全身の症状

猫が痙攣発作を起こす。原因は?対処法や病気の可能性は?

投稿日:2016年12月16日 更新日:

猫

「猫が突然痙攣発作を起こしたんだけど大丈夫?」

「猫が痙攣発作を起こしたときはどの様に対処した方がいいの?」

「痙攣発作を起こしたら動物病院に連れて行った方がいい?」

なんて疑問ありますよね・

猫が痙攣をおこしたらとても驚いてどうしたら良いかわからなくなり、パニックを起こしてしまいがちです。
いざという時に慌てないように、痙攣した時の対処法や原因についてお話ししていきますので、参考にしてみてください。

痙攣発作とは?

意識がなく倒れ、全身に力が入り硬直し、バタバタもがいたりビクビク震えたりする状態です。
大量のよだれを伴い、数秒で全身に痙攣が移行し、倒れて白目をむき、激しく手足や体を床に打ち付けたり、泡を吐いたり、倒れたまま回り続けたりします。
尿や便が出てしまい、全身が汚れてしまう事もあります。
痙攣発作は生涯に2度と起こらない場合や、数年してから再び突然発症したり、毎日のように連続しておこることもあり様々です。
これは、猫それぞれが持つ病気が関係していると考えられるので、一度でも発作が起きたら病院で検査を受け、猫の体に何が起きているのか知る必要があります。

痙攣の前兆におこる症状

前兆として、口をパクパクする、顔面がピクピクする、真顔になり立ち止まる、足だけがガクガクする、失禁、歯ぎしりなどの行動が見られることもあります。
前兆なく突然痙攣が起こることもあります。

寝ている時のピクピクは痙攣?

猫

猫が寝ていると、顔や手足をピクピクとさせていることがあります。
これは眠りが浅くなるレム睡眠期に夢を見ていると考えられています。
結構激しく体がビクッとしたり白目を剥いて「フギャ」とか「ンガ」など鳴き声とも思えない声を出すこともあり、本当に夢見てるだけ?と心配になります。
どうしても心配な時は、声をかけてみてください。
ハッとして飼い主の顔を見たらやはり寝ているだけです。
痙攣発作が起きていたなら、声をかけても収まりませんし飼い主の方に顔を向けることはなく明らかに異常を感じます。

「泡を吹く」「よだれを垂らす」

この2つの症状は痙攣と震えやレム睡眠と区別するのに有用です。
震えやレム睡眠では泡を吹いたりよだれをダラダラ垂らすことはありません。

猫のよだれが多い!止まらない!原因は?どんな病気?

原因

痙攣を起こす病気で大事なのは、頭の中の問題(脳)か、頭以外の問題(内臓)かという事です。それにより治療が大きく変わってきます。

脳が原因の場合

「猫白血病ウイルス感染症」「猫パルボウイルス感染症」「猫伝染性腹膜炎(FIP)」などの脳炎を起こす可能性のある感染症や、細菌などの様々な感染症、脳内腫瘍による神経の圧迫、遺伝性疾患、脳梗塞まで、脳内で起きている様々な異常により症状が出ます。
原因がよくわからず先天的に痙攣発作を起こす「特発性てんかん」は猫では犬より圧倒的に少ないとされています。
中には、致死的な病気も存在するので、少しでも異変を感じた場合は動物病院に行きましょう。

猫のてんかんとは?原因や症状、治療薬、対処についても解説【動画あり】

猫のパルボウイルス感染症(汎白血球減少症)とは?症状や治療法を解説

内臓が原因の場合

内臓が原因で痙攣が起きている場合は、中毒症状の可能性があります。
中毒物質の摂取や、肝不全や腎不全、代謝系疾患などで排泄できなくなった毒素が蓄積されることで痙攣が起きたり、低血糖や低カルシウム症、熱中症などでもおこります。

治療法

猫

もし病院に到着した時点で痙攣が続いている場合は抗痙攣薬の投与を行います。
その後は、痙攣をおこしている原因によって治療法が異なります。
原因がわかっている場合は、その病気を優先的に治療します。
特発性のてんかんなど原因が不明の場合は、抗てんかん薬を処方されることが一般的です。
薬は、発作をなくす薬ではありません。
発作を起こす閾値を上げることで、痙攣発作の回数を減らしていくという治療で、毎日の長期的な服用が必要です。

痙攣が起きた時の対処法

始めて猫が痙攣を起こすと、パニックになることも多いでしょう。
実は痙攣を起こしている時に飼い主ができることはあまりありません。
揺さぶったり大声を上げたりすることは逆に神経を昂らせてしまいます。
また、痙攣を起こしている時は意識がありませんので不用意に手を出すと咬まれてしまうこともあります。
高いところからの落下を避け、暴れてけがをしてしまう可能性のあるような障害物をどかし、クッションや毛布などで猫の周りを保護してあげましょう。
そのあとは、余計なことはせず痙攣が収まってくるまで見守りましょう。
吐いてしまった時は頭の近くや口は絶対に触らず、体を持ち上げて頭を下げ吐物を誤嚥しないようにしてあげましょう。
びっくりして口の中に指を入れ、吐物を掻き出すようなことは危険ですので決してしないでください。
もし、可能であれば「発作が何秒続いたか」を測って下さい。
感覚では数分に感じる痙攣も、実際は数秒~数十秒のことが多いので、時計でしっかり測りましょう。
難しいかもしれませんが、動画があると診察の手助けになります。
発作は数秒~数分で収まり、だいたいは通常の状態に戻ります。
少し治まってきたら、毛布やタオルでそっと包んで抱き上げ「大丈夫だよ」とゆっくりさすって安心させてあげてください。
よだれや失禁で体が汚れていたら拭いてあげましょう。
中には、発作後の24時間位ずっと同じペースで歩くペーシング行動や、食欲が旺盛になるいわゆる発作後行動が出る猫もいますので、すぐにシャンプーなど負担のかかることはせず、安静に
してあげましょう。
発作の後は数日よく様子を見てあげてください。

受診が必要な痙攣発作

猫

発作が5分以上治らない場合、「重積(じゅうせき)発作」といい、痙攣が連続して起き自然に収まらなくなっている状態です。
早急に抗痙攣薬の投与を行わなければ脳に大きな後遺症が残ることがあります。
また、すぐに発作は収まるが一日に何度も発作が起きてしまうという場合も早急に受診した方が良いでしょう。
病院に到着と同時に処置が行えるように事前に状態を電話しておくとスムーズです。

さいごに

痙攣は症状が激しく驚き慌てる飼い主さんも多い症状です。
とても心配になりますが、落ち着いて、自分ができることをやりましょう。
「発作の時間はどれくらいか」「どのような発作か」「誤嚥や、ぶつけて体にけがをしていないか」「他に症状はなかったか」「発作の後正常の状態になっているか」などをしっかり把握しましょう。
初めての発作の場合はなぜ発作が起きているのかを調べる必要がありますので、正常な状態に戻っていてもかならず一度は病院に連れていきましょう。
とにかく落ち着いて、行動することが大切です!





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