皮膚の症状

猫が爪を噛む。原因は何?ストレス?病気の可能性は?

投稿日:2017年1月25日 更新日:

 

「猫が爪切りした後から、爪を噛んで引っ張っている!」

「引っ越ししてから猫がよく爪を噛んでいるけど、原因はストレス?」

このような経験や疑問はありませんか?
猫を初めて飼った方なら、このような光景を見ると何かの病気なのかと心配に鳴る方もいらっしゃいますよね。
今回は、猫の爪を噛む習慣とその理由について解説したいと思います。

猫の爪について

猫が爪を噛む原因を探るためには、まず猫の爪の構造や爪研ぎの習性について知っておいた方がよいでしょう。

猫の爪の構造や特徴は?

猫の指と爪は、1本の前足に5本、後足に4本あります。
猫の爪の中心には神経と血管が通っていて、内側から徐々に新しい爪が出来上がっていき、外側になるにつれて固い爪に変化していくため、タマネギのような層構造になっているのが特徴です。
また、猫の爪(特に前足)は、力を抜いた状態では指の皮膚の中にすっぽりと収まっていて、グッと力を入れた時や人間が猫の指をつまむように押さすことで爪を立てることができます。
これは、猫が高いところから降りたときに爪がダイレクトに床に当たらないようにするために必要な構造になります

猫が爪をバリバリ研ぐワケとは?

猫を飼っている方は皆さんご覧になっていると思いますが、猫は毎日せっせとと爪を研いでいますよね。
なぜ猫は爪研ぎをするのかご存じでしょうか?

マーキング

猫には肉球に汗腺があるため、自分の縄張りを主張するためにその場所にニオイをつけるマーキング(なわばりを示す行為)の意味があると考えられています。

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古い爪をはがす

猫の爪は研がれた刀のようなするどい形をしていますが、手入れをせずに放っておくと、まるで分厚い鞘(さや)のような形になってしまいます。
爪が尖っていないと獲物を狩ることができないため、元々肉食動物である猫は本能的に爪を研いでいるというわけです。
なお、分厚い鞘のような爪は、うまく爪とぎに当たっていない爪や、高齢の猫、病気の猫で爪のセルフケアができていない場合によく見られます。

ストレス解消や欲求の表れ

爪研ぎをすることで、猫はストレスを解消して気持ちを落ち着かせることがあります。
また特定のドアや壁などで爪とぎを行う場合は、「外に出たい」という欲求の表れであることもあります。

猫が爪を噛む理由とは?

猫が爪を噛む理由として一番多い原因がグルーミングですが、他にも病的な痛みやストレスによることもあります。

グルーミング

猫が自分で毛や爪などの体の手入れをすることを「グルーミング」と言いますが、猫の爪のグルーミングは爪研ぎによって古い爪を剥いでいくだけではなく、歯を使って行うこともあります。
歯を使うグルーミングは、ガムを食べるようにクチャクチャ噛むのではなく、爪を前歯で噛んでググッと力強く引っ張るように行います。
うまく爪研ぎに当たらない爪や、そもそも爪研ぎができない後肢の爪は、歯を使わないとしっかりケアできないため、このような仕草が見られるというわけになります。

ストレス

環境の変化や来客などが刺激となって、ナーバスな猫は過剰なグルーミングをすることがあります。
このケースでは爪を噛む行為が増えるだけでなく、毛づくろいの頻度も増えることがあります。
猫特有のザラザラした舌による毛づくろいのため、お腹や太ももの毛が刈り取られてしまい皮膚が見えてしまうことは、非常によくある猫の過剰なグルーミングのサインになります。

痛みがある場合

爪周囲炎などの病気になると、爪の周りに痛みがでるため過剰に手を舐める、手先を噛んでいる、などの仕草が見られることがあります。
もし病的なものであれば、噛んでいる爪の周りが赤くなっていたり、チーズのようなフケが見られたり、何らかの肉眼的な異常が見られるはずです。
このケースでは、爪を噛むような仕草はグルーミングではなく病気のサインですので、早めに動物病院を受診しましょう。

爪の異常かも?飼い主の方が見るポイントと対処法

猫が爪を気にしているような仕草があった場合、飼い主の方はどんな点に気をつけて見ておけばよいでしょうか?
爪の異常に気付く3つのチェックポイントを解説します。

出血がないか?

爪が深く折れたり、割れたりすると出血します。
床に血の跡がついていたら、爪か肉球から出血している可能性が強くなります。
どこから出血しているのかを確認し、にじむ程度の出血であれば、1〜2分程度圧迫しておくとよいでしょう。

爪が尖っているか?

しっかりとケアされている爪は鋭く尖っていますが、ちゃんと爪が研げていないと、先端が丸みを帯びた爪の形になります。
上手く研げていない爪を見つけた場合は、爪切りの際に外側の古い爪を少し剥いであげるとよいでしょう。

肉球に刺さっていないか?

爪が伸びたまま放置すると爪が肉球に刺さってしまうことがあります。
ゆっくり刺さるため意外と出血が少なく、飼い主の方がそのことに全く気付いていないということもよくあります。
この場合、普通の犬猫用の爪切り(ハサミタイプやギロチンタイプ)や人間用の爪切りではうまくカットすることができませんので、動物病院を受診しましょう。
なお、このようなことはグルーミングをあまりしない高齢の猫や、足先の骨が変形しているスコテッシュフォールドにしばしば見られます。

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爪の周りの皮膚はきれいか?

前述の通り、爪周囲炎では皮膚にフケや赤みがあるなどの病変を伴っています。
もし似たような症状がある場合は治療が必要ですので、動物病院を受診しましょう。

さいごに

猫が爪を噛む行為のほとんどが一過性で、よくある正常なグルーミングになります。
もし飼い主の方が心配になるほど執拗に噛んでいるようなら、爪の形に異常がないか、出血はないか、肉球に問題がないか、皮膚に異常がないかを確認してみましょう。
定期的に猫の爪切りをしてあげると、早めにこのような異常に気付くことができますし、爪が折れるなどの事故を防ぐことができますよ。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

猫の爪が割れる。原因は何?出血する場合の対処法は?





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