的にどんなものがあるのでしょうか?
どれも非常に猫に多く見られる病気ばかりですので、ぜひここで知っていただきたいと思います。

慢性腎不全

腎臓の機能が低下する病気を腎不全といい、腎不全は「急性腎不全」と「慢性腎不全」に分かれます。
顕著な飲水量や尿量の増加を主徴とするのは慢性腎不全になり、高齢猫において慢性腎不全は非常によくみられる病気です。
尿は、血液の中の不要物を腎臓で濾過し、必要な水分や塩分を吸収して濃縮して出来ますが、腎臓の機能が低下すると水分や塩分を引き戻すことができず、尿中にどんどん水分が失われるため「多尿」が起こり、体内の水分量を補うべく「多飲」となります。
慢性腎不全を引き起こす原因には原因不明のもの、多発性腎嚢胞、腎アミロイドーシス、腎盂腎炎、糸球体腎炎等がありますが、中でも原因不明のものが最も多いです。
残念ながら一度失われた腎臓の機能は回復することはなく、早期発見・早期治療が延命効果や生活の質を維持するためには必要です。

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甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで引き起される、高齢猫によく見られる病気です。
甲状腺機能亢進症になると代謝が異常に亢進するため、腎臓の血流症が増加する等の理由で多飲多尿が見られるようになります。
また動きが活発になり食欲が旺盛になる、食べているにもかかわらず痩せる、夜鳴きが酷い、下痢や嘔吐などの症状が見られることがあります。
甲状腺機能亢進症の原因としては、甲状腺の良性腫瘍(甲状腺腺腫)もしくは悪性腫瘍(甲状腺癌)があり、重度に腫れてくると首の辺りでしこりを触知できることもあります。
診断のためには血液検査を行い、T4(ティーフォー)とfT4(フリーティーフォー)の測定を行います。
治療としては手術で甲状腺の摘出を行うか、抗甲状腺ホルモン薬の投与を行います。

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糖尿病

糖尿病とは、膵臓から出る「インスリン」というホルモンの分泌量が減ったり、インスリンが上手く働かなくなるために高血糖が引き起こされる病気です。
高血糖になると尿中に多量の糖が含まれるため水も引き込まれてしまい、尿量が増加し多尿となり(浸透圧利尿)、その結果として多飲が引き起されます。
糖尿病になりやすい猫は、10歳以上の高齢猫、去勢雄、肥満とされています。
症状は多飲多尿以外にも、食べているのにやせてきた、嘔吐が増えた、よく寝ている、毛づやが悪くなった、元気食欲がない、などの症状が見られます。
また糖尿病が原因で細菌性膀胱炎や末梢神経障害を起こすことがあります。
細菌性膀胱炎になると血尿や頻尿などの症状が見られたり、末梢神経障害になると「かかとをつけて歩く」という特徴的な歩様異常も見られたりします。
治療としては、高繊維食や低炭水化物高タンパク質食の食事療法に加え、1日2回のインスリンの注射を行います。
猫の糖尿病は早期に適切に管理されると、「寛解(かんかい)」といってインスリン注射の必要がなくなる場合がありますので、できるだけ早くに多飲多尿気づくことが大切です。

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高カルシウム血症

血液中のカルシウム量が上昇すると、腎臓での水の再吸収が減り多飲多尿が引き起こされます。
猫の高カルシウム血症の主な原因は、リンパ腫などの悪性腫瘍の他、原因不明のもの(特発性高カルシウム血症)があります。
カルシウム値を下げるためには、原因となっている腫瘍の治療を行ったり、利尿剤や生理食塩水の点滴、高繊維食(特発性の場合)の給餌を行います。

さいごに

猫は元々飲水量が少ない動物ですので、飼い主の方が「猫の水を飲む量が増えている」と気になった場合、やはり多飲多尿であると判断されるケースが多いです。
慢性腎不全や糖尿病、甲状腺機能亢進症、リンパ腫は高齢猫に非常に多く見られる代表的な病気ですので、くれぐれもこのサインを見逃さないようにして下さいね。

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愛猫のために知ってほしいこと


「動物病院に連れていきたいけど治療費はどのくらいかかるんだろう?」

「愛猫の病気を治してあげたいけど高額費用を支払う余裕がない…」

という飼い主さんはとても多いです。

動物病院で治療する場合、病気によっては10万円以上かかってしまう場合もあります。

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