皮膚の症状

猫に湿疹ができるけど原因は?お腹や背中や耳や首など場所によって原因は違うの?

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猫の体にブツブツと湿疹ができてしまうことがあります。
できる場所は、お腹や背中、首周り、耳、内股、唇など様々です。
猫が頻繁に舐めていて、見てみたら湿疹ができていた。
ということや、撫でている時にプチっとした感触で湿疹に気付くこともあるかもしれません。
湿疹ができる原因はどんなものがあるのでしょうか?
湿疹はできる場所によって原因が異なるとされていますので、湿疹のできている部位別に多く考えられる原因をみていきましょう。

お腹にできる湿疹

猫のお腹の毛が脱毛して、湿疹ができている場合は、何らかの病気の可能性が高いです。

好酸球性肉芽腫症候群(好酸球性局面)

好酸球性肉芽腫症候群とは「無痛性潰瘍」、「好酸球性局面」、「好酸球性肉芽腫」の3つの症状を特徴とした病気の総称です。
中でも好酸球性局面はお腹から内ももの辺りにかけて皮膚の病変が見られることが多い病気です。

好酸球性肉芽腫症候群(好酸球性局面)の原因

アレルギー(食物やハウスダストなど)やノミなどの外部寄生虫、遺伝的要因そして精神的な要因から起こる過度のグルーミングが原因として考えられています。

好酸球性肉芽腫症候群(好酸球性局面)の症状

初期には脱毛を伴う小さな湿疹がみられますが、徐々に拡大して円形状かつ盛り上がった赤い皮疹ができます。
激しいかゆみがあるため、舐め続けることで脱毛や皮膚まで剥ぎ取られたような潰瘍という状態まで進行することがあります。

好酸球性肉芽腫症候群(好酸球性局面)の治療方法

好酸球性肉芽腫症候群に食物アレルギーが関係していると考えられる場合は、低アレルギー食への食事の変更を行います。
ノミアレルギーの可能性が完全に否定できないことも多く、試験的にノミ駆除剤を使用します。
また、対症療法としてステロイド剤の投与を行って痒みや皮膚の炎症を抑えていきます。

猫の好酸球性肉芽腫症候群ってどんな病気?症状、原因、治療法について解説

心因性

心因性の原因

心因性湿疹とは、過剰に皮膚や毛を舐める行動や掻き壊すことによって引き起こされる湿疹のことです。
引っ越しやペットホテルへ預けられたこと、新しい家族が加わったことなどの環境の変化や、飼い主の感心を引くためなどの精神的な要因が関連していると考えられていますが、明らかな原因がわからない場合も多くあります。

心因性の症状

体の1箇所もしくは数カ所をしつこく舐めるため、お腹や背中、後ろ足などに左右対称の脱毛が見られることが多いです。
脱毛といっても毛が抜け落ちたのではなく、猫のザラザラした舌で過度にグルーミングしたことによって毛が切れているのが特徴です。
また、長い間グルーミングをすることによって皮膚が赤くなったり、潰瘍をおこしたりすることがあります(好酸球性局面)。

心因性の治療方法

飼い主の気を引いて退屈してグルーミングを始めるようなら、音で舐める行動を制止しておもちゃなどで遊んで気を紛らわせる、十分甘えさせてあげるなどの対応をとり、猫のストレス源を特定し猫がリラックスできるような環境を改善するようにします。
明らかな原因が不明である場合や、ストレス源を除去することができない場合は、薬物療法として抗不安薬を用いたり、物理的に舐められないように洋服を着せたり、エリザベスカラーをつけることがあります。

耳にできる湿疹

疥癬(かいせん)

ショウセンコウヒゼンダニというダニが寄生することで発症し、顔面や耳介の皮膚に脱毛や赤い湿疹ができる病気です。
背中や四肢、お腹にまで病変部が広がることもあります。
非常に強いかゆみがあるのが特徴で、血がにじむぐらいまで掻きむしってしまい皮膚炎症状が悪化する場合もあります。
治療としては、主にダニ駆除剤の投与を行う他、二次的な細菌感染の予防のため、抗生物質の投与が行われることもあります。

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日光性皮膚炎

日光性皮膚炎は、日光に含まれる強い紫外線に当たることで引き起こされる病気で、特に被毛が白い猫または色素の薄い毛色の猫で多くみられます。
症状としては、頭部に出ることが多く、特に耳、目、口の周りに脱毛や赤い湿疹がみられ、悪化すると皮膚がただれて黒いかさぶたができたり、潰瘍になったりします。
この病気は、全身が白い猫だけでなく、耳など部分的に色素が薄い毛色の猫でも注意が必要です。
猫が普段過ごす場所に近い窓に、紫外線をカットするフィルターを貼るなどして予防してあげるといいでしょう。

頭や首にできる湿疹

ノミ刺咬性皮膚炎

ノミに刺されることによる物理的な刺激による皮膚炎で、耳の周囲、首、背中、尾の付け根などによくみられます。
目の細かいノミ取り櫛で毛をすいて、ノミや黒い砂の様なノミの糞を発見したら、ノミの駆除薬でしっかりと駆虫してあげましょう。

アレルギー性皮膚炎

猫も花粉やハウスダスト、体質に合わない食物などをアレルゲンとしたアレルギー皮膚炎が起こることがあります。
特に外へ行く猫では、アレルゲンや虫の多い草むらに頭から進入するため、接触性アレルギーや蚊やダニ、ノミなどの虫刺されによるアレルギーがよくみられます。
単なる局所的な虫刺されではなく、アレルギー反応が引き起こされるために耳に粟粒くらいの丘疹がみられる粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひふえん)などの症状が出ます。
病変部分からは白血球の一種である好酸球が多数見られるのが特徴です。

アレルギー性皮膚炎の原因

①蚊

人間と同じように、猫も蚊に刺され、吸血されている際に体内に入った蚊の唾液成分に対してアレルギー反応を示すことがあり、耳介や鼻の頭に赤いブツブツとした湿疹がみられます。
蚊がアレルゲンである場合、蚊の発生が多い夏期に症状がみられ、秋から冬になる頃には自然と治っているということもあります。

②ノミ

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液中のタンパク質などにアレルギー反応を起こすことが原因で発症するアレルギー性皮膚炎で主に首や背中、お尻などに赤い湿疹や脱毛がみられ、かゆみの強い病気です。
かゆみのため、患部をしきりにかいたりなめたりし、かゆみが激しいときには皮膚をかきむしって、出血が見られることもあります。

③食べ物

食物中のタンパク質に対してアレルギー反応を示し、主な原因としては牛肉、鶏卵、小麦、トウモロコシ、大豆、魚肉などがありますが、猫によっては他の食物もアレルゲンとなることがあります。
症状は様々で、かゆみを伴う皮膚炎が耳、目や口の周囲、背中、お腹、四肢に認められます。

④接触性

なんらかの物質が皮膚に接触して浸透し、皮膚の免疫細胞を刺激することによる皮膚炎を接触性皮膚炎といい、原因物質に触れた皮膚が赤く腫れます。
植物や敷物、プラスチック、ゴム、皮革製品、金属、コンクリート、洗剤、脱臭剤、除草剤などの薬品、駆虫薬など非常に多くの原因物質が考えられるために確定診断はなかなか難しく、猫の病歴や症状、他の皮膚病でないかどうか、飼育環境、パッチテストなどを考慮して診断します。

アレルギー性皮膚炎の治療

ステロイド剤や抗アレルギー剤などを投与してアレルギー症状を治療することに加え、かゆみがあり掻きむしったことによる細菌性皮膚炎が起こっているときには抗生物質の投与も行います。
また、ノミが原因の場合にはスポットタイプなどのノミの予防・駆除薬を用います。
多頭飼育をしている場合は、ノミが見つかっていない猫にも全てノミの予防・駆除薬を投与し、他の猫からノミが感染しないようにしましょう。
食物アレルギーの場合には、原因となるような食材を除去したフード(除去食)や、食物アレルギーの原因となる可能性が少ない、与えたことのないタンパク質を含んだフードなどを与える食事療法を行い、アレルギー症状が出ないようにコントロールします。

アレルギー性皮膚炎の予防

猫が生活している環境や食餌にアレルギーの原因がある場合には、猫に触れさせないように、または摂取にしないように環境を整えることが予防のためには最も重要です。
虫の多い草むらなどには近づかせないようにすることも必要となります。
また、ノミが原因である場合には駆除薬を使っても、環境中に潜んでいるノミの卵や幼虫、サナギなどが再び成虫となり猫に寄生するため、畳やカーペット、布団などをきれいに掃除して、ノミの卵や幼虫、サナギを駆除し、環境を清潔に保つようにしましょう。

背中にできる湿疹

ノミアレルギー

ノミにさされる事から起こる猫のノミアレルギーです。
家の中にいる猫でも、ノミにさされることはあります。
ノミの唾液に対するアレルギーですので、ノミの寄生数に関わらず、一箇所を、喰われただけで体の至る所に、かさぶたが出来てしまうほど湿疹ができてしまう事があります。
ノミに刺されやすい耳の周囲や首、背中、腰部にみられ、とてもかゆいので、猫が舐めたり、掻きむしることでその部位が脱毛することがあります。
ノミの予防薬を使用している場合、ノミは猫の体表で繁殖は行いませんが寄生はしてしまいますので、ノミアレルギーは発症します。
しかし、寄生数やノミとの接触をできる限り制御することが大切です。

ツメダニ

猫の皮膚に鋭いカギ爪を持った「ツメダニ」が寄生することで発症する皮膚病です。
症状としては、ツメダニに寄生された箇所に大量のフケが発生し、かさぶたや湿疹、脱毛を伴います。
ヒゼンダニによる「疥癬」と異なり、症状の差はありますが、猫は強いかゆみを覚えることはありません。
ツメダニが寄生する箇所は、主に頭部や背中です。
まれに、しっぽの付け根やお腹に症状が現れることもあります。
ツメダニ症の原因となるツメダニは、主に寄生されている動物との接触によって感染します。
その他にも飼い主の服や靴、シーツなどさまざまなものとの接触によって感染する可能性もあります。
ツメダニは人間にも寄生する可能性があり、寄生された飼い主は激しいかゆみに襲われることになりますが、猫などと異なり人間の体表ではツメダニは繁殖できないため、すぐに症状は落ち着きます。
治療は、殺ダニ効果のある薬剤やダニの予防・駆除剤の投与が行われます。

さいごに

湿疹といっても、湿疹ができる原因は沢山あり、これを特定するのは実は非常に困難です。
なぜならば、湿疹ができたところを掻き壊して細菌感染が併発していたり、湿疹の根本に食物アレルギーが潜んでいたり、と一筋縄ではいかないところがあります。
根本的な原因が特定できないと、できている湿疹は治ってもすぐに再発するという事もあります。
湿疹はどこにできても原因は関係ないと思われがちですが、むしろ大切なのは根本原因なのです。
湿疹のできる部位によっては原因を推測する手掛かりになり、根本的な治療にとりかかることができるかもしれません。
湿疹がどこに集中しているのかよく観察して、診察の際に伝えるようにしましょう。





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