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猫の肥満度チェック方法。見分け方や病気のリスクは?フードをあげるときの注意点とは

投稿日:2017年1月10日 更新日:

猫

「猫が太ると、どんな病気のリスクが高くなるの?」

「うちの猫がなかなか痩せないけど、どんなフードを食べさせたらいいの?」

このような疑問はありませんか?

ポッチャリした猫は確かに可愛いですが、長生きしてもらうためにはやはり健康的な体型をキープさせた方がいいのではないかと心配になる方もいらっしゃると思います。
今回は猫の肥満度をチェックする方法と、肥満による病気、フードの選び方やダイエットのコツについて解説したいと思います。

猫の肥満について

猫

まずは、肥満とはどういう状態を言うのか、肥満の原因やリスクとは何なのかについて解説します。

肥満とはどういう状態?

猫の体重が適正体重を20%以上超えた状態を「肥満」と言います。
例えば5kgが適正体重の猫が6kgを超えると「肥満」と判断されます。
我々人間からすると「たった1kg」と感じてしまいますが、体重の少ない猫にとってはこの差は大きいということになります。

適正体重って何?

猫の適正体重の目安は、猫が1歳になった頃の体重と言われています。
もしその時の体重をハッキリと思い出せない場合は、1歳の時の写真がある場合は現在の体型と比べてみるとよいでしょう。

肥満の原因は何?

肥満は摂取したエネルギーと消費したエネルギーのアンバランスによって起こります。

食べ物の与え過ぎ

毎日の食事量を決めていない場合や、「うちの猫はチョコチョコ食いだから」といって常に大量に置き餌をしているのも肥満の原因となります。
また、「普段の食事以外にもついついおやつを与えてしまう」という方も多いのではないでしょうか?
もし食事を与える人が複数いる場合は、確認してみると重複して餌を与えていたということもあり得ます。

猫の体重を知らない

毎日猫を見ていると、徐々に進んでくる肥満には気付きにくいものです。
定期的に猫の体重を量ることは、肥満の抑止力になります。

運動不足

室内飼いの猫や高齢の猫は運動量が減ります。

避妊・去勢手術

避妊去勢手術を行うと代謝が落ちるため、肥満のリスクが高いので注意が必要です。

肥満ってどんなリスクがある?

猫

肥満になると様々な病気を誘発したり、症状を悪化させたりする原因になります。
具体的なリスクは以下の通りです。

・心臓に負担がかかる

・糖尿病になるリスクが高くなる

・手術時の麻酔リスクが高くなる

・尿路結石を引き起こすリスクが高くなる

・関節に負担がかかる

肥満度のチェック方法とは?

猫

実際に猫が肥満なのかどうかのチェック方法について解説していきます。

猫の体重を量ってみよう

まず猫を抱っこした状態で体重を量り、その値から抱っこしていた方の体重を引くことで猫の体重を計算します。
猫の1kgの体重誤差は大きいので、必ず少数第一位まで測定できる体重計を使用するようにしましょう。
もし赤ちゃん用の体重計をお持ちの方は、猫をそのまま乗せることで体重を量ることができますよ。

ボディコンディションスコア

ボディコンディションスコアとは、体型を1〜5段階に評価したものです。
ボディコンディションスコアが4以上と判断された場合は、これ以上太らないように、食事量を減らすか低カロリーの食事に切り替えるなどの対策が必要です。

1.やせすぎ(削痩):肋骨や腰の骨が容易に触れる。腰に深いくびれがある。

2.やせ気味(体重不足):肋骨や腰の骨が触れる。腰にくびれがある。

3.標準(適正体重):肋骨や腰の骨がわずかな脂肪に覆われているが、触ることができる。腰には適度なくびれがある。

4.太り気味(体重過剰):肋骨や腰の骨は脂肪に覆われ、触ることが難しい。腰のくびれはほとんどない。

5.太りすぎ(肥満):肋骨や腰の骨は厚い脂肪に覆われ、触ることが非常に難しい。腰のくびれはない。

やや肥満気味の猫のダイエットのコツとは?!

猫もし猫が肥満と判断された場合、具体的にどうやってダイエットをしたらよいのでしょうか?

おやつのあげすぎ注意

肥満とまではいっていないけれど体重が増加傾向にある猫なら、おやつを減らすだけでもダイエット効果が得られるでしょう。
ただし、いきなり全くおやつをあげないとなるとお互いにストレスになるので、徐々に回数や量を減らしていきましょう。

フードをあげるときの注意点

フードをあげるときの注意点を解説します。

重さを量って与えましょう

いつもフードを目分量で与えている場合は、フードの量を計測してあげるようにしましょう。
フードによってグラム当たりのカロリー数は異なりますので、どのくらいの餌の量をあげたらよいのかはフードのパッケージを参考にしてみて下さい。

食事回数を多めに

1日の食事量を3~4回に分けて与えてみるのも血糖値の急激な上昇を抑えることが出来ます。

カロリーを制限した食事へ変更する

療法食ではなくても、一般食や準療法食に「体重管理」や「ライト」などの表記のあるものはグラム当たりのカロリー数を減らしていたり、食物繊維を増量することで満腹感を与えることができます。
このような商品を利用していただくのもよいでしょう。

肥満の猫のダイエットのコツとは?!

猫

やや肥満の猫と基本は同じですが、より厳密な食事管理が必要となります。

食事療法が重要

犬や猫の場合、運動でカロリー消費量を増やすのはなかなか難しく、食事コントロールで摂取カロリーを減らすこと大切です。
以下は減量用療法食の特徴になります。

低カロリーでも栄養は十分

減量用療法食は、低カロリーでも必要な栄養素がすべてとれるように計算されています。
通常のフードを極端に減らすと、体に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンなどが不足しがちになります。

食物繊維が豊富

食物繊維の豊富な食事は、満腹感を与えつつ脂肪を減らして摂取カロリーを抑えることができます。

L-カルニチンを含んでいる商品も

L-カルニチンはエネルギー代謝の適正化を促します。

高蛋白質、低炭水化物のフードも効果的

猫では高蛋白質かつ低炭水化物の栄養組成は、猫のエネルギー代謝を変化させて減量できることが知られています。
ただ、腎臓病のある猫では高蛋白食を避けた方がよいですので、もし猫に持病があるのなら、必ず獣医師に相談するようにしましょう。

ダイエットは長期戦!減量はゆっくりと

無理な減量は、体調を崩したり十分な栄養素が摂取できていないなどの問題につながります。
猫の場合は特に、急激な食事制限をすると全身の脂肪が肝臓に集まってしまう「肝リピドーシス(脂肪肝)」という病気になってしまう危険性があるので注意が必要です。

猫の脂肪肝は治る?原因や症状や治療法は?食事はどうしたらいい?

重度の肥満であるなら、できるだけ獣医師と相談しながら無理のないダイエット計画を立てていきましょう。
1週間でダイエットスタート時の体重の0.5〜2%程度ずつ減量していけば理想的です。
ダイエットは長期戦ですので、目標体重まで達成するには少なくとも数ヵ月以上かかるものと考えましょう。

2週間に1回は体重測定を

ゆっくりとした減量を心がけると、6kg(適正体重4kg)の肥満猫が順調にダイエットに成功していても、1週間後に5.88〜5.97kg程度、2週間後には5.76〜5.94kgであればよいことになります。
猫は体重が軽いので、毎週量っても人間用の体重計ではあまり変化がないですので、2週間ごとの測定で十分です。

リバウンドに注意

人間と同じようにダイエットに成功したからといって気を緩めてしまって、以前と同じような食生活をすれば当然ながらリバウンドしてしまいます。
継続的な食事コントロールを心がけましょう。

さいごに

「犬や猫は自分では食事の量をコントロールできませんので、飼い主がきちんと食事量や回数を管理してあげましょう!」
・・・と締めくくりたいところですが、筆者自身も中年太りが進行している上に、愛猫もBCS4(やや肥満)です。
私も頑張って愛猫と一緒にダイエットに励みたいと思います。





愛猫のために知ってほしいこと


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